マレーシアと聞いてどのような事を思い浮かべますか?
私は主人の海外転勤先がマレーシアと決まった時、とっさに思い浮かんだことは、南国、亜熱帯、いつでも夏、雨季があるらしい……ということくらいでした。また、日本よりも生活費が安いはず!とも思いました。
マレーシアに住んで早1年。最初に感じたことと違うと感じることがちらほらと出てきました。今回はマレーシアのイメージと実際は何がどう違ったのか?をご紹介します。
クアラルンプールは思ったより物価が高い
私はマレーシアの首都、クアラルンプールに住んでいます。20年程前に一度だけ訪れたことのあるクアラルンプール。来てみて、かなり都会化していたことに驚きました。
以前来た時に食べた水っぽいインドのカレー、中華系の綿の上に乗っていた鶏の足、違う文化の国にきたのだな〜と強く感じ、結果ホームシックになったことは今でも忘れることができません。
そして、日本よりもはるかに安いご飯の金額。アジア諸国はおしなべて日本よりも物価が安いのが魅力の一つ。なので、食費は日本にいる頃よりも抑えることができるのだろう……と漠然と思っていたのです。
割高な食材
しかし、マレーシアの比較的中心地に近い場所に住んでいるからなのか、最寄りのスーパーで普段の食材を買おうとすると、日本の値段とさほど変わりがない、もしくは日本よりも高いのです。
日本食向けの食材が高い
私は日本食しか作れないためか、そうなってくると、必然と選ぶ野菜の値段が高いのです。
例えば大根。小さめの大根でも6〜8RM(1RM=約26円平成29年現在)、日本円で約156円〜208円、日本で買うのとさほど変わりません。
私が大好きでよく食べているブロッコリー、こちらも1株8RM前後(約208円)しますので、日本の安いスーパーで買う場合、もう少し安いお値段で買えることもあると思います(ほぼ中国産になりますが)。
日本に居た頃に住んでいた場所が、下町の商店街があるような場所だったため、お野菜などを安く買えたということもあるのですが、物価が日本の1/3と言われるマレーシアで、野菜の値段が日本並、つまり物価高いなと思ってしまうのです。
お肉の値段もしかりで、豚肉1パック約300gで約15RM前後(約390円)鶏肉、牛肉もほぼ日本の価格と変わりません。
また、お魚に至っては、その種類にもよりますが、総じて高いです。海が近くにないので輸送費が高くつくのでしょうか。
買い物での失敗談
魚を買うというキーワードでで思い出すのは、2回も失敗した値段の見間違い。1kg5.69RMと書いてあるものだとばかり思って切り身を2切れ購入。貼ってくれた値段を見てみると、40RM近い値段(約1,040円)になっているのです。
いらないとも言い出せず、高いなぁ……間違った価格を見てしまったのか、などと思いつつ、また1ヶ月ほどして再度購入してみて、ようやく発見!なんと、1kg56.9RMのお魚を買っていた……なんてこともありました。
マレーシアは外食文化が盛んですので、現地の方は朝ごはんを外で買い、お昼ごはんも外で食べ、夕ごはんも外……ということがあるほど、日常的に外食しています。
郊外へ行けばまだまだ安い
郊外の方へいくと、1食4RM(約104円)などと破格に安いご飯屋さんもあるのですが、これがまたクアラルンプールの街中となってくると、安くて8〜10RM(約208円〜260円)、これに飲み物などを頼むと、合計で15RM前後(約390円)ほどします。
確かに現地のローカル食堂で食べている分には安上がりなのですが、たま〜に日本食が食べたい!となると、例えばとんかつ屋さんの定食で約30RM(約780円)程しますので、これもまた、日本のすこ〜しお安めの定食屋さんなどで食べるものとさほどかわらない額に。
よって1ヶ月の食費は、今のところ、日本に居た頃とあまり変化がないのが実情です。
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マレーシアは湿度が高い
マレーシアは赤道に近いので、1年中夏という、熱帯雨林気候に属している国です。そのため、普段、肌で感じていなくても湿度がかなり高く、乾季でも60%以上、雨季に入ると80%以上の湿度があります。温度はだいたい28℃前後ほどです。
マレーシアの住宅では、だいたいの所に天井付きのファンが設置されています。そのため、そのファンさえ回しておけばさほど暑くないため、越してきた当初は窓を開け、ファンを回しているだけでちょうどいい涼しさが保たれていました。
しかし……湿気を甘くみていたために、気づいた時にはすでに遅く、あらゆるものがカビていたのです。
最初、何か今までにない臭いがしているな?とは思って過ごしていましたが、それがカビの仕業だとは微塵も思いませんでした。
しかしどうにも臭いが収まらないので、バスルームに一番近い3段ボックスを裏返してみると、そこには白いカビがちらほらと。
カビた物を挙げてみます。
- 主人の冬物ジャケット
- スーツケース(ファスナー部分の布)
- 藁で編まれたカゴ
- ゴムパッキンが入っている保存容器のゴム部分
- テレビボードやクローゼットの天板
- 布製の筆入れ
- 革製品
これからも、思いもよらぬ場所がカビていくことでしょう。対策が必要になります。
プラズマクラスター付きの除湿器などあると便利です。
海外で使うなら変圧器も準備しておくようにしましょう。
マレーシアは雷が多い
マレーシアの気候は乾季と雨季に分かれます。雨季に入ると、先ほどまで晴れていた空が急に曇り空になり、なんだか雨の匂いがしてきたな、と思うと数分後にはポツリポツリ降り始めます。
そしてその後はザーっと豪雨に早変わりします。短くて1時間、長い時でも2時間ほどで止みますが、その際に外出していた場合は、動くのを諦めてどこかで雨宿りをした方が無難です。
そして、その雨に伴って、さらにすごいのが雷なのです。とにかく稻妻がはっきりと日本にいた時に見たものよりも光って見えます。さらに、かなりの回数光ります。
雷がピカっと光ってから音がなるまでに時間がかかったら遠い場所だから安心だよ、と昔からの言い伝えで聞いたことがあるかと思いますが、マレーシアの雷はとにかく光ってから音がなるまでが早い。光ったらすぐにドーンと落ちてきます。
マレーシアは世界でも有数の雷発生国ですので、雨季の時期に外出される場合は、十分気をつけて外出して下さい。
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マレーシアは高層階でもクーラー必要
湿気対策として部屋の至るところに湿気取りを設置。暑くないのに、除湿のためにクーラーをつけるなどをしています。
除湿剤は、クローゼットにかけるようのものだと、本来は2〜3ヶ月の目安で交換して下さい記載されているにもかかわらず、我が家の場合は、掛けてから1週間で交換です。
クーラーは、普段過ごす時間が長いリビングではなく、ベッドルームのクーラーをつけて、約80㎡程ある部屋全体を除湿させています。
今後、もしベッドルームクーラーだけでは足りなくなってきた場合には、各部屋のクーラーも稼働させ、またそれでも足りないとなった場合には、除湿機を使います。
また、湿気が多いことで、虫も発生しやすく、それを抑えるためにも現在ではクーラーが必須となっています。
温度的にはクーラーの使用は不必要なのに、除湿のためには必須なため、電気代もその分高額となります。
クーラーを使用していない時は月に100RM(約2,700円)前後だった電気代が、今では180RM(1日8時間使用として、約4,860円)ほどになりました。
マレーシアは室内が寒い
我が家では湿気対策のために使用しているクーラーですが、基本としてはどのお店、公共機関でも冷房として使用しています。
そのため、当たり前ですが、どのお店に入っても、また冷房付きのバスや電車に乗っても、とにかく寒いのです。こちらの人は寒そうな素振りが全くないのですが、日本の方にとってはその冷気がかなりきつく感じられると思います。
そのために、女性も男性も長袖やショールを普段から携帯することをおすすめします。
マレーシアは車社会・歩道が続いていない
マレーシアは日本以上の車社会だなとこの頃思います。
何故そう感じるのか?
それは歩道があまりにも整備されていないからです。途中まで続いていた歩道が、ある地点から急になくなり、また数百m行くと途端に始まったり。車で移動することが前提で街が出来上がっているような気がしてなりません。
街の中心地はそれでもまだ問題はありませんが、少し離れたり、または大きな通りになると、途端に歩道がなくなります。
以前新しい鉄道路線に乗車した際に、この駅より先はまだ未開通ですよ、と言われたため、1駅なら歩いていけるかな?と、グーグル・マップで調べてみると、たった1駅を行くだけなのに、なんと1時間以上!という表示が出ました。こんなこともしばしばなのです。
クアラルンプールの道路の造りは、信号で右折左折させるのではなく、Uターンをさせるような作りになっているため、車でもかなり遠回りしなければなりません。徒歩に至っては歩道がないため、さらに遠回りする結果になるのです。
マレーシアでは車が道を譲ってくれない
この車社会のせいか、こちらでは歩行者に道を譲るという概念が乏しいように感じます。マレーシアは全体として、人にとても優しい国です。
にもかかわらず、歩道を渡ろうと思っても、車はなかなか止まってはくれません。保安員の係の人が車をストップさせてくれてようやく渡れる……なんていうことも少なくありません。
先日、3車線になっている道路で、保安員さんが1車線目を走っている車を止めてくれたので、渡ろうとしたのですが、2車線目、3車線目の車は全く止まる気配がなく、その為に1車線目の車はずっと止まってくれたまま、私はその前で立ち尽くすというようなことがありました。
走る車には要注意です。
まとめ
予想外に良かった点として、マレーシアの通信事情(ネット環境が良い事)をあげておきます。
マレーシアの携帯使用料はかなり安く、一番安いプランの場合、通信会社によってもマチマチではありますが、私が使用している会社のプランは月月30RM(約780)にも満たない料金です。
しかし、家庭にネットを通すとなると、携帯料金の安さとはうって変わって割高になり、約200RM(約5400円)、しかし、その分想像以上に速度が早く、日本と変わらないネット環境を得ることができます。
住んでみないことにはなかなかわからない様々な実情。これからマレーシアで生活を……と考えていらっしゃる方の参考に少しでもなれば幸いです。
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