イギリスの家って内装や周辺環境はどんな感じ?イギリスの私の家、紹介します

イギリス イギリス生活・移住

イギリスに住んで10年になる筆者。ちょっとはずかしいですが、中東部にある私たちの家をご紹介いたします。

これまで住んだのは全部で5軒。ずっと賃貸でしたが、永住ビザを取り、子供が生まれて家を買うことになりました。

あいにく夢ある庭付きの邸宅というのではなくて、小さなフラット(集合住宅)なのですが、こんな住まいもあるんだなぁと思ってお読みいただけたらうれしいです。

イギリスの我が家のフラット概要

広い敷地にある60年代建築の建物

下の写真が、私たちが住むフラット。建築されたのは1960年代で比較的新しい建物です。というと驚かれると思いますが、イギリスでは築100年なんて家はざらにあるので、新しい建物の部類に入ります。

イギリスの家

3階建てで、各ブロックに6戸住居が入っています。間取りは日本式にいうと3LDKか2LDKです。

小さなエレベーター付きで、入り口は暗証番号を入力できるオートロックつき。古いのにがんばっています。

 

フラット内の私有地

フラット内はもちろん私有地です。こんな広い敷地がすべて住人専用なので贅沢な気持ちがします。

 

共用の庭

共有の庭もあります。1960年代にこのフラットが建つ前は、ここに大きなお屋敷があったとか。

そのため、敷地内に生えている樹木の大きさがすごいのです。3階建てのフラットより遥かに背の高い木もあるので、樹齢はどのぐらいなのだろうと思います。

イギリスの我が家の間取り

レイアウト

ベッドルームが3つ。夫婦の寝室と娘の寝室、そして残りの1部屋は夫と私の共同書斎になっています。

キッチンはオープンプランで、ダイニングとリビングとひと続きになっています。これは私がとても気に入っているところ。

3階なので眺めがとてもいいです。ダイニングルーム側の窓からは中庭が見えます。

庭の桜

敷地内に桜があるだけで夢のようなのに、しかもこれがイギリスなんて!桜が咲くととても幸せな気持ちになるのはなぜでしょう。

こんなにきれいなのに、まだお花見をしたことがありません。

イギリスの我が家のインテリア

ソファー

凝っていないのであまりおしゃれではありませんが、イケア家具が好きなのでさっぱりとした感じです。

赤いソファーに合わせてイケアで買った生地でクッションカバーを手作りしました。

 

キッチン

キッチンはベージュと黒が基調です。これは前の家主さんが改装したものをそのまま使っています。

イギリスでは、建物自体は古いですが、中を改装して好きな装飾にするのが一般的。でも、私たちはラッキーにも状態がよかったのでそのまま使っています。

 

ダイニング

ダイニングテーブルから見る外の眺めがとても好きです。向こう側の白い大きなお家は広告会社なんですよ。

 

リビング

イギリスには珍しくリビングルームの窓が大きく、こちらも外の眺めがいいです。お隣は小学校ですが、建物が平屋で、日本のように校内放送もなく静かなため、環境はすばらしいです。

バルコニーの外には大きな木があり、夏になると葉が茂って小学校はまったく見えなくなります。幼い娘も窓の外をときどきぼーっと眺めていることがあります。冬は枯れ木をリスが走り回るのが見えるんですよ。

イギリスの各家庭にある設備:ボイラーと二重窓

我が家もそうですが、イギリスでは各家庭でボイラーが使われています。いわゆる湯沸かし器なのですが、これで台所や風呂場のお湯、暖房をまかないます。冬は家中が暖まるのでとても便利です。

ラジエーター

これはうちにあるラジエーターというヒーターです。各部屋に、その広さに合った大きさのヒーターが設置されています。ボイラーからのお湯がここに流れ、部屋を暖める仕組みです。

そして、窓は二重ガラス。騒音が遮断される上、外の冷たい空気を入れず、部屋の中の暖かい空気を外へ逃がすこともありません。こういった二重ガラスにすることは国も奨励しているので、取り付けには自治体から補助金がもらえます

イギリスの我が家の周辺環境

広大なビクトリアパーク

公園

家から歩いて3分のところに大きな公園があります。ビクトリアパークという公園で、敷地面積は279,000平方メートル。

上野動物園2つ分の広さがある敷地の中には、遊具を備えたスペースが3箇所と戦争記念碑があるだけで、ほとんどは芝生という贅沢な公園です。

公園

こちらは零下の朝に撮った写真。一面、霜で真っ白になりました。正面に見えるのが戦争慰霊碑です。

アットホームな商店街

イギリスの商店街

また、近所には商店街があります。小さなスーパーやデリ、レストラン、カフェなどが立ち並び、ちょっとハイソな感じがありながらフレンドリーでアットホームな雰囲気です。

イギリスの我が家があるフラットのルールと管理組合

イギリスの家

私たち家族が暮らすフラットには全部で36世帯が住んでいます。このあたりでは大きい方のフラットになると思います。住民組合もきちんとあって、毎年総会が開かれ諸問題を話し合います

基本的にはフラット全体の美化と衛生を保つこと、互いに気持ちよく生活できるよう騒音を出さないこと、プライバシーを守ることがルールとなっています。

みなさん、とてもきちんとルールを守っていらっしゃるので、共同のお庭はいつもきれいに保たれており、騒音で迷惑に感じたこともありません。

また、組合長さんが年に2回から3回ほどホームパーティーを催してくれるため、住人同士のコミュニケーションもよく、私はとても住み心地のよさを感じています。

イギリスでは家を借りるよりも買った方がお得

日本では一生に一度の大きな買い物である家の購入。ところがイギリスでは、若い独身者でも家を買います。中古物件でも数年経つと価値が上がるのです。

また、クレジットカードやローンなどの信用サービス業界の情報サイトTottallyMoney.comによれば、イギリスでは住宅を借りるよりも買った方が16%安く済むそうです。

さらに、日本の賃貸住宅はきれいで清潔ですが、イギリスでは質があまりよくないことも購入を選ぶ理由になります。

ロンドンの住宅価格は約9千万円

住宅販売価格の平均は2016年12月現在でロンドンが581,825ポンド(約8133万9100円)、最も売れたのはフラットタイプです。

私たちが住む中東部East Midlandsの平均価格は191,692ポンド(約2679万8500円)、一番売れたのは一戸建てとなっています(いずれも大手不動産情報サイトRightmoveより、円換算額は以下記事より抜粋)。

下の記事では、その他の地域の販売価格もご紹介しています。一筋縄ではいかない家購入の苦労とあわせてお読みください。

まとめ~イギリスの魅力が凝縮された住まい

イギリスらしいなあ、と思われましたか。それとも、イギリスでもこんな感じ?と思われたでしょうか。

庭付きの一戸建てでペットを飼うのも憧れではありますが、レストランやカフェが近くにあって、大きな公園まで目と鼻の先という環境がとても気に入っています。

日本にはないイギリスの良いところがギュッと詰まったこの住まいに出会えてとても幸せです。

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在英10年。一児の母一夫の妻。日本語教師暦17年。今まで旅した国は11カ国、22都市を訪れました。
私の経験したことが、これからイギリスや海外へいらっしゃる方のお役に立ったらうれしいです。

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