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ニュージーランドの大自然でロマンチックな海外挙式を提供「ターナー・ ケイコさん」インタビュー

ニュージーランド

2人の永遠の愛を誓い、祝福を受ける結婚式。そんな結婚式のロケーションには、どんな場所を選びますか?

英国式スタイルの教会?不思議なくらい青い湖のほとり??海外ドラマに出てくるような、色とりどりの花咲く素敵なガーデン???ニュージーランドでなら、その夢全部叶います!

でも、海外挙式って手配とかは全部現地の言葉でしなくてはいけないし、日本のエージェントにお願いすると現地に行った時に話が違ったりしてややこしかったりして面倒な気が……。

そんなストレスもお悩みも、現地の信頼できるベテラン日本人コーディネーターにお任せすれば、安心です。

今回は、ニュージーランドのクライストチャーチを拠点に、1987年の創業以来たくさんの幸せ日本人カップルを祝福し続けている、ニュージーランド・ウエディングサービス社の代表、ターナー・ ケイコ

さんに、ニュージーランドの主に南島における挙式事情や、海外でのウエディング・コーディネーターというのお仕事についてもお話を伺ってみました。

これから挙式を控えてるカップルの皆さんや、結婚式に関係する仕事をお考えの方へも興味深い内容かと思います。

目次

キウイスタイル・ウエディングって?

結婚式

会場は教会?それとも青空の下?

ーまずは、ニュージーランドでのウエディング事情についてお聞きしたいと思います。ニュージーランドで挙式をする魅力はどんなことでしょう?

ずばり、美しい大自然を背景に永遠の愛を誓えることではないでしょうか。

ー日本人のお客様には、具体的にどんな挙式会場が特に人気ですか?

やっぱり、伝統的なイングリッシュ・スタイルの挙式が本格的にできる、歴史あるチャペルや教会での挙式をご希望のお客様が多いようです。

そして、厳粛なかたちで式を挙げたあとは、地元のカップルにも人気のワイナリーや、プライベート・ガーデン、それからビーチなど、開放感の溢れる屋外でフォトツアーなどを行ったりするのが定番ですね。

ワイナリーには素敵なレストランも併設しているので、挙式の後はご当地ワインで乾杯して、リラックスしながらレセプションもしていただけます。

シャンパン

具体的には、クイーンズタウンにある、「チャペル・バイ・ザ・レイク」。ここは、大自然に囲まれたとても可愛い教会で、ヘイズ湖を見下ろす小高い丘の上にあります。

5ヘクタールもある広大な敷地には、池やローズガーデン、ぶどう畑もあり、季節ごとに色々な草花が咲いてとてもロマンチックです。

あとは、テレビでも何度か星空の美しさで取り上げられたTekapo湖にある、「善き羊飼いの教会」は、最近はとても人気があるので1年以上前からの予約をオススメします。

ー私も地元カップルのワイナリーでの挙式に参列したことがありますが、天気も良くてとても素敵でした。

美味しいワインとお料理を楽しんで、夜中までダンスで盛り上がった記憶があります。日本とは違って、時間制限がないのが驚きました。(笑)

こちらの夏は日本と比べてカラッとしているので、屋外でも汗だくになったり、化粧くずれの心配が少ないのがいいですね。

Tekapo湖での挙式の写真は見たことがありますが、本当に素敵な場所ですよね。ちょっと日本では味わえない景色と雰囲気が楽しめそうですね。

そうなんです。コバルトブルーの湖の向こうに、まだ雪残る壮大なサザンアルプスの山々が見える教会なんて、なかなかないと思います。本当に綺麗で、心が洗われるようですよ。

善き羊飼いの教会

※善き羊飼いの教会:ニュージーランドウエディングサービス社(写真提供)

色々なカップル事情も受け入れてくれる大自然!

ーそれから、ウエブサイトを拝見しましたが、御社では「これはニュージーランドならでは」とも言える色々なお客様の要望や状況に合わせた結婚式にも対応してくださるということですが。

はい。1つは「ミドル・シニアマリッジ」です。ニュージーランド人は、何歳になっても、何回目でも、華やかにウエディングドレスを着て人生の大切なイベントを楽しみ、祝福しあいます。

ということもあって、弊社では50代、60代以上のミドル・シニア世代の結婚式もベテランのスタッフがサポートいたしますので、人生を重ねたお二人の新しい門出を快適に、そして満足いただけるような誓いの場を設けさせていただいてます。

それから、籍はずっと前に入れたけど事情があって式はしなかった方や、ウエディングドレスを着なかった方などが行う「リニューアル・ボウ・ウエディング」も承っております。こちらは、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんね。

あとは、最近承るようになってきたのが「同性結婚式」です。ニュージーランドでは2013年4月17日に同性婚を認める法律が可決され、世界で13番目になりますが、法的に婚姻関係を結ぶことができるようになりました。

それ以来、国内の人はもちろん、海外からもたくさんのカップルがニュージーランド政府が発行する結婚証明書が受け取れる、リーガル・ウエディングを挙げています。

日本を始めとするアジア諸国、他のオセアニア地域でもまだ認められていませんので、ニュージーランドはそういった面で随分進んでいるかと思います。

ー年齢も、性別も、結婚の回数も関係ない。愛し合う2人が心置き無く誓い合い、祝福を受けることができる。これこそまさに「キウイスタイル・ウエディング」ですね!

ウエディング・コーディネーターというお仕事について

結婚式

時代の波に敏感に!

ー次に、御社とケイコさんのお仕事についてお伺いしたいと思います。1987年創業というと、ニュージーランドの会社としてはもう老舗ですね。

そうですね。今年でもう30周年になりました。当時はニュージーランドにおける海外挙式の先駆けとして、そして今でも毎年たくさんの日本人カップルの挙式の手配をしております。

ー30年の間で、どんな変化がありましたか?

いろいろありますね〜。

でも、一番はインターネットの出現ですかね。コミュニケーション・ツールが変わったことで、日本からだけでなく、他の海外に住む日本人のお客様たちからも直接お問い合わせが入るようになりました。

ニュージーランドというロケーションは、世界的に見ても綺麗な自然がまだまだたくさん残っている上に、素敵な教会やレストラン、宿泊施設なども充実していて、日本人でも滞在しやすいので、海外挙式の場所に選ばれているのかもしれません。

ーなるほど。直接現地のコーディネーターとコミュニケーションできることで、遠くからのコンタクトでも安心できますよね。

そうですね。ウェブサイトを通じて直接お問い合わせいただくお客様への対応は、私がしております。

ーなんと社長自ら!

はい。社長といっても、いろいろしますよ〜。

日本のウエディング会社、エージェントからの送客の現地手配もしますし、挙式シーズン中(ニュージーランドは10月から4月)には、お客様のご到着日にお会いして、挙式の打ち合わせや、挙式当日の介添人などをすることもあります。

ー海外旅行が初めての方もいらっしゃるでしょうし、結婚式という人生でも大きなイベントを控えているカップルにとって、老舗会社の社長さんと連絡を取りあい、なおかつ現地に着いたら会ってくれて打ち合わせしてくださるのは、とても安心できますね。

あと、ニュージーランドが冬のオフシーズンには、主にマーケティングや提携先の日本のウエディング会社やエージェントさんにご挨拶や営業をいたします。また、日本のウエディングのトレンド(ドレスやヘアスタイル)のチェックも、楽しく重要なお仕事の1つです。

ーなるほど。ウエディング業界って、トレンドにかなり敏感ですよね。ケイコさんは、社長自ら時代の波にもちゃんとついていってらっしゃるからこそ、長きに渡って続いてる会社なんですね〜。

信頼関係が大事!

結婚式

ーケイコさんがお仕事をする上でモットーとしてらっしゃることを教えてください。

このお仕事で本当に大事なことは「信頼関係」だと思います。現地のチャペルや教会と長年に渡って築きあげてきた信頼関係を元に、お客様が安心してその日を迎えられるように、努力しています。

また、お客様には到着までに、ニュージーランド挙式のオンタイム情報やアドバイスを直接させていただき、写真だけでは伝わりきれない具体的イメージを持っていただく細やかなサポートも怠らないようにしております。

挙式当日は、日本人介添人がお二人を配慮深くサポートし、また、カメラマン、美容師、牧師先生、ドライバーなど、挙式に関わる全てのスタッフがひとつのチームとして、お二人の晴れの日を支えることができるよう、まとめております。

ー挙式までに、たくさんの人たちとの「信頼関係」が鍵となるわけですね。これは長年続いてる会社の強みですね。

そしてなによりも、お二人にとって、またご列席者の皆様にとって、思い出深い素敵な1日となりますことを弊社のモットーとしております。

ー素敵!人生の一大イベントを安心して、信頼関係のもとに任せられるって大事なことですよね。

ニュージーランドで起業すること

コーディネーター

ー日本人であり、女性であるケイコさんが、ニュージーランドで社長になることってどんな感じですか?

そうですね、良いところは、この国は女性でも起業しやすく、それを受け入れてくれるカルチャーがあることだと思います。

ー確かに。ニュージーランドでは、女性が経営者や上司であることに、社会全体があまり抵抗ないですよね。そして、それに対して女性達が肩肘張っているわけでもないですし。割と自然な感じがします。

逆に、難しいところは、ニュージーランド人スタッフの姿勢と、日本からのお客様のサービスの期待値の温度差があることでしょうか。私は両方の気持ちがわかるので、そこをどのように埋めていくかが課題となります。

ーなるほど。そこは確かに難しいですね。こちらで長く住んでいると、日本のサービスの良さにびっくりしてしまいます。

日本にいると当たり前なのでしょうが、こちらだとあまり受けられないサービスだったりします。「そのぐらい自分でやって。私も忙しいの。」的な扱いをされること、少なくないんで (笑)

また、旅行業界の動向とも連動しておりますので、それらの情報収集をしながら、軌道修正していくことも大切です。

ーやっぱり、ニュージーランドだからと言って羊のようにのんびりせず、時代の流れもちゃんと見て人々の趣向をチェックしていくことが、会社を長く存続させる秘訣なんですね。

今日は、本当に素敵なお話をありがとうございました!

インタビューを終えて

ニュージーランド

いつも素敵で、マダムなケイコさん。

でも、実はとても気さくで、優しさや気配りが滲みでているような方。筆者は、実は以前からお友達だったのですが、お仕事の話をゆっくり聞かせていただいたのは初めてでした。

ロケーションの素晴らしさだけでなく、ニュージーランドならではの受容の広いキウィスタイル・ウエディングの魅力に、筆者も思わずときめいてしまいました。

そして、日本からのお客様、さらに結婚式という人生でも大事なイベントを仕切るウエディング・コーディネーターというお仕事についても、興味深いお話が聞けました。

長年続く信頼関係と、毎シーズン変わる流行の波に乗り続けること。そして、海外起業家ならではの悩みである、現地と日本の温度差を埋めること。

たとえ他の業種でも、国際化社会に生きる上で重要なことをお聞きできたと思います。

《お知らせ》

ニュージーランド・ウエディングサービス社では、創立30周年を記念して、今年挙式をお申し込みされたお客様には、ニュージーランドの砂を閉じ込めた、地元アーティスト・ハンドメイドのワイングラスマーカー兼ピアスなどの素敵なプレゼントをご用意しているそうです。

挙式をお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

ケイコさん

New Zealand Wedding Services Ltd.

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この記事を書いた人

かれこれ13年程NZに住んでます。シェフの主人にくっついて各地転々とし、今はクライストチャーチで、2児のママなりました。ガイドブックにはあまり載らない、生活に根付いた情報を発信しています。

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