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毎月わずか250円!?格安携帯より断然格安の中国広州市の携帯・スマホ事情

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携帯電話ほど、私達にとって身近な電化製品は無いのではないでしょうか?スマートフォンの登場に伴って、便利なサービスもいっきに普及しました。

スマートフォンはコミュニケーションのための道具だけではなく、買い物、交通、学習、エンターテイメントといった分野で欠かすことができない存在となっています。

少し前スマートフォンは、毎月の費用がいわゆるガラケーの2倍か3倍しました。この高額な維持費が、多くの人にスマホデビューを思いとどまらせた原因ではないでしょうか?

しかし「格安スマホ」の登場によって、その負担が大いに減り、やっとスマホに切り替えたという方もいるでしょう。

では、中国にも「格安スマホ」に相当するものはあるのでしょうか?どういった手続きが必要でしょうか?

1週間程度の旅行ならまだしも、長期で来られる場合、中国の携帯電話が必要になってくると思います。中国は日本より物価が安いとはいえ、スマホの価格はどうなのでしょうか?この記事でご紹介していきたいと思います。

目次

中国の携帯電話システム

中国には携帯電話会社が3社あります。

  • 中国联通(China Unicom)
  • 中国移动(China Mobile)
  • 中国电信(China Telecom)

です。そして中国で売られているスマートフォンは、全てSIMフリーです。

その為中国で携帯電話を使いたい場合、携帯電話本体を購入し、三社のうちのいずれかのSIMカードを購入すれば、すぐに使うことが出来ます。

日本と比べて、とてもシンプルなシステムです。契約書を書く必要もなく、銀行口座も要りません。

数年前までは、身分証明書の提出も要りませんでした。最近になって、携帯電話を使った犯罪防止のため、SIMカード購入の際に身分証明書が必要になりました。外国人の場合、パスポートが必要です。

銀行口座が要らないとなると、どうやって毎月の料金を払うのだろう、と思われるかもしれません。

中国の携帯電話は全てプリペイド式です。街の至る所にチャージできるお店があり、そこで番号を伝えてチャージしてもらいます。しかし、今ではほとんどの人が「WeChat」や各携帯会社が出しているアプリを使って、自分でチャージしています。

毎月の料金プラン

一つの会社だけでも、かなりの数の料金プランが用意されています。

今回は、私が使っている中国联通(China Unicom)と中国移动(China Mobile)の料金プランをご紹介したいと思います。

中国联通(China Unicom)

まず知りたいのは、1番安い料金プランの値段と内容ではないでしょうか?ズバリ毎月のお値段、なんと15元!日本円で約254円*です!

安いですよね!この値段で本当に維持できます。iPhoneを使っていようとサムスンを使っていようと、スマートフォンの機種に関わらず、この値段です。

料金表

このプランの内容ですが、無料通話は付いていません。しかし、通話料はかなり安いです。1分間0.25元で、日本円で約4円*です。中国国内から電話を受けるのは無料です。データ通信量は500MB付いてきます。

この量で足りるのだろうか、と心配になる方もいると思いますが、私はこのプランを5年ほど使っていて、月末にデータ通信量が足りなくなって困ったことは、一度もありません。

広州市は至る所に無料Wi-Fiがあります。カフェやレストランはもちろん、スーパー、銀行、図書館、はたまた街の小さな餃子屋に至るまでWi-Fiが飛び交っています。

これらフリーWi-Fiを駆使していけば、毎月500MBでも全然問題無く使えます。かつ余った通信データは来月へ繰り越せるので、無駄なく使っていくことができます。

もちろん、それでは足りない人の為に通信データが多めのプランも沢山ありますし、月末になって必要な分だけ買い足すことも可能です。

中国移动(China Mobile)

この会社の最安値の料金プランも、毎月15元です。

30分の無料通話が付いてきます。通話料は、1分0.25元です。通信データは基本500MBで、必要に応じて買い足すことができます。これ以外にも通話や通信量の必要に応じて、様々なプランが用意されています。

料金プラン

例えば、この表の真ん中ぐらいの毎月188元のプランをご説明しましょう。188元は、日本円で約3,188円*です。

中国国内の無料通話が500分付いてきます。それを超えた場合の通話料は1分0.19元、日本円で約3円*です。中国国内からの電話を受けるのは無料です。通信データは3Gで、最初の1年間はおまけの1Gが付いてくるので、合計4G使うことができます。

SIMカード購入の際はパスポートのご用意を!

以前は、外国人でも小さな街の携帯屋さんでSIMカードを買うことが可能でした。

しかし法律が変わって、外国人の場合、基本的には各携帯会社の営業所でしかSIMカードを購入することができません。その際、顔写真を撮られます。一応覚えておいてください。

スマートフォンの値段

スマートフォンの値段も、本当にピンからキリまであります。最新のiPhone8は日本より高いかもしれませんし、どこのメーカーか分からない、「バッタもん」は捨て値で売られています。

iPhoneは日本語の設定があるというのと、バグが少なく安定しているという理由で、私はずっとiPhoneを使っています。

しかし、最近では中国のメーカーの物でも、日本語の設定が出来る物もある様です。中国で売られている、いくつかのメーカーをご紹介したいと思います。

Apple

言わずと知れたiPhone。中国でも大人気です。少し前、新しいiPhoneが発売され始めた頃、中国のネットでこんな言葉を見ました。

「最新のiPhoneを持っていなければ、彼女も出来ない」。

金目当ての彼女も、いないよりは良いということなのでしょうか。色々ツッコミたくなるところですが、それ程注目度と人気が高いということですね。うちの近くの携帯屋でも、iPhoneが売られていました。

iPhone

この写真を撮った時はiPhone8が発売される前だったので、iPhone7が最新でした。お値段5,688元、日本円で約96,472円です。

iPhone

iPhone7Plusは更に高く6,688元、日本円で約113,389円です。この辺りの多くの人の月給平均が3,000元と言われているので、とんでもない値段です。

新しく発売されたiPhone8の値段はまだ知りませんが、中国の彼女がいない男性は、婚約指輪じゃなくても「給料3ヶ月分」を覚悟した方が良さそうですね。

サムスン

サムスンはiPhone程ではありませんが、中国でも人気があります。中国語では「サンシン」と言います。漢字は「三星」と書きます。

サムスン

ネットで見てみたところ、人気があるモデルは7,000元近いです。日本円で約118,801円*です。安い物であれば1550元、日本円で約26,306円というのもありますね。

OPPO(オッポ)

OPPO(オッポ)

中国で爆発的に人気が出ているメーカーです。街の至る所に巨大な広告を出して、今勢いがある感じがします。

2016年の中国国内販売台数で、OPPOのスマートフォン「R9」は、なんとiPhone6sよりも売れたそうです。色々なモデルがあると思いますが、街の携帯屋さんではかなり安い物もありました。

「R9s」のPlusモデル

かなり売れた「R9s」のPlusモデルです。

少し見にくいですが価格は3,299元で、日本円で約55,902円*。隣の型落ちの「A59s」に至っては1,899元、日本円で約32,179円*です。このスマートフォンは日本語の設定は無く、中国語か英語しか選べない様でした。

購入するお店

他にも「华为(ファウェイ)」や「VIVO」といった中国のメーカーも人気があります。この様に、中国では沢山のスマートフォンメーカーがしのぎを削っています。

お店の人と仲良くなると、特別価格で売ってくれたりもします。

中国でスマートフォンを買う場合、全くの「飛び込み」のお店で買うのではなく、友人がそのお店で購入したことがあるとか、すでにある程度信頼できる事が分かるお店で購入する事をおすすめします。

購入の際には、

  • 保証は有るのか
  • 有るとすれば期間はどれくらいか
  • どんなトラブルは保証外か

などなどきちんと確認して下さい。外国人だと分かると、ふっかけてくる輩もいるので、可能であれば中国人の友達に同伴してもらった方が安心だと思います。

気をつけるべき事

広州市でスマートフォンを購入する際に気をつけるべきことは沢山あります。いくつか挙げてみたいと思います。

SIMカードを購入する際に気をつけること

購入の際パスポートを提出し、携帯電話会社に登録する必要があります。しかし、お店によっては登録が不要なSIMカードを売っていたりもします。

パスポートなどの個人情報の提出や登録など面倒な事がなく、すぐに使えるので便利な様な気もするのですが、これは注意が必要です。

この手のSIMカードは登録が不要などではなく、知らない誰かの身分証明書を使った「登録済み」のSIMカードなのです。

日本で言ったら犯罪集団などが使う、いわゆる足のつかない「とばし」の携帯電話という事です。中国では、別に怪しげなお店に行かなくても普通に売っている場合があります。

中国では、スマートフォンの便利な機能を十分に使うために、携帯番号と銀行口座を紐付けする必要があります。

自分の銀行口座に紐付けされている携帯番号が、どこの誰かもわからない人が登録していると思うと、何やら危険な感じがしますよね。こういったSIMカードは買わないのが賢明かもしれません。

面白いことに、中国では番号によってSIMカードの値段がかなり変わってきます

電話番号の料金

この写真から分かるように数字の並びによって値段が異なります。私は全く気にしないので、1番安い物にするのですが、中国人には「8」が好まれます。

なぜかというと、この8の中国語の発音が「お金持ちになる」という意味の単語の発音に似ているからです。逆に嫌われるのは「4」で、理由は日本と同じで「死」と発音が同じだからです。

ちなみにここのお店は、かなり高かったです。

他の店では普通50元台からあります。この店で売っている1番高い番号はなんと9,888元!日本円で約167,845円です!

そんな高い番号誰が買うんだろうと思ってしまいますよね。でも、恐らく買う人がいるのでしょう。

スマートフォン本体を購入する際に気をつけること

やはり安すぎるものは避けた方が賢明だと思います。

以前250元(日本円で約4,241円)のスマートフォンを買った知り合いがいますが、しょっちゅうフリーズするわ、勝手に電話がかかってしまうわ、散々だった様です。最終的にiPhone5cに買い換えていました。

また、ニセモノにも気をつける必要があります。外は本物でも、中が取り替えられているというスマートフォンもあるそうです。中国人の友達に、評判の良いお店を紹介してもらうのが1番安心できますね。

まとめ

今中国は、世界屈指の「スマートフォン先進国」ではないかと思います。

私は2012年に広東省広州市に来ました。今から5年程前のことですが、驚いたことに誰もいわゆる「ガラケー」を使っていませんでした。小学生の子供から70歳ぐらいのお年寄りに至るまで、皆スマートフォンを使っていました

中国では買い物の際の支払い、お昼ご飯の出前、引越しのトラックを呼ぶのも、防犯カメラの映像をリアルタイムで見るのも、スマートフォン1つで出来ます。

中国版LINE、「WeChat」というアプリがあれば、ほとんどのお店での会計で使えますし、タクシーを呼んだり、ホテルを予約したり、新幹線や飛行機のチケットさえ簡単に押さえることができます。

スマートフォンがなければ、それらのサービスを利用することは出来ません。

注意すべきポイントを押さえて、賢く購入できれば、日本よりもはるかに安く、良いサービスを利用することが出来ます。皆さんも、この記事を参考に安全で便利な中国ライフを楽しんでください。

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この記事を書いた人

初めまして!中国広東省広州市在住のJohnと申します。
中国生活もかれこれ6年目になります。
中国語「普通話」はだいぶ上達してきたので、今は広東語を猛勉強中!
旅行に来ただけでは分からない、地元感あふれる記事を紹介していきたいと思います。
日本では経験できないびっくりエピソードや、美味しいグルメ、中国生活に役立つ情報など発信中。ぜひご一読下さい!

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