旅行中や留学中に知り合ったばかりの人と一晩だけベッドを共に……なんてのはよく聞く話。
甘い言葉について行ってしまい性的被害に合ってしまうこともあります。
そんな人達のために、オーストラリアでは性的被害にあったなどの理由があれば外国人でも無料で性病・HIV検査を受けることができる制度があります。
今回はシドニーの病院の予約の取り方から検査の受け方まで詳しくご説明しますので是非参考にしてみて下さい。
無料検査の対象になる人
オーストラリアの病院で、無料で性病・HIV検査を受けれる人は「メディケア」と呼ばれるオーストラリアの国民健康保険に入っている人、もしくは性的暴行の被害者、となっています。
自分の健康チェックのためという理由の場合は、無料で検査を受けることはできませんのでご注意を。
性的暴行の被害者の場合は保険証は必要ありませんし、私たちのような外国人でも無料で検査を受けることができるので、不安な事がある方は一人で悩んでいないで是非利用してみて下さい。
予約の取り方
シドニーの場合Sydney hospital and Sydney eye hospitalという総合病院で、この無料検査を受けることができます。
場所はNSW州立図書館の隣にあります。オーストラリアの病院は予約が必要なので、行く前にまずは電話で検査の予約をしましょう。
英語に自信のない方は「Ah…I’m Japanese, can I use interpreter?」と最初に伝えると、
インタープリター(通訳者)と三者間通話してくれますのでご安心下さい。
担当の人に電話が繋がったら、
- メディケア(オーストラリアの国民健康保険)に入っているか
- 入っていない場合あなたは何らかの性的暴力の被害者なのか
- どういった症状が気になるのか
- 被害にあったのはいつだったか
- どういった経緯でそのような被害にあったか
- 検査を受けたい日程はいつか
など質問されます。相手は親切にゆっくり話してくれますので、落ち着いて何があったかを伝えて下さい。
検査当日
検査場所はSydney hospital and Sydney eye hospitalのNightingale Wing(ナイチンゲール棟)にあるSydney Sexual Health Centreです。検査当日は持ち物は何もいりませんので手ぶらで大丈夫です。
問診票は受付にあるパソコンで入力することになりますが、日本語には対応していませんので、英語に自信のない方はスマホで翻訳しながら頑張って自力で入力して下さい。
どうしても分からない場合は、ナースステーションにいる看護師さんにインタープリターを頼めるか聞いてみましょう。問診票の入力が終わると待合室で待つように言われます。
そこで待ってるのは9割方が男性。女性は若干気まずく感じるかもしれません。ちょっとの間だけ頑張って我慢しましょう。
数分待つと看護師さんに名前を呼ばれて診察室に通されます。そこではどんな事情で性病検査を受けたいのか質問されます。
お医者さんは外国人の診察に慣れているので、ジェスチャーも交えて説明してくれますが、もし英語での受け答えが難しければ、インタープリターを頼むことも可能ですので、遠慮なくお願いしましょう。
ここで聞かれる内容は、
- いつ、どこで、誰に、何をされたか
- 警察には通報したのか
- カウセリングを受けたいか
- 生理は普段通りに来てるか
- おりものの状態はどうか
- 最後にセックスした日はいつか
- 普段のセックスのパートナーは同性か異性か
などです。大事なことですので、恥ずかしがらずにちゃんと伝えましょう。
一通り問診が終わると、次は血液検査のため採血されます。
採血の次は、女性の場合は長い綿棒みたいな検査グッズを渡され、「トイレに行って、この棒を使って膣内の粘膜を採取してね。採取したら廊下に置いてあるBOXに入れて。それが終わったらそのまま帰ってOKですよ」と言われます。
ちょっと怖いかもしれませんが、これをしなければ検査はできないので、頑張って採取して下さい。
検査結果
気になる検査結果は、陽性、または何か連絡事項がある場合のときのみ病院から7日以内にSMSが来る仕組みになっています。
病院から何も連絡が無ければ病気の心配はありませんのでご安心下さい。もし検査の結果陽性だった場合は、その後の流れについて病院から連絡が来ますので、指示に従いましょう。
基本情報
- 名称:Sydney Hospital and Sydney Eye Hospital
- 住所: Sydney Hospital, Macquarie St, Sydney NSW 2000 オーストラリア
- アクセス:Martin place駅より徒歩3分
- 営業時間:Mon9.30am〜5.45pm、Tues9.30am〜5.45pm、Wed1.30pm〜5.45pm、Thurs9.30am〜5.45pm、Fri9.30am〜5.45pm
- 電話番号:1800 451 624
- 公式サイト:https://www.sshc.org.au/
オーストラリアで性的暴行にあったら
旅の途中や、職場、学校などで性的暴行にあったら、まずは警察に相談しましょう。性的暴行にあった被害者はほとんどの場合警察に届け出ないのが現状ですが、これでは被害は一向になくなりません。
復讐などを考えると怖いかもしれませんが、警察に相談する=加害者に連絡がいく、ではありません。まずは警察に何があったかを伝え、万が一のときに警察にすぐ動いてもらえるように準備しておきましょう。
オーストラリアは治安の悪い国ではありませんが、毎日どこかで誰かが性的暴力の被害にあっています。
軽い気持ちで身元のよく分からない人についていったり、会って間もない人の車に乗るのは絶対にやめましょう。
バックパッカーが安易に知らない人の車に乗って、拉致された末に殺された、という事件はよく聞く話です。ここは外国、自分の身を守れるのは自分だけです。
まとめ
オーストラリアは注意をすれば比較的安全に過ごせますが、旅行者が拉致監禁されて殺されるような事件もたまにあります。自分の身を守れるのは自分しかいません。
オーストラリアでは日本人は軽いことで有名というのは本当の話。日本人に目星をつけて甘い言葉で誘い出す人なんて山ほどいます。
100%信頼できる彼氏・彼女以外と軽い気持ちで関係を持って後悔する、なんてことのないよう十分にお気をつけください。
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