海外で働くことを考えた時に気になるのが勤務時間と休暇の時期。
ヨーロッパではバカンスがあるとか労働時間が短いということは日本でもよく話題に上りますが、ベトナムの労働事情はあまり知られていません。特に、休暇の時期を知っておくことで、日本への一時帰国や旅行の予定も立てやすくなりますね。
私が実際にベトナムのホーチミンで働き始めて知った勤務時間と休暇事情をご紹介します。
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ベトナムでの勤務時間は1日8時間
ベトナムの1日の労働時間は日本と同じ8時間と定められています。大体朝の8時か9時から働き始め、17時か18時に退勤というスケジュールです。
私が働くホーチミンではほとんどのベトナム人はバイクでの通勤で、ラッシュアワーにぶつかると本当に動かないことも多いため、朝は遅刻して来るスタッフが多いです。
ベトナムでの昼休憩は1時間
こちらも一般的には日本と同じ1時間の休憩で、12〜13時に取る会社が多いです。
昼寝の習慣があるので休憩時間が少し長い企業もあると言われていますが、私の会社のスタッフは1時間の休憩のうちに昼寝をしています。
ただ、昼休み以外でも仕事が忙しくないときは仮眠する人も多いため、トータルの休憩時間は日本よりベトナムの方が長いかもしれません。
ちなみに、ベトナムの喫煙率は高いとされていますが、私の会社にはタバコを吸うベトナム人はほとんどおらず、日本人のようにタバコ休憩からいつまでも戻ってこない……ということはありません。
とはいえ、ちょこちょこ何かを食べたりといった休憩はよく取っている印象です。
ベトナムでは土曜日も午前中出勤が多い
ベトナムの法律では、休みは週休1日以上、労働時間は週48時間までと定められています。ベトナムの現地法人は、土曜日の午前は出勤というところが多いようです。
私の勤める日系企業は週休2日なので土日は完全にお休みですが、日系の場合でも土曜日は出勤する人が多いです。企業によっては隔週で土曜出勤というのもよく聞きます。
ベトナムの方が日本よりも労働時間が長いというのは意外ですが、残業はあまりないので、仕事に疲れ切っているようなベトナム人はほとんど見たことがありません。
ベトナムの祝祭日は意外に少なく年に合計10日程度
日本の2018年の祝日数は16日だそうですが、ベトナムは10日ほどです。日本よりも約1週間分少ないですね。ベトナムでは祝日及び祝日期間が6つしかないので、どうしてもお休みが少なくなってしまいます。
ベトナムで国民の祝日と定められているのは以下の通りです。
- 1月1日 国際正月
- 2月15〜20日 テト(旧正月) ※テトの日付は毎年変わります
- 4月25日 フンヴォン記念日(フン王の命日)
- 4月30日 統一国記念日(南部解放記念日)
- 5月1日 メーデー
- 9月2日 独立記念日
旧正月であるテトで5日ほど休みになるため、休日数としては年間10〜11日となります。
ただ、日本では大型連休も多いですが、ベトナムの大型連休はこのテトくらいです。例えば、日本では年末年始が連休となりますが、ベトナムでは12〜1月はほとんど平常運転。 1月1日が休みになるくらいで、1月2日からしっかり働きます。
テトが終わるとその後はしばらく祝日がありませんが、4月25日・30日の休みの前後に有給休暇を使って連休にする人もいます。
有給休暇と慶弔休暇の日数
有休は勤続1年で12日付与されます。私の場合は2ヶ月の試用期間が終わった後に有休発生となっていますが、法律では勤続1年で付与とされているようです。
日本と違い、慶弔休暇も法律で定められており、自分が結婚する時には3日、子どもの結婚なら1日、親族の死亡時は3日、といったように休暇が与えられるようです。
日本では慶弔休暇を取るのもなかなか難しいといった企業もあるそうですが、国がきちんと定めているのは良いですね。
ベトナムの年に1度の大型連休「テト」はどう過ごす?
先に述べたテトと呼ばれる旧正月休暇について、ここであらためてご紹介します。上述した通り、テトはベトナムで唯一と言って良い大型連休で、街はお祭りムードに包まれます。
2018年度は2月15〜20日が旧正月としてお休みになっていますが、毎年日付が変わります。大体の企業は1週間ほどの休み、会社によっては前後も休みにして10日間ほどの連休にするそうです。
おすすめは近隣国への旅行
この時期は旅行に行く人が多いため飛行機のチケットが高騰し、日本に帰るのも難しくなるほどです。
飲食店も閉まってしまうので、テトの時期にベトナムにいるなら事前に食料等を買い込んでおいた方が良いと思います。さすがに餓死するほどのことはないですが、テト時期は本当に全部休みになるため、やることがない……という声をよく聞きます。
ちなみに私は、テトの休暇時には国外旅行へ行くことにしました。この時期にカンボジアやタイを回る旅行をするのもおすすめです!
まとめ~休暇日数は少なくてもメリハリのある働き方
意外に休暇が少ないベトナムですが、有休消化率はかなり高く、休みやすい環境です。
私も最初は祝日が少ないことを知り落胆しましたが、残業がないので全然気にならなくなりました。日本で残業のために疲れ切って土日を寝て過ごしていたことを考えると、休暇日数は少ないですが充実した日々を送れています。
陸続きで隣国へ行けるため、土日に安く国外旅行できるのも魅力ですよ。ベトナムで就職したらぜひお休みを有意義に過ごしてくださいね。
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