MENU
記事カテゴリ

外務省

厚生労働省

ラオスの風を感じて走る!ビエンチャン発で行く国道13号バイクツーリングのすすめ

ツーリング

※ラオスでポピュラーな110ccのカブで風を切って走りましょう!

ラオスの国土面積は日本の本州とほぼ同じ大きさ、人口は700万人超と埼玉県の人口と同等です。本州全体に埼玉県人が散らばって生活しているイメージで、ラオスの人口密度が想像できます。

国土の大部分を険しい山岳地帯が占めていて、公共交通機関などの交通インフラの整備はまったく進んでいない状態と言えるでしょう。

ラオスを南北に貫く国道13号線は「ラオスの背骨」とも言われる幹線道路です。首都ビエンチャンを起点とした陸路移動の際には必ず関わる道路です。

今回はビエンチャン発のこの国道13号線をバイクツーリングで楽しむ方法を紹介します。自分のペースで走り、止まりたい所で休憩するバイクツーリングでラオスの新しい顔が見えてくるかも知れませんよ。ラオス生活中に、挑戦してみませんか?

目次

ツーリングに持っていくものや注意点は?

ツーリング道具

※ツーリングセットの中身は工具類や予備のタイヤチューブです。

ラオスでのバイク・ツーリングの際に、絶対必要なものとあると便利なものを紹介します。

持ち物

  1. スマホ:緊急連絡用や地図アプリをナビ代わりに使えるのでこれは便利ですね。
  2. 必要書類:パスポート、運転免許証、バイクの登録証などは検問で止められると提示を求められます。
  3. 小額紙幣:田舎に行けばお釣りがないことが多々あるのと、検問で賄賂を請求されたとき用に10,000キップと20,000キップを多めに持って行きます。
  4. 工具類:スパナ、ドライバー、ペンチなどのバイク修理に必要な工具類です。
  5. 雨具・防寒着:山間部は意外と冷えるので、ウィンドブレーカーなど防寒具があれば便利です。
  6. ゴムバンド:バイクのタイヤチューブを約2センチ幅で切ったものを複数本。

このような装備と泊まりの場合は着替えの衣類をバイクに装着して準備完了です。事前にオイル交換を済ませておくと、快適なツーリングになりますよ。

ビエンチャンから約4時間、バンビエンへのツーリング!

牛

※ラオスでのバイクツーリングは獣に注意しましょう!

かつてはヒッピーやバックパッカーの聖地、現在はネイチャー・リゾートに変貌を遂げた景勝地バンビエンまでのツーリングコースです。

国道13号線のツーリングコース

ルートは4つあるのですが、今回は国道13号線を紹介します。

北部13号線へのエントリーはワッタイ空港の前を通過し、シーカイ三叉路周辺から始まります。シーカイ三叉路を過ぎた付近から数キロは道路コンディションが悪く、交通量も多いのでゆっくり走りましょう。

北バスターミナルへの交差点とドンドーク大学への交差点を過ぎた辺りから道が良くなります。その後は一路ポンホーンへ向かって約75キロほぼフラットな直線が続きます。ゆっくり走っても2時間弱で中間地点ポンホーンの町に到着します。

町の外れにあるプー・パー(パー山)の急で長い上り坂に差し掛かると、ここから先は山岳地帯が続きます。坂の途中の左手に見える大きな祠はこの周辺で最も影響力が強い精霊を祭っているので、ツーリングの安全を祈るのも良いでしょう。

アップダウンとワインディングが続きますが、ブラインドコーナーからの車の飛び出しに気をつけて走れば難易度は高くないコースが、バイクツーリングの気分を盛り上げてくれます。

約2時間のツーリング

ポンホーンから約2時間程で景勝地バンビエンに到着です。

町の中には多くの宿やレストランがひしめき合っていますので、予定を立てずにフラッと訪れても不便を感じることが無い町です。距離的にもお手軽なツーリングコースと言えるでしょう。

ソン川沿いの「ドモン・ゲストハウス」は駐輪スペースがあり、部屋からの眺めも良かったですよ。

ビエンチャンから約9時間、ルアンパバンへのツーリング!

ルアンパバンの寺院

※古都ルアンパバンは寺院町でもあります。

世界遺産の町として世界中から観光客が集まる、ラオス最大の観光都市ルアンパバンまでのツーリングコースです。

ビエンチャン~バンビエンまでは先述したコースを使います。バンビエンからさらに北へ約50キロのカシーの町からは数年前に開通したルアンパバンへのバイパスを使用します。

カシーの町の中心「タラート・カシー(カシー・市場)」の手前で左折します。サイニャブリー方面への大きな道路標識が出ているので迷うことは無いでしょう。

カシーの町から20キロほど離れると非常に急な上り坂が登場します。カシーの町中の標高は約600メートルなのですが、この坂で一気に約2,000メートルまで昇ります。開放されたばかりの旧軍区なので、手付かずの自然が残っています。

高原地帯を暫く走ると急な下り坂にさしかかりますので、ローギアに切り替えましょう。坂を下ればフラットな道が続きます。サイニャブリー行きとルアンパバン行きの三叉路が登場するので右に進路を取って下さい。世界遺産の町ルアンパバンはもうすぐです。

この辺りからスマホのナビ機能が活躍します

目的地ルアンパバンまではナビゲーションに従いましょう。ルアンパバンの町にも多くの宿が密集していますので、宿に困ることは無いでしょう。

ジョマカフェの角から始まる路地にあるソク・ミーサイゲストハウスは日本人女性が経営しており、駐輪スペースもあって快適でした。

ビエンチャンから約9時間、ジャール平原へのツーリング!

謎の石壺が残されるジャール平原

※謎の石壺が残されるジャール平原はラオスのミステリースポットです!

ラオスのミステリースポットと言えば謎の石壷が点在するジャール平原です。古代人の謎が残されるジャール平原へのツーリングコースを紹介しましょう。

ビエンチャン~カシーまでは先述したコースを使います。ジャール平原方面はバイパスでは無く国道13号線をプー・クンまで進みます。

カシーの町を過ぎると山岳地帯へ突入します。暫くガソリンスタンドがありませんので残油量を確認しておきましょう。

プー・クンまでは約30キロにも及ぶ長い上り坂が続きます。そこで後ろを振り返ると「絶景とはこういう風景のことを言うんだろう。」と納得させられる景色が広がっています。撮影ポイントが沢山あるのでナカナカ進めませんよ。

少数民族の集落が右に左に見え始めると間もなくプー・クン三叉路です。ポンサバン方面に右折してください。この先はところどころに集落が点在する寂しい道が始まります。ラオスの大自然を感じられる道ですから、景色を堪能して下さい。

約3時間ほど走ると景色の様子が変わってきます。松林が見え始めればジャール平原への拠点となるポンサバンの町が近付いています。町の中は意外なことに発展しています。交差点には信号機が設置されていて中国系の家電やバイク等を取り扱う商店が並んでいます。

この町を拠点に郊外のミステリースポットや温泉を楽しむことができます。市場の近くに宿が集まっているのでタラート・ポンサバンを目指しましょう。

時間のある人はさらに先に進むとラオスを建国した「パテート・ラオ」の本拠地があったサムヌアまで足を延ばすことができます。

ポンサバンを離れると秘境感がドンドン増していくので、非常に魅力的ではありますがソロツーリングの場合はパンクなどのリカバリーが難しくなるので、複数で出かけることをおすすめします。

サムヌアまでは約8時間を要します。アップダウンがさらに厳しくなりますが、景色の良さは抜群です。

ビエンチャンから約10時間、コンロー洞窟へのツーリング!

コンロー洞窟

※コンロー洞窟の裏側には不思議な景色が広がっています。

約7キロにも及ぶ水没洞窟タム・コンローは、今後人気が出ること間違い無しの開発中の観光スポットです。

自然公園の中に在るコンロー洞窟内はチャーターした船でしか入れません。グラグラと揺れる小船に乗っての洞窟探検はとてもスリリングです。洞窟往復で所要90分程度です。

コンロー洞窟へのツーリングコースです。ビエンチャン市内からタァゴーン方面に向かい、南部13号線をタケーク方面にひたすら南下します。

北部に比べると道路コンディションが良く直線が続くので、距離が稼ぎやすいと言えるでしょう。スピードを出しすぎると子供やラオス人の運転する車両、家畜の飛び出しに対応できなくなりますからホドホドにしましょうね。

パクサンを通過しビエン・カムの三叉路を左折してラック・サオ方面に向かいます。石灰岩の奇石が見え始めます、絶景の峠を越えると右側に注意しながら走ってください。常設の大きめの検問所の脇がコンロー洞窟へ向かう道です。

2016年にはデコボコの土道でしたが、この道をひたすら進むと目的地バァン・コンロー(コンロー村)に到着します。

非常に小さな村で宿も数軒しかありませんでしたが、その分アットホームで居心地は良かったです。都会生活の便利さとは遮断されますが、ゆっくりと過ごすのには良いロケーションの村ですよ。

ビエンチャンから直接向かうのは若干遠くて辛いかもしれませんので、中間の町パクサンで1泊するのも良いでしょう。

まとめ

本稿はラオスに移住又は就職で居留する人向けに書きましたので、少し地名が判り難いかも知れません。ビエンチャンに住んでいる、又は住むことになった人は「ウムウム」と頷いていると思います。

現在ラオスに住む外国人でバイクライフを楽しんでいるのは主に欧米人です。ラオスに移住してからの9年間、私は自分以外の日本人ライダーにあったことが余りありません

体がむき出しのオートバイには確かに危険が付きまといますが、絶対的な交通量が少ないラオスはライダー天国とも言える国です。もし1人でのツーリングが不安な方は、私がバッチリとアテンドしますのでご連絡下さい。

海外求人

あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)

あわせて読みたい

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

2000年から東南アジアを中心に滞在型の旅行(タイに1年半、中国に2年など)を続け2008年にラオスに移住しました。
現在は飲食店の経営や旅行商品の開発を行いながら暮らしています。
趣味はバイクツーリングとビールを飲みながらギターを触ること。
ラオスに興味がある方はご連絡ください。

目次