タイには買い物にも使える交通系ICカードなどはありませんが、ATMカードさえ持っていれば不便を感じることはありません。
ATMカードとは、日本でいう銀行のキャッシュカードのことです。タイのATMカードは、日本のものよりも使い勝手がいいかもしれません。
では、タイのATMカードの便利なところや、誰でも一度はやってしまうタイのATMあるあるをご紹介しましょう。
タイのATMの数
日本では自分の銀行のATMがなかなか見つからないこともあります。
コンビニのATMは便利ですが、手数料がかかるのがネックですよね。手数料を節約するため、貯金と生活費を別にするため、いくつかの銀行を使い分けている人もいるでしょう。
ATMカードの年間手数料
タイではそうはいきません。タイでATMカードを持つには、1枚あたり年間200~300バーツの手数料がかかります。いくつもの銀行で口座を開設してしまうと、手数料がもったいないですよね。
ですがタイでは銀行口座がひとつだけでも、自分の銀行のATMがなくて困ることはありません。
3回/月まで引き出し手数料無料
各銀行のATMが、町中のそこかしこに置かれていて、他銀行のATMであっても、月に3回までは手数料無料で引き出しができるという便利なサービスがあるからです。
日本では時間によってATMでの現金の引き出しは手数料がかかってしまいますよね。自分のお金をおろすのに何故手数料がかかるのか疑問に思ったものです。
タイのATMでの現金引き出しは24時間いつでも無料、時間を気にすることはありません。
台数の多さと24時間手数料無料ということだけでも、タイのATMはとても便利に感じます。
デビットカード
日本にいた頃は、名前だけ知っているという程度だったデビットカード。デビットカードで支払える加盟店も少ないですし、あまり普及していないように思えます。
タイのATMカードは、手続きをしなくてもそのままデビットカードとして使えるのが嬉しいところ。屋台や市場、個人商店のようなローカルな店以外ではほとんど使えるので、とても便利です。
デビットカードで支払うとすぐに、携帯電話にSMSが届くのもポイントです。タイ人は間違えた会計をすることが多いので、毎回確認しています。
タイのATMの不便なところー1台1役
そんな便利なタイのATMですが、不便な点もたくさんあります。そのひとつが、1台1役ということです。
1台1役というのは言い過ぎかもしれませんが、現金の引き出し、通帳記入、現金預け入れはそれぞれ別の機械でなくてはできません。
現金引き出しや口座からの送金にはATM、通帳記入には通帳記入だけのPassbook Update、預け入れや現金の送金はCDMと役割が分かれています。これはとても不便です。
例えば、現金を引き出して通帳の記入もしたいとしましょう。まずはATMで現金を引き出し、次にPassbook Updateの機械で通帳記入をすることになります。
しかもPassbook UpdateとCDMはATMのように町中にたくさん設置されているわけではなく、銀行の支店にしかありません。
そして大抵、銀行の機械の前には列ができています。
タイ人は機械が何台か置いてあると、その機械ごとに列を作るのが普通です。ATMが3台あれば3列、日本のように1列に並んで空いた機械から順番に使うということはありません。
もたもたしている人の後に並ぶと、隣の列にどんどん追い抜かされていきます。どの列に並ぶかを見抜くのも、タイでATMを便利に使うためのテクニックのひとつです。
ATMカードの取り忘れ
私も過去に何度かやったことがあり、友人にもやってしまった人が多いケアレスミスがATMカードの取り忘れです。
タイのATMでは、現金を引き出すとまず現金が出てきます。お金をお財布にしまい、ホッとしてしまうのでしょう。その次に出てくるカードのことは忘れ、ATMを離れてしまうのです。
現金を取ってからカードが出てくるまでに少し時間がかかる上に、カード取り忘れの警告音もなりません。
しかも忘れたと思ったときにはもう遅く、数秒するとカードはATMに飲み込まれてしまいます。
カード自体も取り出し口から見えるか見えないかしか出てこないため、見落とす可能性はとても高いです。取り出し難いのも難点です。
私も友人も経験したことのあるこのミスですが、タイ人の間でも多発しているようです。
取り忘れのカードが刺さったままのATMを何度も見たことがありますし、ATMの上に取り忘れのカードと思われるものが置かれていることも度々あります。
また、機械の不具合で飲み込まれてしまうこともしばしば。
ATM本体の改善は行われないのでしょうか、何とかしてほしいものです。
まとめ
カード自体の使い勝手はいいものの、マシンのほうに問題があるのがタイのATM。
明細は出てきたのに現金が出てこないこともありました。数年に1度は、ATMで感電死したというニュースも見かけます。
機械の品質には、まだまだ問題がありそうですね。
あなたもタイでATMを使うことがあれば、ATMカードの取り忘れには十分注意をしてくださいね。トラブルが起きた時のために、銀行のカスタマーサービスの電話番号を控えておくことをおすすめします。
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