タイで働くには?日系企業・外資系企業に就職する方法
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海外で仕事がしたい、海外で生活してみたい。そんな日本人を世界一温かく迎え入れてくれる国がここ、微笑みの国タイです。
タイはASEAN諸国の中でも発展している国。バンコクには高層ビルやマンションが立ち並び、チェンマイなどの地方都市は日本人の移住先としても人気です。
今回はタイで初めて仕事をしてみたいという日本人のための、タイ・バンコクで仕事を見つける方法と働き方についてご紹介します。
- タイの就職状況・特徴を知る
- 英語を勉強し幅を広げる
- タイで働く自分をイメージする
- バンコクの生活状況を知る
- 転職サイトを活用する
【海外求人をチェックしたい方はこちら】
- リクルートエージェント(未経験から幅広く求人を探す)
Spring転職エージェント(海外求人を幅広く探す)
- JAC Recruitment(海外勤務・外資系を狙う年収600万円以上の方向け)
記事の目次
タイにおける日本人の需要とは
経済成長率がまだまだ高い!
東南アジアなので、賃金が安いのでは?!と思われる方も多いですが、安心してください。タイの経済成長率は約3.9%(2018年現在)です。対する日本の経済成長率は、約1.7%(2018年現在)。
タイの経済成長率は日本の2倍以上なので、自分の稼ぎ方や働き方次第では、たくさん稼ぐことも可能です。業績が伸びていく会社で自分の力を試したり、ビジネスチャンスを活かして企業をしたり、などやりがいを感じる働き方が可能です。
語学不要でも仕事が見つかる
英語もタイ語も話せなくても、日本語が話せるだけで仕事は見つかります。10万人ほどの日本人が住んでいるバンコク近郊では、日系企業で日本人を相手とする求人がたくさんあります。
営業、事務、サービス業、SE、講師や教師など幅広い職種が求められています。中には、未経験者歓迎という募集もたくさんあります。WEB上で求人を日本語で探すことができるサイトや、日本人スタッフが相談に乗ってくれる人材紹介会社もあるので、まずは気軽に検索や登録をしてみてはいかがでしょうか。
タイ就職の3つの魅力
語学力が身につきやすい環境
日常生活ではタイ語や英語が身の回りに溢れているので、やる気さえあれば語学をどんどん身につけることが可能です。
バンコクに住むタイ人は、外国人に慣れていることもあり、英語で会話できる人も多く、観光客や在住欧米人も多いので、週末にパブやバーでお酒を飲んで外国人と仲良くなることも可能です。
私自身も、タイに来てから語学学校に通うことなく、学習に取り組むこともなく2年でTOEICの点数が100点以上、上がりました。
国内旅行のような気軽さで海外へ
LCCキャリア利用で、土日でもバンコク-ホーチミンが往復約1万円など、国内旅行のような気軽さで近隣諸国に旅行に行くことができます。東南アジア諸国では、食費やホテル代、交通費など現地の滞在費も格安で過ごせます。
時期によっては、1泊1万円ほどのホテル代を出すと贅沢なオーシャンビューのプール付きホテルでリゾート気分を味わうことができます。
また、近年タイでは日本旅行がブームになっており、LCCキャリアが多数就航しているので、日本への一時帰国も早めに予約しておくと格安で航空券を購入することができるようになりました。
人脈作りにも
他業種の様々な年代の方と出会える機会が多いです。同い年生まれの会、趣味や習い事のサークル、県人会など、連日多様なパーティや集まりがどこかで開催されています。
また、来たばかりの頃は1人もしくは家族や会社関係の人しか知人がいないという環境は誰しも共通なので、いろんなパーティや飲み会で友達や知り合いを作りやすいです。
タイで企業している人や、投資目的でタイを訪れる人など、日常生活で出会う機会が少ない人たちと仲良くなることが可能です。
タイ就職でおすすめの転職・求人サイト(日系・外資系)
タイで仕事を探すなら、転職サイトに登録するという方法があります。
日系企業への就職を紹介している会社には日本人の担当者がいるので、まずは日本人担当者と面接をして、自分の希望する業界や職種を伝えます。
日本の大手の転職エージェントは実績もあり、初めての海外就職でも安心です。タイ就職で使えるおすすめの転職サイトを2つご紹介します。
より詳しい転職サイトを知りたい方は、「【タイ求人】未経験からでもタイ就職を狙える転職サイトまとめ」でも分野別に解説しているのでご参照ください。
未経験からタイ就職を目指すならリクルートエージェント
転職といえばリクルートエージェントが定番です。
タイで求人を探すなら、まずはリクルートエージェントに登録しましょう。登録すると非公開求人を見ることができます。
海外求人数が一般の転職エージェントよりも多いため、タイ就職を考えている方はまず登録。他の転職エージェント(Spring転職エージェント(アデコ)など)と併用し比較しながら仕事探しをするのが、上手な使い方です。
タイ駐在員を狙うならJACリクルートメント
タイの求人を探すなら外すことができないのがJAC Recruitment。国内だけでなく、海外に8拠点を持つ海外転職エージェントです。
海外就職(特に駐在員、外資系企業狙い)をしたいなら絶対にチェックしてほしい転職エージェントの一つです。登録することで、非公開求人を紹介してもらうことができます。
海外での駐在案件から現地採用の案件までさまざまな求人があります。30代以上で年収600万円以上を狙うなら、ぜひ登録しておきましょう。登録すると非公開求人などの情報を知ることができます。
クリックするとページ下に登録画面があります。
日系企業ならタイ語不問の場合が多い
日系企業に就職するなら、タイ語は不問の場合が多いです。日系企業のお客様はほとんど日系企業なので、日本語でのコミュニケーションがしっかりと取れることが重要です。
ただし、簡単な英語かタイ語で、タイ人とコミュニケーションが取れればなお良いです。英語についてはできた方が紹介してもらえる企業の幅は広がりますし、ビジネスレベルの英語やタイ語ができれば仕事の幅も広がります。
せっかく海外、タイに来たのですから、働きながらでも英語やタイ語を勉強してみてください。
人材紹介会社での面接時に、英語のレベルチェックテスト、タイ人との英語での面接等がある場合もあります。
履歴書と職務経歴書を準備しておこう
いずれの場合でもまず履歴書と職務経歴書が必要になるので、日本からタイに就職活動で渡航する際には、あらかじめ何部か用意して持っていきましょう。
バンコクのコンビニにコピー機はなく、コピー屋を見つけるのには苦労します。セルフ証明写真機もなく写真屋も少ないので、書類は余分に用意しておいた方がいいですね。
Guanxi [グアンシー]では海外の企業からスカウトがきます
海外求人マッチングサービスのGuanxiでは、プロフィールを充実させると海外企業からスカウトがくることがあります。自分の評価を知りたい、自分で求人を探すのが面倒という方は登録してみてもいいかもしれません。
もちろん自分で求人を探すこともできます。
タイで海外駐在員として働くには
タイで働くには、現地採用の他に海外駐在員という方法もあります。これは、日本の企業に就職し、タイへ派遣してもらうというものです。海外駐在員は待遇・給料・福利厚生が現地採用と比べると格段に良くなっています。
業務経験、マネジメント経験がある方は海外駐在員を狙うのがおすすめです。
JAC Recruitmentによると、年収は500万円〜1,200万円が多いようです。海外で挑戦したい人はぜひ、海外駐在員を狙ってみてください。
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タイの外資系企業・大手企業で働くには
タイで有名な企業としては、以下のものがあります。
- 食品のCPフーズ、タイ・ユニオン・フローズングループ
- 消費財のサハパタナピブン・グループ
- 金融ではバンコク銀行やアユタヤ銀行
- エネルギー分野ではタイ国営石油
- 航空ではタイ航空
- 通信のAIS
また、タイは「アジアのデトロイト」と呼ばれるほど自動車産業が盛んです。
専門的なスキル・専門知識、すでにキャリアがある方は、外資系企業でキャリアアップを狙った方が日本に帰国することになったときもメリットが大きいです。外資系企業を狙うには、専門知識+英語力があると有利です。
とにかくタイで働きたいなら日系企業、自分の実力を試したいなら外資系企業と分けて考えてみましょう。
経験や能力、語学力を活かした仕事をしたいのなら外資系企業を狙いましょう。タイの外資系企業を狙うなら、サポートもしっかりしていて「無料」で使える大手の転職サイトの活用がおすすめです。転職サイトごとに扱っている非公開求人も異なるので、複数登録し、求人の比較をしてみましょう。
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タイのフリーペーパーを活用し仕事探し
バンコクには約10種類もの日本人生活者向けのフリーペーパーがあり、日本料理店や居酒屋などで手に入ります。
別の記事(ネット上にない隠れ求人に応募しよう!海外へ飛び込み自ら就職活動する方法)でも紹介していますが、どのフリーペーパーにも求人コーナーがあり、日系企業の日本人募集情報が掲載されています。
中小企業がほとんどで、職種としては、日系企業の営業、事務、日系メーカーの技術者、日本料理店の料理人およびホールマネージャー、日系旅行代理店、翻訳通訳など多岐にわたります。
すでにタイ・バンコク在住者であれば、とても有効な就活方法です。
タイでの日系企業の面接の流れ
フリーペーパー等から企業の担当者に直接連絡した場合、企業の日本人から直接連絡が来ます。日本の場合、人事採用担当者が対応する場合がほとんどです。
しかし、現地採用をしているようなバンコクの中小企業の多くは社長と2〜3名の役員のみで運営しているため、最初の面接で社長や部長クラスと会える場合がとても多いです。
タイでは面接から採用までが早い
つまり、日本のような2次面接、3次面接など面倒な段階を踏まず、書類審査と一発の面接のみで決まる可能性が高いのです。
就職活動のためにタイに来る場合、ビザなしでは30日、観光ビザを取得した場合でも60日までの滞在しかできませんが、採用プロセスが早いので、2カ月本気でやれば数十社は面接を受けることができます。
タイで就職した現地採用社員の給料相場
気になるお給料についてですが、タイには日本人社員の給料について5万バーツ(約16万2,000円)以上という法律があります(金額は国籍によって異なります)。
- 最低でも初任給は5万~6万バーツ(16万円程度から)
- 業界経験や専門的スキルがあれば7~8万バーツ以上(26万円程度から)
- マネージャー経験等があれば10万バーツ以上(32万円程度から)
これを超える場合もあります。詳しい給与相場を知りたい人は(タイで現地採用!知っておきたい給与相場)の記事もあわせてどうぞ。
タイでは都市によって求人の種類も給料相場も違います。(タイの都市別求人と給料相場)の記事では、バンコク以外の情報も知ることができます。
所得税
タイでも日本同様に税金がかかります。働く上でもっとも身近なものが所得税です。タイでは、年間所得が150,000バーツ(約49万500円)以上がある人が課税対象となります。
つまり、タイで働く日本人のほとんどが課税対象となるのです。より詳しく税金について知りたい方は、以下の記事をあわせてお読みください。
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タイで就職するためのビジネスビザ
ビジネスビザの取得
タイで就職するためにはビジネスビザの取得が必要です。基本的には会社に必要書類を準備してもらい、手続きをすることになります。
書類の準備に時間がかかったり、スタッフが慣れていない場合は、思ったより時間がかかってしまうことがあります。
就労ビザとワークパーミット
タイでは日本人ができない仕事がいくつかあります。
それを知らずに働いてしまうと、不法就労者となってしまうこともあります。次の記事もあわせて読んでおきましょう。
違法就労
就労ビザがないまま働くと違法労働になります。
タイ就職で気になるのが、違法就労はさせられないのか、ビザは出るのか、といったことです。そのような心配を回避するためにも、大手の転職エージェントを使ってみましょう。
大手の転職サイトなら、違法就労をさせるような企業を避けることができます。バンコクで安心して働ける環境を探してみましょう。
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タイで就職した場合の勤務時間
勤務時間
タイでは一般的な勤務時間は8時〜17時、もしくは9時〜18時です。しかし、大手日系企業では7時半〜16時半と少し早めの設定をしている会社もあります。これは、時差が2時間ある日本の本社に少しでも合わせるためです。
タイでは日本のように残業はあまり多くありません。タイでの仕事時間・勤務時間は基本的に緩やかなものになります。
休暇
休暇に関しては、カレンダー通りの休暇のほか、有給休暇、そして病気休暇があります。病気休暇は日本ではあまり耳慣れない休暇ですが、タイでは当たり前の権利。タイの労働基準法では、30日間の病気休暇が定められています。
そのほかに所用休暇というものがあり、こちらは免許の更新など平日しか行えない公的手続きの際に使える休暇です。
実際に働いている人の1日のタイムスケジュールを見ておくと、どのような働き方ができるのか参考になるでしょう。
タイでの就職活動でのトラブル
タイでの就職活動はそんなに難しいものではありません。しかし、「まじかよ」というようなトラブルが起きてしまうこともあります。
事前に知っておくことで心の準備ができるでしょう。あわせて以下の記事もお読みください。
タイ就職者の就職経験談
実際にタイで働いている先輩がたくさんいます。タイ就職者だからわかる仕事のメリット・デメリットなど読んでおくと良いでしょう。
自分の働いている姿をイメージできれば、さらに一歩前進です。
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タイ就職後の生活
タイでの生活
バンコクで生活するのであれば困ることは少ないです。タイ人は基本的に優しい人が多いですし、日本食も充実しています。治安は比較的安定していますが、スリやひったくりはよく起こるので注意が必要です。
物価や交通費も日本に比べれば安く、タクシーの初乗りは100円ちょっとぐらいの値段です。
生活費
タイを含め東南アジアで海外就職する場合によくいわれるのは、給料が低いから貯金ができないのではないか、生活が苦しいのではないかということです。
しかし、そうとも限りません。タイでの給料はスタートが5万バーツ(約15万円)~が目安です。職種や業種、経験・スキルによって給料も上がっていきます。実際に生活コストも安く済むので、貯金することも可能です。
タイ生活での注意点
タイには日本とは違い、生活で注意しておくことがいくつかあります。
例えば、
- 街で見かけるお坊さんに馴れ馴れしくしてはいけない
- 女性はお坊さんに触ってはいけない
- 頭はなるべく触らない
- 国王を侮辱しない
などです。
普段の生活では気にすることは少ないかもしれませんが、国によって文化や習慣、決まりごとがあるので、最低限知っておくとトラブルを避けられます。
タイ生活で必須の90日レポートに注意
タイで90日以上生活する外国人は、90日ごとに居住地の申告が必要になります。日系企業へ就職した場合には、会社が管理することが一般的です。
まれに個人で管理をさせられる企業があるので、注意しましょう。忘れると罰金になります。
タイで日本人が多く住んでいる地域
日本人は、バンコクではBTSのプロンポン駅やアソーク駅、エカマイ駅などに多く住んでいます。また、バンコクから100キロほど離れたチョンブリ県のシラチャという工業団地にも日本人が多くいます。
シラチャはバンコク以外では唯一日本人学校があり、日系スーパーやダイソーも揃っているなど、工業団地で働く日本人には便利な街になっています。
タイ人の働き方
タイで就職するなら、会社で円滑に仕事を進めるためにも、タイ人の働き方について知っておきましょう。
タイでは休憩時間にフルーツやアイスクリームなどの屋台が会社の前にやってきて、それを購入して食べることが一般的です。東北出身の人が集まるエリアでは、虫の屋台も来るんですよ。
また、ソンクランと呼ばれる旧正月の水かけ祭りでは、会社でも水の掛け合いを行います。着替えが必須の行事です。
遊び心を忘れず、ゆったりとした気持ちで仕事に取り組むのがタイ人のスタイルです。
まとめ
バンコクでの就職活動についてご紹介しました。
日本人を温かく迎え入れてくれるバンコク。もし海外で働いてみたいと悩んでいるなら、とにかく履歴書とパスポートを持ってバンコクを訪れてみましょう。