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ラオスに移住する準備!海外青年協力隊(JICA)という選択とは?

Jicaは海外青年協力隊

海外へ移り住むのには不安が付きまとうものです。「どうすれば効率よくラオス語を習得できるか?」と「どうすればラオスでの有力な人脈を獲得できるか?」が私がラオス移住を決意した時の課題でした。

結果的には全てを自力で賄う事になったのですが、実は海外青年協力隊(JICA)隊員としてラオスで活動後、移住しようと考えた時期もありました。

起業後もJICA隊員や元隊員との交流で「あの時のJICAの隊員を視野に入れていた考え方は間違っていなかった!」と確信する事も多々有ります。

そんなわけでこの記事では、海外青年協力隊(JICA)隊員として、ラオスに移住のキッカケを作る方法を紹介します。

目次

ラオスと海外青年協力隊(JICA)の繋がりとは?

海外青年協力隊(JICA)

写真:Jicaのビエンチャンオフィスで頂いた活動内容紹介資料です。

日本における国際協力事業は、1965年のラオスへの海外青年協力隊員の派遣から始まりました。当時スタッフ総勢7名の小さなプロジェクトで始まった海外青年協力隊の活動は、現在世界各地へと広がりを見せています。

巨大な組織に成長したJICAですが、第1号支援の派遣先となったラオスは非常に意味のある国なのです。

第1号支援から50年を経た現在でも、未だ発展途上国として周辺諸国に比べて開発が遅れているラオスにとって、JICAによる人的支援は国家の成長に欠かす事ができない鍵になっていると言えるでしょう。

活き活きと活動している現役隊員と話をする度に、ラオスにとっての支援の形について考えされられます。

ラオス好きの私の目にはJICA隊員の活躍は非常に心強く、誇らしい気持ちにさせてくれる、日本からの代表団のように写ります。

JICA隊員としてラオスを訪れるメリットとは?

先述したとおり私がラオス移住を計画した当時、JICA隊員としてラオスを訪れる事がプランの中に有りました。理由は次に挙げるメリットを感じたからです。

日本国内でハイレベルのラオス語教育を受けることができる!

当時の私はラオス語はもちろん、英語などの外国語のレベルがお世辞にも高いとは言えませんでした。JICA隊員に採用されれば、研修所で約3ヶ月の語学を含めた研修が必須となります。

旅行者時代に出会ったJICA隊員たちが、ラオス語の読み書きまで習得して赴任して来るのには驚かされました

地元の有力者とのパイプが繋がりやすい!

共産国家であるラオスでは有力者とのコネクションがモノを言います。

政府機関のJICA隊員たちをラオスで受け入れるのは、当然ラオス政府の役人です。つまり権力に近い人たちなのです。

気の良い一般ラオス人の友人が沢山いても、正直な話トラブル発生時には余り力になってくれません。有力者の友人知人が多ければ多いほどトラブル解決までの速度が上がるのが現実です。

金銭的な安定感があるということ!

JICA隊員は赴任地へ公用パスポートという、一般旅券とは異なる緑色のパスポートで入国します。

これは日本国政府の公用で出入国する人間のみ保有する事ができるものです。つまり準国家公務員的な扱いを受けるのです。

日本国内で行われる研修期間に始まり、任期2年の間に支給される給与、そして帰国後には隊員の指定口座に一定金額が振り込まれているというシステムです。

現在任期満了に伴う支給額は激減しているようですが、私がJICAの採用試験を受けた当時は200万円が振り込まれる規定となっていました。

金銭的なメリットは少なくなりましたが、ラオス移住への足掛かりにJICA隊員としてラオスを訪れるのにはメリットが沢山ありますね。

JICA隊員としてラオスを訪れるデメリットとは?

余りにもJICA隊員を賛美していると「JICAの回し者疑惑」が湧きそうなのでデメリットも紹介します。巨大な組織に成長したJICA自体の存在には賛否評論あるようです。

長期居留者や旅行者からいわれの無い攻撃を受けることがある?

ラオスに長く住む日本人や旅行者の中には、少なからずともJICAに対して好意的感情を持たない人がいます。そんな人にうっかり捕まると生産性の全く無い議論をふっかけられたり罵倒される事もあるようです。

事実、現役隊員が隊員の身分を明かす時には「不思議な空気感」が流れます。こちらが悪意を持っていないことを話して、初めて打ち解けるのことから、嫌な思いや不本意な事を経験している事が伝わってきます。

生活や移動に関しての規則や規制が厳しい?

隊員たちと話していると「良いなぁ、でもそれ規則でできません。」などと言われることが意外と多いのには驚かされます。

公用パスポートを持った隊員は自由気ままな個人旅行者ではないので、規則や規制を尊守して生活しなければならないのですね。

のんびりとしたラオスでの生活の中で、最も規律を守りながら生活している人たちなのではないでしょうか。

現実的にラオスへの赴任は可能なのか?

Jicaに応募した時の提出書類

写真:私がJicaに応募した時の提出書類の控えです。

私が採用試験に挑戦した2007年度の願書では、希望する赴任地を3ヶ所提示できました。当然私は2ヶ所をラオスにして願書を提出しました。

2次試験の人物考査の担当官から「ラオスが好きなんですね。基本的には本人の意向を尊重しますが、現地からの要請が最優先となります。」と言われたのを覚えています。

実際にラオスに赴任した隊員の話を聞くと、ラオスを希望して赴任が決まったのは半数程度の確立のように感じました。

最終的に派遣要請を受けるのも断るのも自由なので、「ラオスに行きたい!」という気持ちを表現すれば確率は上がるのかもしれません。

何故私がJICA隊員としてラオスの地を踏まなかったのか?

一次選考結果通知

写真:一次選考結果通知これを見てテンション上がりました!

結論から言うと「採用試験に落ちたから」です。非常に残念でした。1次試験の小論文が通過し、2次試験で東京のJICAセンターに足を踏み入れました。

人物考査が終了したときは「この後は研修を受けてラオスへ赴任するのみ!」と鼻息を荒くしたものです。が、その後の語学考査で「こりゃダメだ!」と落胆しました。

レベル的には英検3級程度といわれる英語の試験でしたが、私にとっては難しすぎたのです。後日届いたJICA採用試験結果のお知らせには、案の定「人物考査〇、語学考査×」と書かれていました。

次回の募集を待てば良かったのですが、自力で移住することを選びました。

まとめ

ラオスに移住する、または就職するキッカケとして海外青年協力隊(JICA)を利用する方法を紹介してきました。

ラオスに居留する日本人の中で、JICA隊員の比率は群を抜いて高く、任期終了し一旦帰国したものの、ラオスに戻り起業する元隊員も見かけます。

40歳以上の人でもシニア隊員の募集もありますので、チャレンジしてみてください。

JICA隊員としてラオスの地を踏むのも、1つの選択肢として有効ではないでしょうか?

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この記事を書いた人

2000年から東南アジアを中心に滞在型の旅行(タイに1年半、中国に2年など)を続け2008年にラオスに移住しました。
現在は飲食店の経営や旅行商品の開発を行いながら暮らしています。
趣味はバイクツーリングとビールを飲みながらギターを触ること。
ラオスに興味がある方はご連絡ください。

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