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イギリスでの家の賃貸や購入はどうやるの?イギリスの住まい解説

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イギリスのテラハウス

イギリスの家というと煙突のある赤いレンガの建物を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。まさにその通りで、私の家のまわりにも趣のあるレンガの家がたくさんあります。

100年前に建築された家なんて当たり前で、今も健在ですから「三匹の子豚の家」よろしく、レンガの家は本当にしっかりしているのだと思います。

ただ、この家をめぐる文化はとても特有で不思議なことばかり。今回はイギリスへこれからいらっしゃる方にむけて、イギリスの家事情についてご紹介いたしましょう。(金額は1ポンド139.80円で概算)

イギリスの家の種類

セミデタッチ

セミデタッチ by http://www.geograph.org.uk/

イギリスの家の大きさはベッド数が目安になります。

One bed house, Two bed house, Three bed house….(寝室一部屋、二部屋、三部屋)と表現して、家の大きさを表します。

そして、家自体の種類ですが、日本は一戸建て、マンション、アパートと分けられますが、イギリスはもうちょっと種類があります。

その種類を以下にあげます。

Detached House:デタッチ

→「切り離された」という意味の英語は一戸建てをさします。

Semi-detached House:セミデタッチ

→「半分切り離された」というこれまた面白い意味の英語は双子のように同じ家が2軒くっついている家をさします。

Terraced House:テラス

→これは日本語で言うと長屋というのが一番いいかもしれません。2軒から10軒またはそれ以上の家が並んでつながって建っているタイプをさします。

Flat:フラット

→日本で言うマンションや、アパートのようなタイプですが、規模はさまざまです。

またもともとフラットとして建設されたものもあれば、大きな一軒家を改装してフラットにしたものもあります。教会をフラットにした、なんてものもあるんですよ。

イギリスでは賃貸か持家か

イギリスの家

日本では家を買うのは一生に一度の大きな買い物ですが、イギリスでは若い独身の人も家を買うんです。それは中古物件でも数年経つと価値が上がるからです

5年から10年住んで家を売ってその利益を頭金にしてさらに大きな家を買う、そんなふうにどんどん住むところを大きくしていくのがここ数十年のスタイルです。

クレジットカードやローンなどの信用サービス業界の情報サイト、TottallyMoney.comによると家は借りるより買った方が16%も安上がりとのこと。

根拠は3ベッドハウス(寝室が3部屋ある家)は持家では月に£621(86,814円)費用がかかるのに対して、賃貸では£741(103,590円)。

持家の方が一年当たり£1440(201,309)円安上がりだそうです。私もイギリスに住み始めてはじめの7年は賃貸の生活をしました。もちろん賃貸でも生活ができます。

しかし、イギリスの賃貸住宅はあまり質が高くない、というのが私の印象です。日本では賃貸はとてもきれいで清潔。

私の父もアパートを貸していましたが、住人が変わるたびにプロの清掃を入れて、壁紙を交換したりしてましたから、新しく入るとまっさらで新品同様に輝いています。

でも、こちらではそれは常識にはなりません。

レイアウトが変だったり(ドアを開けると何かにぶつかって完全に開かない、とか)、住み始めてトイレのドアノブがはずれちゃっても大家が修理をしてくれない、というのはざらな話

これが嫌になったら自分で買うしかないのです。

イギリスの家の価格帯

イギリスの家

2016年12月現在で、イギリス国内住宅価格の平均は£219,544(3069万1805円)とのこと。さて、家の種類毎にはどうなのでしょうか。

国内を代表する大手不動産情報サイトRightmoveが前年(2016年)の販売実績価格をまとめた数字を同サイトに紹介していましたので、簡単に表にまとめてみました。

London

  • 平均:£581,825(8133万7954円)
  • フラット:£502,040(7018万4173円)
  • テラス:£643,652(8998万1243円)
  • セミ:£631,667(8830万5765円)

South East

  • 平均:£373,915(5227万2558円)
  • フラット:£249,758(3491万5661円)
  • テラス: £327,474(4578万0200円)
  • セミ:£374,249(5231万9250円

East of England

  • 平均:£308,761(4316万4161円) 
  • テラス:£267,356(3737万5826円)
  • セミ: £303,579(4243万9728円)
  • デタッチ:£431,716(6035万3020円

East Midlands

  • 平均:£191,692(2679万8152円 
  • テラス: £138,018(1929万4636円)
  • デタッチ:£269,178(3763万0538円 

Central London

  • 平均:£1,459,408(2億0402万2277円)

イングランド住宅販売価格:http://www.rightmove.co.uk/より

これによると、ロンドンの平均住宅価格は£581,825(8133万7954円)で、住宅の種類で言うとフラットが最も売れた住宅でした(£502,040-7018万4173円)。

南東部(South East)は平均が£373,915(5227万2558円)で、最も売れたのはテラスハウス(長屋)で£327,474(4578万0200円)。

イングランド東部(East of England)は平均が£308,761(4316万4161円)で最も売れたのは南東部と同じようにテラスハウス£267,356(3737万5826円)でした。

私が住んでいる中東部(East Midlands)はイングランドの中でも最も住宅価格が安く、平均は£191,692(2679万8152円)。

全体の価格が低いためか、一番売れたのが一戸建てのデタッチ£269,178(3763万0538円)でした。

これに比べて、観光客にも人気のロンドン中心地では住宅価格の平均がなんと£1,459,408(2億0402万2277円)です!ロンドン中心の住宅は飛びぬけて高いことが分かります

イギリスでの家の借り方

書類

これをお読みいただいている方の中には、イギリスで住むところを借りたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ウェブサイトで部屋を探す

家でもフラットでも住むところを探したいときは、以下のウェブサイトがとても便利です。

Rightmove(ライトムーブ):http://www.rightmove.co.uk/

Zoopla(ズープラ):http://www.zoopla.co.uk/

Primelocation(プライムロケーション):http://www.primelocation.com/

不動産屋を探す前に、まずこれらのサイトから条件を指定して物件を検索をしてみてください。

地元の不動産屋はこういうサイトに不動産情報を載せていますので、これを検索することで地元の不動産屋にどんなところがあるかもよくわかります。

また、イギリスの場合個人事業者のような形で不動産をいくつか保有し、賃貸してビジネスをしている人もいます。そういうタイプの物件はローカル紙やgumtreeに広告が載っています。

下見へいく

気に入った物件が見つかったら、Viewing(ビューイング)と言って、下見の予約をします。

もし、まだ居住者がそこにいる場合はすぐ家を見せてくれません。それは、不動産屋が24時間前までに居住者に家の中に入ることを告げなければならないから。

なので、下見の予約をしてから実際に見られるまでに少し時間がかかることを想定しておいてください

不動産屋へ書類請求する

下見ができて、賃貸の申し込みをしたい、と思ったらすぐに不動産屋に書類を請求してください。

書類には推薦人などを書き入れる必要があるので、一度書類を持ち帰って後日提出にいくことになります。

また、居住者がいる場合はもちろん居住者が出るまでは入居できませんし、空き物件であっても提出した書類の審査に1週間から1ヵ月かかる場合もあるので十分余裕をもって不動産探しをしてください。

現在日本に住んでいて、これから引っ越す場合は、一度イギリスに来て手続きをするか(実際に面会しなければいけないので、ネットなどでは申し込みができません)、イギリスに来てからまずホテルやB&Bに滞在しながら家探しとなるでしょう。

また、その他にホテルとフラットの中間でサービスアパートメントという種類の賃貸物件もあります。

これは長期滞在ホテルのようなかたちなので、インターネットで入居日、退去日を決めて申し込むことができます。

家具なども付いているので便利です。

イギリスでの家の購入方法

イギリスの家

家を買いたいとお考えですか。イギリスの不動産購入手続きはとても時間とお金がかかります。このプロセスを楽しむ人はまずいないでしょう。

少し古い情報ですが、イギリスのフリーペーパー英国ニュースダイジェストに「イギリス不動産のおはなし」という記事があります。

よくまとまっていて分かりやすいので、私も家を買うときは参考にしました。

家を購入するときのポイント

そちらからイギリスでの家購入のポイントをご紹介します。まず、家を買うのにとにかく時間がかかります。

気に入った物件が見つかってから実際に自分のものになるまでに3ヶ月から4ヶ月はかかる、とこの記事にはありますが、私の場合は半年近くかかりました

買う側も今住んでいる家を売りたい、売る側も次に住む家を探さなければならない、といういわゆるチェーンという状態になると、全ての条件がそろわなければいけないので時間がかかるのです。

それを覚悟の上、家探しをはじめ気に入った家が見つかったとき、不動産屋に購入の意思を伝えます。そのとき、難しいのが希望購入価格の提示です。

希望価格は低めに提示する

たいていは希望価格より少し値引いた額を提示します。売り手が提示額を受け入れてくれるまで、交渉が続きます。

私たちは一度提示した価格から少しだけ上乗せした額を提示され、それで了承しました。

あの時断って自分たちの希望価格にこだわっていたらどうなっていたのかなぁ、と良く思います。価格の折り合いがついたら、手続き開始です。

売買の手続きは不動産屋ではなく、ソリシターと呼ばれる弁護士を雇って手続きを代行してもらいます。

不動産価格の調査

また、サーベイヤーという調査士または鑑定士に不動産の価格が妥当かどうかの調査をしてもらいます。

このサーベイヤーはお金を貸してくれる銀行が手配するものと、自分で手配するものがあります。これらの人の手配が付くと、あとはじっと待つのみ。

見えないところでいろいろな調査や書類作成、法的手続きが弁護士によって行われているので、それが全て終わるまで待たなければいけません。

全てが終わるとExchange(エクスチェンジ)といって、契約書を交わします。これでようやく手続き終了。鍵が手渡されます。

実際にかかる費用や細かい手続きについてはThe Money Advice Serviceに細かく出ていますので参考にしてください。

まとめ

これを書きながら自分が夫と今の家を買うまでの長い道のりを思い出しました。イギリスの住宅は一見レンガで趣がありますが、賃貸にしても購入するにしてもやっかいな問題が多く、頭を悩ませます。

「郷に入っては郷に従え」と割り切るしかないなあ、とイギリス10年在住の私はは思うのでありました。

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さみいら

さみいらライター

投稿者プロフィール

在英10年。一児の母一夫の妻。日本語教師暦17年。今まで旅した国は11カ国、22都市を訪れました。
私の経験したことが、これからイギリスや海外へいらっしゃる方のお役に立ったらうれしいです。

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