日本の常識は世界の常識にあらず。私はイギリスに住んで10年が経ちますが、常識の違いから、びっくりしたことがどれだけあったことか……。
思いもよらないトラブルやハプニングに、泣いたり、怒ったり、そして、笑ったり。今では良い思い出になっています。また、そういう経験を通して、イギリスの人々の考え方や、価値観がわかるようになりました。
そこで、おもしろハプニングをご紹介します。ぜひ一緒に笑ってください!
電車の遅延理由、それってあり!?
イギリスは鉄道発祥の地。でも、鉄道サービスはあまりよくありません。電車が遅れるとか、運休になる、というのはよくあること。
あるとき、座席予約した電車がなかなか発車しません。どうしたのかと思ったら、アナウンスが。「運転士が見つからないため、発車が遅れております。ご迷惑をおかけしますが、ご乗車の上お待ちください」
ちなみに「運転士がいないので○○時○○分発の電車は運休になりました」というのもありました。これ、ホントの話です。
バスの運転士さん。けっこう大雑把
私はバスに乗ることが多い生活を送っていますが、バスの運転士さんはけっこう大雑把なイメージがあります。バスで実際にあったハプニングを、まとめてご紹介します。
アナログ回数券
使うたびに穴を開けてもらう回数券。穴の数で、乗った回数がわかる、簡単な仕組みです。これ、けっこう穴を開けてくれないことがあるんです。つまりおまけ。こんな時はとてもラッキーです。
お金要りません
あるとき、回数券がないので、現金で払おうと思ったら、「料金箱が壊れているので、お金は徴収できません」とのこと。この日もタダ乗り!
カードリーダーないから….パッチン
磁気式回数券を使っていたときのこと。深夜バスには磁気式回数券を読み込む機械がありませんでした。そこで運転士は何をしたかというと….
カードにパッチン!と穴を開けました。そして、にこやかに「There you go!(はい、どうぞ!)」。でも、ちゃんと磁気部分をさけて穴を開けているので、カードリーダでもちゃんと使えました。やっぱり運転士さんは確信犯なのでした。
自動改札機はなんのため?
私が住んでいるイギリス地方の駅にも、自動改札機があります。でも、その役割は日本とはちょっと違います。切符を持っていない人が駅に入れないようにするためのものです。
でも、駅員が近くにいないとき、その自動改札機は開放されるため、出入り自由になります。
最寄り駅の隣駅は、日曜日に駅員がいません。そんなときは、自動改札機にシャッターが下ります。そこからは誰も通れません。お客さんは、開放された門から出入りをします。これって、どうしてだと思いますか?
駅員がいないと、自動改札機が壊れたときに、対応する人がいません。それで、お客さんが通れなくなってしまうからなんです。また、ひどいときは、自動改札機が壊されたりするからなんですよね。
でも、人の代わりをするのが自動改札機なんじゃ……
宅配 大雑把なのか、超正確なのか….
日本の配送業者はすばらしいですよね。でも、イギリスもがんばっています。私は通販をよく利用しますが、最初に驚いたことは、「配送時間は○○日の朝7時から夜9時までです」という案内。
ぜんぜん、配送時間の案内になっていません。でも、配送に力を入れている業者もあります。その会社は当日に、配送時間をSMSで知らせてくれるシステムをとっています。あるとき届いた内容は……
「本日、10時52分から11時52分の間に配送いたします」って細かすぎ!ちゃんと来ましたよ。11時22分ごろに。
言われたことしかしない…..
夫の仕事のために引越しをした時の話です。家が変わったので、キッチンの大きさに合わせて、小さい冷蔵庫を買うことに。ところが届いた冷蔵庫に傷が。悩んだ挙句、やはり返品し、代替品を依頼しました。
手続きはうまくいき、代替品が到着。ところが、配達に来た人は「配達しか頼まれてない。ほら、伝票見て。引き取りって書いてない。俺は持って帰れないから、カスタマーセンターに電話して。」
ヘンだと思いながらも、配達員の言うことを聞いてしまった私。言われたとおりにカスタマーセンターに電話して、後日引取りに来てもらいました。それまで一週間、家に冷蔵庫が二つありました….
なんでもDIYだから
イギリスでは家の改装はDIY(日曜大工)。なので、こういうトラブルもありがちです。
引っ越して3年ほど、バスタブにお湯を溜めたことがありませんでした。日本人ですから、もちろんお風呂に入るのは好きです。新しいきれいなお風呂なんですが、なぜか嫌な予感がしてました。
あるとき、溜めてみました。お風呂に入ったら、気持ちがいい!ああ、気にしないでもっと早く入れば良かったな、と思いました。でも、次の瞬間….
バスタブ底から、外側にお湯が流れ出していました!「ギャー、やっぱり嫌な予感的中!」
早速、翌日修理をしました。排水パイプがきちんと取り付けられていなかったのが、原因でした。お風呂の改装もDIYだったのでしょうか。恐るべしイギリス。
まとめ
イギリスはのんびりしているように見えますよね。のんびりしていて、そして素朴。それがイギリスの良さでもあります。また、イギリスは労働者が優先の国。だから、お客さんは待たされたり、我慢させられることが多いんです。
それは、働く側のプレッシャーは少ない、というメリットでもあります。イギリスに慣れると、あなたものんびり体質に変わっていきます。こんなハプニングやトラブルでは驚かなくなりますよ!
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