アジアの金融センターであり、世界からその重要性が認められている香港。自由経済を特徴とし、規制が少ないため、日系企業も多く進出しています。
そして、香港で働いている日本人もたくさんいます。
日本からのアクセスも良く、海外就職先として人気の香港ですが、どれくらいのお給料がもらえるかはもっとも気になることではないでしょうか。ここでは、現地採用されて働く場合のお給料事情を中心にご紹介します。
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香港で日本人ができる仕事とは
香港は実に多様性に富んでいます。
多国籍の人々がいて、貿易が盛んであり、外国の文化を取り入れるのにもあまり抵抗がありません。そのため、求人を見ていてもかなり幅広い業種があります。
日本の会社から転勤・出向する人が主に携わっているのは製造、IT、卸売、金融などです。
やる気重視の採用も
優秀な人材も多い香港で現地採用されるには、高い語学力、コミュニケーション能力、情報処理能力が必要であるといえるでしょう。
でも、安心してください。香港ではまだまだ日本人が求められる傾向にあります。数多くの日系企業が進出しており、日本語が話せてやる気があれば採用される可能性は十分です。
比較的ハードルが低いのは、日系飲食店のスタッフや日系企業での事務員です。特に飲食店では、高い語学力はあまり重視されません。問題はやる気です。
日本語を生かせる仕事がおすすめ
筆者が個人的におすすめしたいのが、日本人向けのコミュニケーションを必要とするローカル企業でのポジションです。
先述の通り、現地に住んでいる日本人はたくさんいます。ということは、その人たちの家族も香港にいる可能性が高いです。
しかし、在住日本人の中には、英語や広東語でのコミュニケーションが取りにくい方も実は多くいらっしゃいます。そのような人たちと香港社会との架け橋になれる仕事はたくさんあるのです。
香港の現地採用者の給料相場は?税金・社会保険料は?
働いてもらえる給料は、企業や能力によってかなり違ってきます。
一般的な仕事、例えば事務員や飲食店でのフルタイム業務であれば、月14,000~17,000HKD(香港ドル、約20,0000~245,000円)が妥当といえるでしょう。
※1HKD=約14.4円(2017年5月)
所得税と年金
忘れてはいけないのは、ここから税金が引かれるということです。
香港では、所得税の支払いを会社で処理してくれることもありますが、一切してくれない企業もあります。その場合は、個人で税金を納めなくてはなりません。
また、香港には強制積立年金制度(MPF)というものがあり、毎月、半強制的に給料から5%の天引きが行われます。これは、社員、パートタイム、アルバイトなど雇用形態に関係なく引かれるものです。
お給料はしっかり確認しましょう。
香港ではお給料はどうやって支払われる?
給料の支給は、チェック(小切手)か現金が多いです。
しっかりとした企業ならば、まず香港の銀行口座を作らせ、そこにチェックで振り込めるよう手配します。また、所得税などを企業を通して支払わない場合には、キャッシュで支給されることも多いようです。
給与などお金が絡むことについては、労働者も企業を厳しい目で見ているので、問題が起きることはあまりありません。企業も労働者ともめることがないよう、目に見える形で支払いたいようです。
香港で現地採用されると住宅手当や通勤交通費はある?
基本的に、香港では住宅手当という概念はありません。
本当に大きな企業であればそのような制度も必要とされるかもしれませんが、現地採用で住宅手当が十分に出ることはまずないといってよいでしょう。
一方、通勤交通費については日本同様、手当として支払う企業が増えつつあるようです。
しかし、どちらもないことが一般的なので、働く前にしっかりと確認することが大切です。
香港ではボーナスはある?
日本では多くの企業で支払われる年に2回のボーナス。香港では制度が異なり、年末に支給される賞与「ダブルペイ」が主流です。
ダブルペイは香港で古くから続く慣習で、毎年、旧正月の年末に当たる月(12月か1月)に2か月分の給与が支給されます。
旧正月は、香港や中国では1年の中で一番楽しいめでたい時期であり、お金をかける期間でもあるので、そういう意味でもダブルペイ制度は働き手にとってうれしい制度です。
毎年2か月分が保証
また、ダブルペイはボーナスと違い、能力や業績に左右されることはほぼなく原則変動しません。必ず2か月分の給与が保証されているので、気持ちは楽だと思います。
しかし、最近ではこのダブルペイ制度から、ボーナス(賞与)制に移行している企業も少なくありません。どちらがいいのかは、旧正月の過ごし方によって変わってきそうですね。
香港での働き方
ここからは、実際に香港で人々がどのように働いているのか、具体的な3つの項目を挙げてみます。
スーツはあまり着ない
香港の人は、日本のようなかちっとした服装は好みません。というのも、香港は基本的に暑い時期が多く、スーツのような暑い格好はしたくないというのが本音のようです。
そのため、オフィスの中にはさまざまなスタイルの人がいます。中にはTシャツとGパンで営業に行く方もいます。
求められているのは仕事の質や速さであり、姿かたちはあまり気にしないということでしょう。
休暇が取りやすい環境
日本と同様、香港での休みは基本的に土日・祝日が多いです。そして、比較的しっかりと休みを取ることができます。
というのも、なるべく労働者が休日を有意義に長く取れるよう、連休前後の公休日と勤務日を置き換えるなどして政府が工夫するからです。
そのやり方に慣れている香港人は、しっかり会社に休みを要求します。日系企業でも同様に、日本よりは休日を取りやすいといえるでしょう。
ランチ休憩は日本より遅い
お昼の休憩は1時間が主流です。ただし、時間が日本とは若干違っていて、たいてい13~14時がお昼休憩となっています。
その時間帯に近くの飲食店へランチに行くと、ものすごい行列ができているというとにもなりかねないので、できれば少し時間をずらして行った方がいいでしょう。
まとめ~生活費とのバランスが重要
香港では住宅手当がなかったり、日本のようなボーナス制度がなかったりと、日本のイメージで考えてしまうと少し不満に感じるかもしれません。
しかし、休暇がたくさん取れて服装もあまり気にしなくていいなど、案外メリットととらえられる部分もあります。
本文では触れませんでしたが、恐いのは家賃、光熱費、外食費が高いこと(ただし移動費は安いです)。香港で働く際は、必要経費とのバランスが何よりも重要といえるでしょう。
※この記事の内容は2017年5月現在のものです。
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