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フランスで歯科治療体験、歯医者に行ってきた

歯科治療

日本を出発する前に、しばらく病院に行かなくていいように気になるところは前もって治療していました。アレルギー持ちなので皮膚科に行って塗り薬をもらっておいたり、年一回の健診を受けたり、用意周到に準備したつもりです。

なのに、フランスへ着いて3カ月経ったころ、急に右奥歯が痛みだしました。ただでさえ苦手な歯医者、特にフランスで歯医者に行くのだけは避けたいと思っていたのに…。

痛みが引かないか様子を見ていましたが、一向に状況がよくならないのでとうとう歯医者に行くことに決めました。

こんな私が初めて行ったフランスの歯医者についてのレポートです。現地の医療施設に不安をいだいている方へ、お役に立てばうれしく思います。

目次

フランスの歯医者をリサーチ

リサーチ

歯が痛くてたまらないので覚悟を決め、まずは近場の歯医者さんをネットでリサーチしました。Doctolibというサイトとグーグルサイトに投稿されている評判を主に参考にしました。

Doctolibを使うと、住んでいる地域のお医者さんを検索してオンラインで予約することができます。

また、それぞれの医師の詳しい専門分野や受け付けている治療内容なども確認することができます。

携帯メールで予約確認と、予約日が近づいたらリマインダーが送られてくるので便利です。

Doctolibサイト:https://www.doctolib.fr/

歯科の予約

行きたい歯医者が決まったので予約することにしたのですが、Doctolibのサイト上での最短の予約可能日は3週間近く先でした。

直接電話をしてみると、やはり同じ日時を提案されたのですが、歯痛がひどいことを説明すると1週間後に予約を取ってもらうことができました。

余裕を持って予約する際はオンラインサイトが便利ですが、急ぎの際は電話予約のほうが融通が利くこともあるようです。

ちなみに、フランスでは予約を取ってから病院に行くのが一般的です。また、今回の例のように2〜3週間先の日時を提案されることもそれほど珍しくないと思います。さらに、お医者さんがバカンスで1週間不在なんていうこともあり得ます。

体調に不安があるときは、早めに病院の予約を取りましょう。

歯科の初診

いよいよ予約日になりました。受付で予約していることを知らせるとすぐに診察室に案内されました。

私が現在の症状を説明し終えると、先生は痛みのある歯のレントゲンを撮影し、状況を噛みくだいて説明してくれました。

外国で病院に行った経験がほとんどなく、とても不安だったのですが、施設が非常に整っていることと先生のわかりやすい説明にほっとしました。

この日の治療費は診察料の23ユーロ、保険が利くと実質8ユーロとのことでした。

※医療施設や保険のタイプによって、異なります。

以下のリンクで、保険返還額の一覧表が見られます:

http://www.ameli.fr/

1週間後に改めて1時間程度の治療を行うので、それまでは抗生物質と痛め止めを飲むようにとのことで処方箋を出されました。さらに、治療の際にかかる費用の見積もりもその場でいただけました。

治療費はだいたい200ユーロ弱、保険でカバーされる額を換算すると実質20ユーロとのことでした。

帰り際に近所の薬局に寄って、薬を購入しました。ありがたいことに、保険に入っているので無料でした。

痛み止め

写真上が抗生物質、下が痛み止めです。フランスの痛み止めはこのparacétamol(パラセタモル)というものが主流のようです。

(※症状によっては、合わないこともあるかと思うのでなるべく医師の指示にしたがって購入してくださいね)

ちなみに、フランスの保険のタイプにもいくつか種類があるのですが、私はCMUというタイプのものに夫婦で入っています。

主に学生の方向けですが、フランス政府留学局Campus Franceのフランスの医療システムについての説明がわかりやすいです:

歯科治療

いざ治療の当日、当初言われていたとおり1時間ですべてが滞りなく終わりました。私は痛みに弱いタイプなのですが、麻酔が右顎、下の右側全体に効いていたのでほとんど痛みを感じませんでした。

恥ずかしながら海外の医療は日本より荒っぽいという根拠のない印象を持っていたのですが、全くそんなことはありませんでした。治療中も苦しくないかなど何度も声をかけてもらい、とても丁寧な治療と接遇を受けました

最後に治療費を支払って終了です。

私の場合、保険は申請済だったのですが日本の保険証にあたるCarte Vitale(カルトヴィタル)というカードがまだ手元に届いていなかったので一旦全額を支払いました。

後日、CPAM(医療保険中央金庫) に申請書を送付して、保険負担分の返金を待つ形になります。

保険の申請証明書がない場合は、保険は利かないと思うのでご注意ください。日本の海外保険に加入している方は、もちろん保険が利きますが、金額や支払い方は異なるかもしれません。

まとめ

あくまで一例ですが、フランスの病院に行く際はこのような流れになります。参考になりましたでしょうか。

もちろん経験豊富なお医者さんもいればそうでないお医者さんもいると思いますが、個人的にはフランスの医療レベルはなかなか高水準だと思います。腕のいい歯医者さんに出会えたおかげで、私はずっと悩んでいた歯痛から解放されました。

日本以外の病院は怖い、という方は最初のうちは親しい人に付き添ってもらいましょう。フランス人だとより安心ですが、とにかく誰かが横にいてくれるととても安心するものです。

我慢しすぎて病状が悪化するよりは、症状が軽いうちに診てもらうほうがいいのではないでしょうか。

また、医学用語は普段使わないので、病院での説明が難しく感じるかもしれません。電子辞書を持参したり、その場でわからない場合は、病名や症状を紙に書いてもらうのもいいと思います。

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この記事を書いた人

食べるのと飲むのが大好きな関西人。学生時代に1年留学していた南仏に、縁あって2016年12月より再び在住しています。
フランスで強く(!)楽しく生きるためのヒントになる情報を発信できればと思っています。

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