日本と同様、台湾にも税金というものがあります。海外に住むなら避けては通れない税金問題。
1年間ワーキングホリデーで台湾に住んでいた僕も、渡航前に台湾の税金はどうなっているのか気になっていました。
ワーキングホリデーを利用して台湾で働き、実際に納税をした経験から、特に関係のあった営業税と所得税についてご紹介します。
※1台湾元=約4円。
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台湾の営業税(消費税)
まず、みなさんが台湾で生活する場合、一番関わりが深いのが消費税です。台湾の消費税は「営業税」と呼ばれていて、5%となっています。これらは、台湾内にて販売される物品、役務、および輸入品が課税対象です。
台湾では内税方式なので、消費者は税込みで総額表示された価格を支払います。日本のように税込みや税別などの表記もありません。そのため、買い物するときやサービスを受けるときにあまり税金のことを意識することはないと思います。
台湾の営業税とレシートの関係、レシートで宝くじ当選!?
先述のように台湾は内税方式なので、お店側は商品価格に5%の営業税を上乗せし、消費者から代金を受け取ります。そして、お店側から最終的にその5%を国に納めます。
しかし、レシートを発行しなければ、お店側はその5%分をないことにできます。こういった脱税を防ぐために、台湾のレシートには一工夫あります。
脱税防止レシートの工夫、実は宝くじの番号
台湾のレシートは統一發票と呼ばれ、有限会社には統一發票の発行義務があります。統一發票にはアルファベット2文字から始まる8桁の番号、企業名、台湾の営利事業者が与えられる8桁の識別番号(統一編號)が記載されています。
そしてなんと、この中のアルファベット2文字から始まる8桁の番号が宝くじの番号になっているんです。
そのため、客はみんな必ずレシートを受け取り、大事にします。台湾ではレシートの保存は必須です。また、レシートを発行しないと通報される恐れがあるので、店側は確実にレシートを発行します。よく考えられていますよね。
レシートで宝くじに当選したら
賞金は、高い方から1000万元(約4000万円)、200万元(約800万円)、20万元(約80万円)、4万元(約16万円)、1万元(約4万円)、4000元(約8000円)、1000元(約4000円)、一番安いもので200元(約800円)が当たります。
2カ月に1度、抽選の発表があります。僕も200元は何回も当たったことがあります。友達は1000元が当たっていましたが、4000元以上は知り合いでは当たったのを聞いたことがないですね。
換金方法は、レシートとパスポートを持って郵便局へ。4元(約16円)の印花税(収入印紙のこと)を払うとすぐに賞金をもらうことができます。
台湾の所得税、確定申告が必要
台湾の所得税は、個人の総合所得に対してかかります。最低5%、最高45%の超過累進税率によって課税されます。所得が低ければ税金が安く、所得が高ければ税金が高くなります。
台湾では日本のように年末調整がなく、台湾で収入を得ている人は毎年5月中に国税局に行って確定申告の手続きをしなければいけません。
台湾で払う税額=課税所得×税率−控除額
- 54万元(約216万円)以下の所得の場合:税率5%、基礎控除額は0円
- 54万1元から121万元(約484万円)の所得の場合:税率12%、基礎控除額3万7800元(約15万円)
- 121万1元から242万元(約968万円)の所得の場合:税率20%、基礎控除額13万4600元(約54万円)
- 242万1元から453万元(約1800万円)の所得の場合:税率30%、基礎控除額37万6600元(約150万円)
- 453万1元から1031万元(約4100万円)の場合:税率40%、基礎控除額82万9600元(約330万円)
- 1031万1元以上の場合:税率45%、基礎控除額134万5100元(約530万円)
台湾の所得税、基礎控除以外に控除されるのは?
寄付金や健康保険費、生命保険費、医療費などがあれば、これらも控除されます。それぞれの控除額には限度が設けられています。
その他にも、教育費特別控除や就学前児童特別控除などいろいろ控除される費用があるようで、細かい規定もあるようです。
では、台湾で働いたら給料はいくらになるのか。以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
まとめ〜一般的には営業税と所得税に注意すれば事足りる
生活する上であまり関係ないものもあるかもしれませんが、他にもこのような種類の税金があります。
国税
- 営利事業所得税
- 相続税
- 贈与税
- 先物取引税
- 関税
- 物品税
- 酒・タバコ税
- 房地合一税(不動産取引税)
地方税
- 地価税
- 田賦
- 土地増値税
- 家屋税
- 契約税
- 印紙税
- 鑑札税(ナンバープレート使用税)
- 娯楽税
必要に応じて調べてみてください。
僕が1年間ワーキングホリデーで台湾にいて関わりがあったのは、営業税、所得税くらいでした。旅行で少し滞在するだけなら、これ以外の税金を気にする必要はあまりないと思います。
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