イギリスでは、就職をして働いている社会人でも、1つのフラット(日本で言うアパート)や一軒家にシェア形式で住むのが珍しくありません。
家賃が高めなイギリスに、日本人が留学やワーホリなどで行く場合はフラットシェア(ハウスシェア)を経験することになるでしょう。
ここでは、イギリスのフラットシェア生活で体験できることを、実体験を交えながらご紹介します。
日本人だけのシェアVS多国籍シェア
イギリスには日本人もたくさん住んでいるので、日本人オンリーのシェアというルールのフラット・ハウスもあります。
また、多くの国々から人が集まっている国でもあるため、日本人オンリーのシェアを選ばなければ、かなり多国籍なシェアフラットに入居することもできます。
このどちらにもメリットとデメリットがあり、体験できることもそれぞれ違います。
日本人だけのシェアなら、多国籍な場合よりも比較的家が綺麗で、快適に過ごせることが多いでしょう。
掃除当番なども丁寧にやる人が多く、キッチンも汚す人が少ないです。日本人にも汚す人はいますが、他の国の人に比べると平均値としては圧倒的に清潔です。
また、日本人同士ということもあり、英語ができなくても困った時に助け合うことができますし、イギリスでの過ごし方の情報共有もできます。
ただし、家では日本語を話すようになるため、家の外で英語環境が作れないとほとんど日本で暮らしているような感じになってしまいます。
一方、多国籍シェアの場合は、国民性や習慣の違いからストレスを感じることが多々あります。水回りが汚れていたり、同居人が夜中に騒いだりということも珍しくありません。
一緒に住む人の国籍にもよりますが、日本人と暮らすよりもストレスが多めではあります。
それを楽しめるような人だと多国籍シェアの方が、イギリスに暮らしている!という実感が持てて良いでしょう。
ちなみに筆者は、イギリス生活約5年間の最後の1年半は、ほぼ日本人オンリーのシェアフラットに住んでいました。仕事が現地企業だったので、家では日本人とまったりと過ごしたかったからです。
よく食べ物や調味料がなくなる
イギリスでフラットシェアをすると、キッチンやバスルームは共同です。これがくせもので、キッチンに置いてある調味料や、冷蔵庫の中の食べ物がよく食べられてしまいます。
調味料類は、「ちょっと借りる」という意識なのかもしれませんが、使い方が汚い人も少なくなく、キャップがなくなったり、バターにパンかすがついていたりなんてことも。
大事なものは全て自室で管理して、料理するときだけキッチンに持って行くというスタイルにすれば、少しはストレスを軽減できます。机の上に置ける冷蔵庫なんてものも売ってるので、私はミルクやバターはそこで管理していました。
特にインド人とシェアをする時には気をつけなければなりません。悪気があるわけではないのですが、国民性として、彼らは人の食べ物も割と平気で食べてしまいます。
もし気づいたら、一言注意をしましょう。でも、注意をしても彼らは忘れがちです。
隣の物音がよく聞こえる
イギリスの家は壁が薄いところが多いのか、隣の物音がよく聞こえます。ちょっと大きな声で笑ったり、話したりしていると、筒抜けなんてことも。
ほとんどの場合は気になりませんが、夜中に酔っ払って話している人の声や、恋人と部屋で過ごしている人の声なんかは嫌でも気になります。
夏なんかは暑いので窓を開けっ放しにしますが、そうすると普通の話し声も聞こえてきます。家の構造によっては、あまりプライバシーが守れないことも。
掃除が当番制だと綺麗好きが損をする
最初の項で少し触れましたが、シェアフラットやシェアハウスは大家さんがクリーナーを雇っていない限り、掃除は当番制のことが多いでしょう。
クリーナーがいる場合は共用部分は常に清潔に保たれますが、掃除が当番制だと掃除をする人によってはちゃんと掃除が行き届かなかったりします。綺麗好きな人は、当番じゃないときにまで掃除をする羽目に……。
しかしこれも、話し合いによって解決できることもある問題です。フラットシェアで発生した問題は、シェアメイトと話し合って解決をすると、快適に過ごせますし意外とシェアメイトと仲良くなりやすいものです。
食べたことのない国の家庭料理が食べられることも
多国籍なフラット・ハウスに住んでいると、シェアメイトが自炊をしているものをわけてくれることがあります。シェアメイトの国籍によっては、なかなか日本ではお目にかかれない国の料理が食べられることも。
シェアメイトとまるで家族のようにご飯を一緒に食べたり、ちょっとしたホームパーティをするのは楽しいものです。
日本から100均などで買える海苔巻きをつくる道具を持って行っておくと、巻き寿司を振る舞えたりして喜んでもらえるので、持って行ってもいいかもしれません。
まとめ
家によってはかなり多国籍なメンバーのシェアが体験できるイギリスのフラットシェア。ストレスも多いですが、それ以上に貴重な体験ができることは間違いありません。
日本人オンリーのフラットシェアもいいものですが、一度は多国籍なフラットに住んでみることをおすすめします。
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