南半球のオーストラリア大陸東側に位置する、自然豊かな国ニュージーランド。旅行で訪れ「住んでみたい」と思った方もいるのではないでしょうか?
ニュージーランドは仕事とプライベートのバランスがいい、いわゆる「ワークライフバランス」が整っている国です。
今回は実例も紹介しながら、ニュージーランドに住み働くメリットをまとめてみました。
- ニュージーランドの就職状況・特徴を知る
- 英語を勉強し幅を広げる
- ニュージーランドでの働き方を知る(駐在員・現地採用・ワーキングホリデー)
- ニュージーランドでの生活状況を知る
- 転職サイトを活用する
【海外求人をチェックしたい方はこちら】
- LHH転職エージェント(全世界から幅広く求人を探す)
- リクルートエージェント(未経験から幅広く求人を探す)
- JAC Recruitment(海外勤務・外資系を狙う年収600万円以上の方向け)
ニュージーランドの概要
ニュージーランドの人口
ニュージーランドは日本の約8割ほどの国土で、人口は約479万人(2017年統計)、約487.1万人(2018年)、人口密度は日本の10分の1以下です。
その内の約3割が最大都市オークランドに住んでいます。アジア人を中心に移民も多く住んでおり「国民の4人に1人は移民」と言われるほど、特に都市やその郊外を中心に多くの移民が住んでいます。
日本人になじみやすい
世界的に見て比較的治安が良く、英語が公用語なので、日本人の留学先や移住先として人気のある国です。
日本との時差はプラス3時間です。サマータイムの時期は時差が4時間になります。島国で四季もあり日本とよく似ていることから、日本人にはなじみやすいと言えます。
ニュージーランドのエリア
ニュージーランドは「北島」と「南島」の2つに分かれています。
北島には最大都市のオークランド、首都のウェリントンがあり都会的雰囲気がありながらも、郊外や田舎ではニュージーランドらしい大自然が広がり、南島には「クライストチャーチ」や「クィーンズタウン」など大自然が広がっています。
ニュージーランド在住の邦人の数
外務省のホームページによると、2017年現在15,061人です。他の外国人と同様、その半数以上が最大都市オークランドに滞在しています。
そのためオークランドの街を歩いていると、必ずといっていいほど日本人を見かけます。永住者や留学生などビザの種類は様々ですが、特にオークランドではワーキングホリデーや学生ビザでの一時的な滞在者が多いです。
ニュージーランド経済と雇用事情
経済状況
ニュージーランドは順調な人口増加傾向にあり、経済もおおむね好調です。
2017年の政府の統計によると、失業率は4.6%、週あたりの平均賃金は1,174ニュージーランドドル(約88,000円)で例年増加傾向にあります(給料については後述)。
男女平等の雇用に力を入れており、共働き家庭が多いのが特徴です。
- 統計参考URL:http://www.stats.govt.nz
ニュージーランドの企業
ニュージーランドの有名企業としては、以下のものがあります。
- 金融のウエストパック銀行、オーストラリア・ニュージーランド銀行、キーウィ銀行、ナショナル銀行、ニュージーランド銀行
- オートバイのブリッテン・モーターサイクル・カンパニー
- スポーツ用品のカンタベリー・オブ・ニュージーランド
- 航空のニュージーランド航空
- 小売のウェアハウス
- 食品のフォンテラ
日本人が働きやすい
ニュージーランドは移民を多く受け入れています。日本人を含むアジア系移民も一定数いるので、日本食のお店や日本人スタッフが在籍する会社も多いです。そのため、日本人の海外就職先としてはハードルが低めだと言えるでしょう。
なお、ニュージーランドで日本人が多く住む地域は、
- オークランド
- ウェリントン
- クライストチャーチ
です。日系企業の支社もこれらの都市に集中しています。
オークランド
オークランドはニュージーランド最大の都市です。最大都市でありながらも、周辺は自然豊かです。
ニュージーランドの全人口の30%以上が集中して生活しており、またオークランドの人口の40%が外国出身のグローバルな環境です。
日本人の数も多いため、留学先や仕事先として選ばれやすいエリアです。
ウェリントン
ウェリントンはニュージーランドの首都であり、第二の都市です。オークランドはコンパクトにまとまっており、1日あればほとんどのエリアを歩くことができます。
イギリスのBBCによって、2015年の世界で最もイケてる都市に選ばれました。コーヒーや地ビールが有名です。
クライストチャーチ
クライストチャーチは、ニュージーランド南島最大の都市です。イギリス統治時代には多くのイギリス人が移住し、イギリスらしい建築物が多く残っています。
緑が溢れる街は雰囲気がよく、年間を通して穏やかな気候のため過ごしやすい都市となっています。
ニュージーランドで就職して失敗する人の特徴5つ
ニュージーランドで3年弱を過ごし、日本人を含めたさまざまな人に会いました。日本食レストランでマネージャーとして働いていた時期もあり、フロアースタッフの面接や、スタッフの指導にも関わっていました。
それらを通して感じているのは、ニュージーランドでの就職に失敗する人たちには多くの共通点があるので紹介します。
失敗する人の特徴を知って、就職を成功させましょう。
基本的な英会話ができていない
ニュージーランドは英語圏の国です。そのため、どの場面においても公用語である英語でのコミュニケーションが求められます。特に日本人は英語が下手だと多くのニュージーランド人が感じています。
語学学校では英語を教えてくれても、仕事先では教えてくれません。特に接客業では日常会話レベル以上の英語力が求められます。
とは言っても私自身も初めての海外での仕事は当然、英語面を含め、失敗してしまうことが多くありました。重要なのはこの失敗を次へどう活かすか、ということです。
私はニュージーランドに来たばかりの頃、シャイな性格で英語もあまり分からず、話すときはどうしても小さい声になりがちでした。お客さんからは聞き返されることも多く、毎日友人やスタッフに協力してもらい、接客英会話の練習をしていました。
ビザを持っていない
なぜ?と思うかもしれませんが、実際ニュージーランドで働けるビザを持たずに面接に来る人がいます。
私が日本食レストランで採用に関わっていた頃、以下のような例がありました。
- 学生ビザの制限を超えて働きたい。
- もうすぐビザが切れるけど短期で働きたい。
- 別の場所でワークビザで働いているが、もっと稼ぎたいため、現金で働ける場所を探している。(ニュージーランドでは基本的に給料は銀行振込です。違法で働いている人は跡が残らないよう、現金で給料を貰っています)
どんなに優秀な人材でも海外で働くにはビザが必要です。特に移民局では、外国人の就労ビザが厳しく管理されています。また、ニュージーランドのワークビザは一部のワーホリビザなどを除いてダブルワークは禁止されています。
もしビザを持っていない人を雇った場合、ビザを持っていない人は帰国しなければいけません。雇った店側も罰金を払わなければいけません。最悪、閉店という場合もあります。
明確な目標がない
これは、ワーホリビザの人に多く見られる特徴です。
- 何となく日本食レストランで働く。
- 旅行資金のために働く。
など、何となくのパターンが多いです。
確かにワーホリの場合、ビザの期限が1年と短く、ビザや英語力の面から日本食レストランを中心とした接客業が中心になってしまいます。
しかし、同じワーホリでも、
- 仕事で少しでも英語力をアップさせたい。
- 海外での接客を学びたい。
など目標を持って働いている人もいます。ただ何となく働いている人とは大きく差が出ます。
採用する店側としても、より明確な目標を持った人を雇いたいと考えるのは自然な流れです。仮に、面接で受かったとしても、何となく働いていると態度に出てしまうのですぐに分かります。
フレンドリーを勘違いしている
ニュージーランドは日本と比較して、フレンドリーな国です。しかし、仕事面においてよくこのフレンドリーを勘違いしている人がいます。
- 数分くらい大丈夫と平気で仕事に遅れてくる。
- 同じことを何回も失敗する。
- お客さんとフレンドリーになりすぎる。
これらが代表的な例です。
特にニュージーランドではバスなどが頻繁に遅れるため、友人と待ち合わせをしても時間通りに来ないことの方が多いくらいです。ただ仕事となれば1分遅れただけでも、もちろん遅刻です。
さらに、いくらフレンドリーな国柄といっても、友人であるかのようにお客さんと話すのは論外です。
私は、接客業のためお客さんと話すこともよくありました。特に常連さんとはプライベートな話をすることも多かったですが、常にお客さんということを忘れず、丁寧な言葉や接客を心がけていました。
働くのに必要なスキルを身につけていない
ニュージーランドでは、どの仕事でも経験者が優遇されます。同じ接客業では、カフェのバリスタが代表的な例です。
カフェが多いため、バリスタの求人が多く見受けられます。接客業のフロアースタッフは経験がなくても比較的雇ってもらえるのに対して、バリスタは経験がないと面接すらさせてもらえないことが多いです。
また、キッチンスタッフも経験者が優遇されます。どの職場でも即戦力を探しているところが多く、経験や仕事に必要なスキルがないと雇ってもらえないのが現状です。
仮にフロアースタッフなどで未経験者を雇ってくれたとしても、多くは試用期間(トライアル期間)で働く姿勢を店側は見ています。
私もマネージャーとして新人スタッフの指導に携わっていたとき、学ぶ姿勢をよく見ていました。同じ失敗は繰り返さない、笑顔で接客するなど、当たり前のことですが、接客業においてとても重要なことです。
ニュージーランドで求人を探す方法
ニュージーランドの求人を探す方法はいくつかあります。オーソドックスな方法は、転職エージェントを利用することです。
おすすめのエージェントをご紹介するので、ぜひ登録してみてください。
転職エージェントを使って探す
ニュージーランドの日系企業や外資系企業の求人を探すなら、おすすめはリクルートエージェントやJAC Recruitmentです。
数多くあるニュージーランドの求人情報の中から、あなたの理想の仕事を探し出せる可能性が高いエージェントです。日系企業、外資系企業、合資企業など、さまざまな企業が求人情報を掲載しています。
フリーペーパーで探す
日本人向けのフリーペーパーや新聞などで仕事を探すことができます。
日本人向けのフリーペーパーには、
- GEKKAN NZ
- NZdaisuki magazine
- Compass
などがあり、求人が掲載されることもあります。情報収集のアンテナを立て目を通してみるとよいでしょう。
また、ニュージーランドの新聞であるThe New Zealand HeraldやThe Pressでも仕事を探すことが可能です。
友人・知人に仕事を紹介してもらう
仕事を探していることを現地の友人や知人に話すことも有効です。友人の会社でポジションが空いていたり、知り合いから仕事を紹介してもらえる可能性が上がります。
友人伝えで仕事が決まることも少なくありません。積極的に声をかけておくことをおすすめします。
足を使って仕事を探す
街を歩いていると「求人募集」の掲載を見つけることがあります。気になった店に入っていき直接交渉するのは、ニュージーランドでは一般的です。
最初は緊張するかもしれませんが、慣れてくればどうってことはありません。
ニュージーランドのおすすめ転職サイト
駐在・外資系・現地採用を狙える転職サイト2つ
ニュージーランドで働く未来にわくわくしながらも、頭の中は不安や疑問でいっぱいなのではないでしょうか。
- 給料はいくらなの?
- どうやって転職するの?
- ビザは出るの?
- 英語力はどれくらい必要なの?
そこで頼りになるのがJAC Recruitmentやリクルートエージェントです。
担当者も日本人なので、メールで気軽に相談ができます。事前に疑問点を書き出し、一つずつ解決していきましょう。
登録は3分程度、利用料無料
各エージェントへの登録からサポートまではすべて無料です。登録することで非公開の求人情報を知ることができ、希望の仕事を見つけられる確率が上がります。
求人を見るだけでもニュージーランドで働く自分の姿がイメージでき、より具体的に何をすべきかが見えてきます。とにかく「情報を集める」こと、これが重要なのです。
リクルートエージェント
転職といえばリクルートエージェントが定番です。他の転職エージェントと比較すると、圧倒的な量の海外求人情報を持っています。また、非公開求人なども多数掲載されています。
情報収集に慣れてきたら、他の転職エージェント(LHH転職エージェントなど)と併用し比較してみましょう。エージェントごとに扱っている非公開求人も異なるので、複数登録すると希望の仕事を見つけやすくなります。
JACリクルートメント
外資系企業や日系企業の海外駐在員の求人探しで外せないのがJAC Recruitment。国内だけでなく海外にも拠点を持ち、グローバルに展開する海外転職エージェントです。
海外就職(特に駐在員や外資系企業)を希望するなら絶対にチェックしてほしい転職エージェントの一つです。海外での駐在案件から現地採用の案件まで様々な求人があります。
ある程度社会経験のある30代以上の方ならぜひ登録しておきましょう。クリックするとページ下に登録画面があります。
ニュージーランドの求人を探してみましょう。
登録すれば、エージェントにメールで詳しい話を聞くことができ、履歴書の書き方、給料の交渉なども一括して任せることができます。初めての転職活動でも二度目の転職活動でも味方がいるのは心強いですよね。
もちろん、登録して自分で求人広告を見ることも可能です。まずはこれらのエージェントを利用してみましょう。
ワーホリ、アルバイト向けの求人サイト4つ
ニュージーランドでのワーキングホリデーや留学などでアルバイトをしたいときに使える求人サイトを紹介します。
日本でのアルバイト経験や職務経験などがあれば、比較的仕事も見つけやすいでしょう。
backpacker board
ニュージランドの求人情報からアクティビティなど様々な情報が掲載されている掲示板です。
NZ daishiki
ニュージーランドの情報を扱う総合情報サイトです。英語力がまだまだだけど、アルバイトしたい人向けです。
2021年現在の求人状況は、料理店のスタッフ、デリバリースタッフ、営業、料理人などが掲載されています。
Trade Me
Trade Meとは、一言で言えばオークションサイトです。仕事を探したり、シェアハウスを探したり、自動車を購入したりすることができます。
無料で利用できるので、英語をがっつり使った環境で仕事をしたい人は活用してみましょう。
seek
ニュージーランドでNo1の転職サイトです。ニュージーランド各地の求人を扱っています。
2021年現在、前年と比較して55%も求人が増えています。英語で問題なくやりとりできる人向けです。
小売、旅行、ITで求人が増えています。
ニュージーランドの外資・日系企業で働くには
英語力を高めておく
ニュージーランドで働くことを目指すなら、日頃から英語に触れていることが大切です。
TOEIC〇〇点以上のような指標はないですが、一般的には700点以上あり、かつ英語で問題なくコミュニケーションが取れる必要があります。
例えば、オンライン英会話「DMM英会話」は格安で英語の練習ができるサービスです。圧倒的低価格。1杯のコーヒー代を自分磨きに使ってみてはいかがでしょうか。
経験を積んでおく
ニュージーランドでは経験が重要視されます。日本のような新卒採用で人を育てていく習慣がないため、経験のある人を求める傾向があります。
ニュージーランドで働くなら、日本での職歴でアピールできるものがないか洗い出してみましょう。
インターンシップで経験を積む方法などもあります。
専門知識・スキルを磨く
ニュージーランドでは専門知識やスキルのある人材は転職しやすい傾向があります。
企業はスペシャリストを求めています。
スキルが必須な職業(エンジニアや医師、看護師など)では即戦力が求められます。より深い知識、スキルを磨き会社から必要とされる人材になる必要があります。
- JAC Recruitment(海外勤務・外資系を狙う年収600万円以上の方向け)
- LHH転職エージェント(アデコ)で求人を探してみる(外資系案件豊富)
- ビズリーチ(職務経歴書まで入力してオファーを待つ)
- ランスタッドで求人を探してみる(20代〜30代におすすめ)
英文履歴書とカバーレターの書き方
ニュージーランドで就職・転職活動をするなら、必ず提出することになるのが英文履歴書(Curriculum Vitae、略してCV)とカバーレター。どんな風に書けばいいか知っていますか?
日本では馴染みのないものですが簡単に解説します。
英文履歴書(CV)
英文履歴書(CV)とは、職歴や学歴などを詳細にまとめたものです。
英文履歴書は、日本のようにコンビニや文具店で購入できるような専用用紙はありません。自分でパソコンで作成し、A4サイズで2〜4ページ程度にまとめます。職業分野によって書く内容は多少異なります。
カバーレター
カバーレターは履歴書に同封する「添え状」です。
日本で言うところの「添え状」とは役割が少し異なり、重要な自己PRのツールです。今までの略歴、スキル、その他PRなどを書くのが一般的なスタイルです。
どうやって書けばいいかわからない!という人のために、以下の記事では書き方と実例を紹介しています。参考にしてくださいね。
ニュージーランドのお給料事情
最低賃金
ニュージーランドの最低賃金は、
- 2018年で時給16.50ドル(約1,230円)
- 2021年で時給20.00ドル(約1,490円)
となっています。
参考:ニュージーランド労働省
正社員は年棒制が基本です。2017年の平均年収は約50,000ドル(約385万円)です。
給料は週払いや隔週払いが多く、銀行口座に振り込まれます。月払いはまれです。月によっては3回振り込まれることにもなり、日本の感覚だとなかなか慣れないところです。
ボーナスはないものの毎年昇給、インセンティブありの職種も
基本的にボーナスはありません。ただし営業系職種の場合は、売上の成果に応じた賞与があることもあります。これはコミッション、ピースレートと呼ばれています。
毎年一度、パフォーマンスレビューという勤務内容の査定が行われ、その結果に応じて少しずつ昇給されます。
交通費や住宅手当は基本的になし
通勤交通費の支給はありませんが、遠方の出張の場合は交通費が支払われます。
また、住宅手当も基本的に支給されません。しかし、所得に対して住居にかかる賃貸料が多いとみなされた場合は、政府から1週間あたり一定の金額をアコモデーションサプリメント=住居費の補助として受け取ることができます。
税金
ニュージーランドに住むならば、ニュージーランドで税金を納めなければなりません。ニュージーランドに住んでいる人が払う必要があるのが、
- 一般消費税(Goods and Services Tax):物を購入する際に支払う税金
- 所得税(Income Tax):得られた所得に対して支払う税金
- 固定資産税:土地や物件を所有している場合に支払う条件 ※物件所在地の地方自治体に納めるので、税(Tax)ではなくProperty Ratesと呼ばれる
です。また、ニュージーランドにない税金は、
- 住民税・地方税
- 相続税
- 国民保険料に該当するもの(ただし事故補償が車の登録費に含まれていたりする)
などです。
所得税
所得税は、ニュージーランドで就職して働く人、留学中にアルバイトをする人、ワーキングホリデーで働く人など、所得のある人全員が払うものです。
ニュージーランドで働く時には、Inland Revenueに申請して納税者番号=IRD番号を取得する必要があります。仕事先にIRD番号を提出すれば、総収入に見合った課税がされる仕組みです。
ニュージーランドの働き方
転職でキャリアアップ
ニュージーランドには「終身雇用」という考え方はありません。
正規社員になれば任期無期限で定年まで働くことができますが、キャリアアップとしての転職が一般的です。積極的に転職することで、昇格や収入アップへとつなげていきます。
そのため中途採用市場が活況で、知り合いのツテによりヘッドハンティングされる場合もあります。
現在の仕事や居住環境に不満がある場合は、転職をしながらその時々の自分に合った働き方を選択することができる。それも、ニュージーランドで働く魅力なのです。
- 新規・中途採用参考URL:http://www.trademe.co.nz/jobs
ワークライフバランスを重視
ニュージーランドで働く最大のメリットは、「ワークライフバランス」の取れた働き方によりプライベートも充実させられることです。
残業・休日出勤なし
一般的な会社では、就労時間は原則9時~午後5時の8時間で、休日出勤は基本的にありません。時計の針が夕方5時を指すと同時に帰宅する人が大多数です。多少の残業がある場合でも、午後6時台には終わります。
日本のように、長い勤務時間やサービス残業に悩まされることはありません。 日本の感覚のまま夜7時を過ぎても職場にいたりすると、「どうしたの……?人生楽しみなよ、Have a life!」と心配されてしまうほど。
ニュージーランドには、基本的にブラック企業といったものは存在しない!と言っても決して大げさではありません。
日の長い夏場はプライベートタイムがさらに充実
11月から1月の夏場は日が長く、夜8時台まで明るいニュージーランド。午後5時に仕事を終わらせてから海岸に出かけて海で遊び、夕食は海岸でバーベキューまたはフィッシュアンドチップスを楽しむこともあります。平日の勤務後さえも楽しめてしまうライフスタイルなのです。
また、長期休暇も取りやすく、2~4週間の休暇をまとめて取って旅行に出かけるのはよくあることです。
日本とは季節が逆のニュージーランドでは年末年始は夏休みにあたります。特にこの時期、平均的な家庭では2週間ほどの長期休暇を取り、遠方の実家を訪れたり家族旅行に行ったりします。
ニュージーランドは子育て世帯も暮らしやすい
共働きや核家族世帯が多いニュージーランドでは、子どもが生まれる家庭・新たに親になる人への育児休暇制度も充実しています。
育児休暇制度
政府がサポートしてくれる育児休暇制度として、新たに母親となる人は18週間の有給の休暇を得ることが可能です。正社員以外に、自営業や契約社員、パートタイマーでも申請することができます。
また、母親の育児休暇を夫婦で分けることもでき、例えば14週間は母親が、残りの4週間は父親が休むというパターンも可能です。
会社によっては、他に独自の育児休暇制度を設けている場合もあります。働きながら育児をすることは当然のこととして、子育て環境が整っていると言えるでしょう。
- 政府のサポートURL:http://www.ird.govt.nz
ニュージーランドでお仕事!実録編
旅行関連会社に勤務する20代
旅行関連会社に勤務する20代の男性Mさんは、年収は500万円ほど、年休は20日前後です。
月~金曜日までは、自動車で30分の職場に行くため8時に家を出発し、夜の7時頃に帰宅します。Mさんには1歳のお子さんがいます。夜の7時には帰宅できるため、子どものお風呂はMさんの担当です。
お子さんが生まれた時には奥様の育児休暇を夫婦で共有しました。Mさんも4週間の育児休暇を取り、二人三脚で忙しい時期を乗り切ったそうです。週末の出勤はまずないため、家族での時間を楽しむ毎日です。
教育関係勤務の40代
40代社員Pさんは教育関係にお勤めで、年収は800万円前後、年休は20日です。部下もいるポジションのPさんは、出勤は早めで7時頃に家を出発、8時には会社に到着します。部下が皆帰るのを見送ってから帰宅しますが、それでも遅くて夜7時前です。
中学生の息子と娘のいるPさん、お子さんの中学校でPTA会長を務めており、学校行事に出席するために早く帰る日もあるそうです。毎週末は息子さんのサッカー教室に付き合ったりと家族で過ごします。
お子さんの学校も休みになる年末年始には毎年休暇を取って、2週間ほどの家族旅行を楽しみます。
まとめ〜プライベートを優先する働き方がニュージーランド流
ニュージーランドで就職を考えるなら、知っておきたいのがニュージーランド人の仕事に対する考え方です。
- 仕事が一番ではない、働くことが人生のすべてではない
- 仕事より友達や家族優先
- 終業時間になったら仕事が残っていても終了
- 有給休暇は気兼ねなく申請する
これがニュージーランド流の働き方です。
あなたもニュージーランドの豊かな自然に囲まれて、ライフステージに合った働き方と暮らし方に出会いませんか。
ニュージーランド就職・ニュージーランド転職するには
今すぐのニュージーランド就職・転職を考えていなくても、転職サイトに登録し求人情報を集めることが大切です。ニュージーランドで理想の仕事を見つけるには、転職サイトを利用して気になる求人をストックしておきましょう。
情報収集が進めば、より具体的にニュージーランドにいる自分をイメージできるはずです。
以下のサイトは日系の大手転職サイトです。「求人」「待遇」「サポート」がしっかりとしているので、不安の多い海外転職でも安心して利用できます。登録は3分程度、利用はすべて無料です。もちろん、〇〇についての「話だけ聞きたい!」という使い方も可能です。
- LHH転職エージェント(全世界から幅広く求人を探す)
- リクルートエージェント(未経験から幅広く求人を探す)
- JAC Recruitment(海外勤務・外資系を狙う年収600万円以上の方向け)
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転職成功者のほとんどが上記サイトを利用しています。まずは興味のある求人がないか気軽に探してみましょう。