香港のスーパーに行くと調味料の品揃えが多くて「香港の食文化」を垣間見ているようでうれしくなります。
しかし、実際に使うとなったら、「何が良くて、どれが美味しいのかさっぱりわからない」「お土産に調味料をもらったけれどどのようにして使っていいのかわからない」…そんな体験はないでしょうか?
香港に20年暮らす筆者がどんな食材にも合わせやすく、これぞ香港の味といえるもの、そして、日本人の口にもあう調味料を紹介します。
比較的歴史の浅い調味料「XO醤」
XO醤は1980年代にペニンシュラホテルのレストラン嘉麟楼の料理長が作ったのが始まりです。調味料としては歴史が浅いのですが、どこの家庭にもある定番調味料として親しまれています。
主な原材料は中華ハム、干しエビ、貝柱、エビの卵、ニンニク、油、唐辛子などの高級材料が使われているものが多いのですが、各レストラン、店舗、ブランドによって材料や作り方に大きく違いがあります。
そんなXO醤、いろいろ味を比較するのも楽しいと思います。
調味料としては、どんな食材にも合いチャーハン、ラーメン、麺、野菜炒めなどに筆者はよく使用します。お酒の肴としてそのまま食べるのも美味しいです。
レストランでは、お酒の肴や箸休めとして単品メニューとして提供していることもあります。
中国のブルーチーズ「腐乳」
腐乳は豆腐に麹をつけて、塩漬けしじっくりと発酵させたものです。発酵食品なので独特のにおいはありますが、香港人にとっては家庭にならなくてはいけない調味料のひとつです。
「中国のブルーチーズ」とも呼ばれるこの腐乳は、そのままご飯のおともとしても食べても美味しいですし、お酒好きの方にとってはアテにもなります。
他には、野菜と炒めたり、和えたりして食べるのもとても美味しいです。どちらかというと淡白な野菜の方がよく合います。
廖孖記の腐乳は全て無添加で手作りということで、おすすめです。
中華料理の定番調味料「オイスターソース」
香港の家庭になくてはならない広東料理の調味料と言えばオイスターソース。 牡蠣を主原料とする調味料です。今では日本でも手軽に変えるようになりましたが、香港には日本にはないメーカーのものもスーパーにたくさん並んでいます。
筆者も一番頻繁に使う調味料の一つです。料理の時間があまりとれないときには、茹でた野菜にオイスターソースをかけるだけ…ということもよくします。
おすすめは、 李錦記のオイスターソース。瓶詰、チューブ型と上の写真のタイプが出ていますが、筆者は使い勝手の良い写真のこのタイプを使用しています。お土産には重くてかさばらないチューブタイプもおすすめです。
万能調味料と言えば「鶏粉」
雞はチキンのことです。すなわち、チキンパウダーです。この鶏粉(ガイファン)は香港人の家庭にはなくてはならないもの。スープ、ソース、炒め物のコクを出す時などなんにでも使え万能です。
「もうひと味足りない…」と思った時に一振りすれば味がしまって美味しくなります。 これがないと味が足りないと思う香港人も多いんですよ。
筆者は、長年MSGが入っているということで購入は避けてきたのですが、最近はMSGを使っていないタイプのものが売られています(上記の緑色の缶、通常の物は黄色の缶です)、その点が気になる方にも購入しやすくなりました。
日本人の大好きなあのメニューにも欠かせない「豆板醤」
辛い料理が好きなご家庭は必ず常備している調味料です。この調味料も炒め物、チャーハンなどに混ぜて使ったり、麺にのせて味のアクセントとしていただいたりします。
そして、豆板醤と言えば麻婆豆腐や麻婆茄子には必ずと言っていいほど使われます。日本人も大好きな中華料理のメニューのひとつですね。香港人の家庭でも非常に人気があります。
まとめ
香港のスーパーで売られている調味料をうまく使いこなせれば、難しいと思っていた中華料理でも意外と簡単に美味しいものが作れます。また、使いやすい、美味しい調味料は日本の家族へ、帰省の際の友人へのお土産にもなります。
最近は、日本のスーパーでも取り扱いのある中華調味料が増えてきましたが、まだまだ一部のメーカーのみ。香港でしか売られていないものもたくさんあり、材料、レシピ、味も様々なので機会があれば試してみるのもいいかもしれません。
今回紹介したメーカーのものは、筆者も使っていて、多くの香港のご家庭でも使われています。参考にしてくださいね。
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