香港には外資系、中国系、日系など多数の銀行があります。
香港で働く現地採用ならば、給料振込用に少なくとも香港の銀行にひとつは口座を持たなくてはいけません。香港の銀行が提供しているサービスは日本と違う点もあります。
私が口座を持っているHSBCを例に銀行豆知識をご紹介したいと思います。
※1ドル=14.17円
HSBC銀行とは
HSBCは正式名称を滙豊銀行、Hong Kongand Shanghai Banking Corporationといいます。
1865年に香港で創設された世界最大級のメガバンクです。香港内に多くの支店を構えており、MTRの各駅にもATMが設置されているので、利便性の高い銀行です。
銀行口座開設をするには
HSBCで普通預金口座(儲蓄戸口/Saving Account)を開設するにはまず5,000ドル(70,850円)の現金が必要です。口座開設後、3か月の預金平均残高が5,000ドル以下になると手数料として月額50ドル(約709円)かかるので注意しましょう。
- 身分証明書(パスポート・香港のIDカード)
- 香港内の住所を証明できるもの(公共料金の請求書など)
が必要です。
ただし窓口の担当者によって開設基準のさじ加減が甘かったり厳しかったりするので、直接窓口で最終チェックを忘れずにしましょう。また日本語対応はほぼ皆無なので、英語か中国語で対応しなければなりません。
口座開設後、通帳はその場で貰えますが、ATMカードは後日郵送で送られてきます。
普通預金口座以外にあると便利なもの
香港では家賃や公共料金の支払いで銀行の自動引落しを選択する人は少ないです。銀行の手続きにミスが発生しやすいからです。大抵はクレジットカードか小切手で支払います。
小切手での支払いは振込手数料がかからないので便利です。クレジットカードと小切手口座を同時に申し込んでも良いでしょう。
小切手の使用方法
日本では個人で小切手を使う人はごく少数でしょう。香港では支払いや振込に手数料がかからないので、持っていると便利です。
例えば家賃を大家さん名義のA銀行の口座に支払うとしましょう。まず小切手の表に大家さんの名前、金額を数字と英語表記で書き、サインします。名前や数字の英語表記にスペルミスがあると銀行は受け付けませんので注意して下さい。
次に裏に大家さんの口座番号を書いたらA銀行の支店に持って行き、小切手専用BOXに入れるだけです。営業時間内であれば当日中に、時間外であれば営業日翌日に自分の小切手口座から支払い完了になります。
ATMは一切手数料がかからない
HSBCをはじめ香港の銀行のATMカードでATMを利用する場合、日本のような時間外手数料は一切ありません。
夜間・休日関係なく24時間いつ利用しても手数料はゼロです。このサービスはぜひ日本の銀行に見習って欲しいところです。
EPSって何?
お店で買い物をすると現金、クレジットカード払い以外にEPS(易辦事)という選択肢があります。
この決済システムはEPSの加盟店でATMカードを使用して暗証番号を入力して買い物をすると、代金が直接自分の口座から引かれるというものです。
香港のコインは大きく、小銭がたまるとすぐお財布がパンパンになってしまうので、このシステムは重宝します。
すべての口座を1枚のカードで管理できる
普通預金口座、小切手口座、クレジットカードを持っていると、お財布の中にはキャッシュカードとクレジットカードが2枚入っていることになります。実は同一の銀行口座であればカードを1枚にまとめることができます。
銀行の窓口での手続きが必要ですが、クレジットカードに普通預金口座と小切手口座の情報を登録します。するとクレジットカードがキャッシュカードの役割を兼任するので、普通預金口座と小切手口座から現金が自由に出し入れできます。
複数の銀行に口座を持っている人にはとても便利な機能ではないでしょうか?
まとめ
私がHSBCを利用していて一番驚いたのはクレジットカードの年会費を交渉次第で支払わなくても良い、ということでした。
所持してから数年は支払っていたのですが、ある時香港人スタッフからもったいない!年会費払うなら解約したいと窓口で交渉すれば?とアドバイスを頂き、実際交渉したところ、あっさりと年会費免除の申請用紙をもらうことができ、サインしました。
この時から毎年年会費の支払い月になると窓口で同じ交渉をしています。
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