ベトナムの日系IT企業に転職!WEBエンジニアとしてホーチミンで働くまでの道のり
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観光地として日本人にも人気があるベトナム。旅行で訪れたことがあるという人も多いのではないでしょうか?
国の平均年齢が若く、今まさに発展中のベトナムには多くの日本企業が進出しており、日本人もたくさん働いています。そんなベトナムの活気に誘われて、ベトナムで働きたいと考える人も多いようです。
かく言う私(女性)もベトナムの日系企業にWEBエンジニアとして転職しました。ベトナム就職に興味を持っている人のために、私の経験をご紹介します。
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記事の目次
ベトナム転職前は日本のIT企業勤務
私が最初にベトナムに行ったのは大学1年生の頃。この時は友人と旅行でホーチミンを訪れましたが、ベトナム料理が口に合ったことや、のんびりしていながらも活気のある雰囲気をすぐに気に入ったことから、「ここに住みたい」とぼんやり思っていました。
それ以来、なんとなくいつも「ベトナムで働きたい」と呟いていましたが、実際に大学卒業後に就職したのは日本のIT企業。そのまま日本でのファーストキャリアをスタートしました。
やっぱり海外で働きたい
日本でWebエンジニアとして1年半ほど働いた頃、ぼんやりと「やっぱり海外で働きたい」と思い始めます。また、25歳になってすぐに「海外で働くなら体力のある今の時期から行くのが良いかもしれない」と考え、海外就職活動を始めました。
働くならアジアだろうと考えていたため、ちょうど東京で開催されていた海外就職セミナーに参加し、「英語があまりできなくてもベトナムならなんとかなる、活気があって楽しい」という話を聞いて、ベトナム就職するための活動を本格的に開始。
ちなみに、そのセミナーでは中国、香港、シンガポールなどの就職情報を一緒に聞きましたが、参加者の中ではシンガポールが人気のようでした。
ベトナム転職の決め手は「ハードルの低さ」と「働きやすさ」
ぼんやりと「ベトナムで働きたい」と思っていたとはいえ、他の国で働く選択肢を考えなかったわけではありません。
語学面で言えば、私は韓国語もできたので韓国で働くことも考え、ニュージーランドへの憧れもあったのでニュージーランドへワーキングホリデーで行くことも考えました。
いくつか選択肢がある中でベトナムに行こうと思った決め手は、何と言っても「ハードルの低さ」と「働きやすさ」です。
NZ就職は厳しい予感
ニュージーランドの場合、それまでと同じ業種で就職しようとすると、それなりにスキルのあることを証明する必要がありました。
それは実務経験年数であったり、大学や大学院の卒業証明などであったりするわけですが、私は新卒で働き始めてまだ1年半。とてもじゃないですがニュージーランドですぐに就職が決まるとは思えませんでした。
実際にニュージーランドで働いている人から、就職にはツテやコネが必要と聞いたこともあり、まだ英語力も経験も足りずツテもない私には厳しいのではないかと考えました。
また、実際にニュージーランドの求人を調べたりしましたが、あるのは日本料理屋のスタッフばかりで、やりたい仕事を見つけられなかったこともあります。
スキル不足でも希望の仕事ができるベトナム
一方で、ベトナムには日本企業、特にIT企業が多いため、自分のやりたい仕事があり、英語力もそこまで重要視されないことが多かったのです。
英語での面接があるところもありますが、日本企業の場合はほとんどが「簡単な英語ができればいいよ」という程度で、スタッフとどんな形であれコミュニケーションを取る姿勢があればOKなようでした。
一応、労働許可証を取得する条件に実務経験年数や4年制の大学を卒業していることなどが入っていますが、正直あまり見られてはいないと思います。
このように、英語にそこまで堪能でなくても職があり、ビザを取るのも割と簡単というハードルの低さが、ベトナムでの就職を選んだ決め手の一つです。
定時で帰れて女性も活躍可能
もう一つの決め手は「働きやすさ」でした。ベトナムには残業はほとんどなく、自分のやるべきことさえ終わっていればOKという雰囲気があります。
また、男女平等政策が功を奏し、女性の地位が日本ほど低くないため女性社長も多く、女性だから……という場面がほとんどありません。女性であるかどうかよりも能力があるかどうかの方が大事で、それが給料にも反映されます。
実際に私の会社も幹部職は女性で、責任ある仕事も女性たちが担っており、とても働きやすい環境だと感じます。
ベトナムでどんな形で転職するのか
一言で「海外で働く」と言ってもその形態は様々です。パッと思いつくのは日本企業からの駐在かもしれませんが、駐在以外の就業形態もあります。
駐在員
日本の本社から海外に派遣されて仕事をする形態です。一般的には1〜5年の赴任期間が多く、給料も日本価格、場合によっては手当や家賃補助等が付きます。雇用契約は日本の法律がもとになります。
現地採用
ベトナムなど海外現地の法人に採用される形態です。駐在と違う点はいくつかありますが、大きく違うのは給料がその国の水準になりやすく、日本で働くよりは下がる点、一方で正社員の場合は会社と雇用契約を結んでいる限りは期限なく働ける点です。
フリーランス
フリーランスとして国内外の仕事を請け負っている人の中には、ベトナムに住んで仕事をしている方も多くいます。業種としては翻訳、開発、営業、クリエイティブ系など様々で、日本の会社から仕事をもらっている場合は給料も日本の水準でもらえます。
今はネット環境さえあれば日本とも連絡できるため、リモート勤務という形で働くことも可能です。
インターン
大学生に特に多いのは、インターン生としてベトナムなど現地の企業で短期間働く形態です。報酬は企業によって様々で、出る場合も出ない場合もあります。お試しで短期間働いてみたいというのであれば、まずインターンを経験してみるのが良いでしょう。
海外での就職を考えるにあたり、自分がどのような形態で働きたいかをまず明確にすることで就職活動の方向性も決まってきます。
私の場合は、完全にベトナム人の経営する会社にいきなり入るのは怖かったため、日本人がベトナムで設立している日系法人に現地採用で入りました。
ベトナムで働くための転職活動
専門のサイトやエージェントを利用
海外就職・転職ではどうやって求人を探せばいいのか迷う人も多いと思いますが、日本での就職活動と違うことは特にありません。一般的には、海外求人を扱っている転職サイトに登録し、気に入った求人に応募するというのが最もスムーズなのではないかと思います。
私は海外求人専門のエージェントに求人を紹介してもらっていました。履歴書を送ったり、面接のセッティングをしたりという様々な調整をエージェント側が行ってくれるため、働きながら転職活動する人にこの方法は特におすすめです。
Skype面接が一般的
面接はベトナム現地に赴く必要はなく、Skypeで行うことが一般的です。Skype面接では、主にそれまでやってきた仕事の経験と、なぜベトナムに行きたいかを聞かれました。
英語の実力を見るために英語で面接する場合もあるようですが、日系企業のほとんどでは日本語のみで面接が行われます。
多くの面接では、それまでの経験よりも、東南アジアでやっていけるタフさがあるか、現地の人とコミュケーションを取れるかを重視しているように感じました。
私が25歳という年齢で、実務経験もまだ1年半ほどだったこともあって、経験よりもベトナムで仕事を覚えて成長する意欲があるかどうかの方が大事だったのだと思います。
希望の仕事によって方法を使い分ける
日本のエージェントに登録する場合は日本に関連する企業の求人が多くなるため、完全にローカルの仕事をしたいという方には向きません。
日本企業と関係ないローカルの仕事がしたい場合は、現地の友人に紹介してもらうか、ネットでベトナム語または英語のサイトを調べてそちらに登録する方が良いでしょう。
ベトナム転職のメリット・デメリット
実際にベトナムに就職してみて感じたメリット・デメリットを紹介します。企業によって様々なので一概には言えませんが、一般的に言われていることや私が感じたことは以下の通りです。
メリット
- 物価が安いため生活にお金がかからない
- バイク・徒歩通勤が一般的なので満員電車に乗らなくて良い
- 残業が少ない
- 英語やベトナム語を使う会社の場合、語学力を磨ける
- 周辺諸国へ旅行に行きやすい
デメリット
- 給料がベトナム水準になり、日本より下がることがある
- 都市部は空気が悪いため体調を崩す場合がある
- 日本にすぐに帰れない
- 日本より祝日が少ない
デメリットとして給料が下がることを挙げましたが、同じように生活費も日本に比べるとかなり下がるため、日本にいる時より生活が苦しいという人はほとんどいません。
詳しい給料の額は書けませんが、私の場合は専門職ということもあり、日本でもらっているのとほとんど変わらない金額です。一般的には、額面で月収15〜20万円程度の求人が多かったように感じます。
また通勤に関しては、多くの人がバイク通勤なので朝の混雑に当たると大変ですが、日本の満員電車ほど不快には感じません。しかし、やはり排気ガスや砂埃がひどいので、呼吸器系が弱い人はマスクをするなどの対策が必要です。
まとめ~ベトナムは海外就職地として比較的ハードルが低い国
海外で働くと言うととても大変なことのように思いますが、ベトナムでは日本人相手の仕事も多く語学力もそこまで求められないので、日本人が働きやすい国だと思います。
自分がベトナムで何をしたいのか、何を得たいのかを明確にした上で、どのような形で働くのか、どのような形態が自分に合っているのかをイメージして就職活動を始めましょう!
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