世界の誰もがその名を知る、大都会ニューヨーク。常に世界の最先端を行き、観光地としても行くべき所、見るべきものがたくさんあって……。そんなイメージが、ニューヨークにはありませんか?
しかし旅行者としてではなく、実際にニューヨークに住んで働くとしたら、一体どんな感じなのでしょうか。
毎日たくさんの人々が世界中から集まって来るこの街ニューヨークで働くことのメリットとデメリットを、私の実体験をもとに紹介したいと思います。
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ニューヨークで働くには?7つのステップ
文化の理解
アメリカと日本ではビジネスの進め方やコミュニケーションのスタイルが異なります。アメリカでは直接的でオープンなコミュニケーションが求められ、ディスカッションが積極的に行われます。
英語力強化
ニューヨークで働くにはビジネスレベルの英語力が必須となります。全てのスキル、つまり読み、書き、話す、聞く、を強化することが求められます。
求人の検索
ニューヨークの求人は、LinkedInやIndeedなどのオンラインプラットフォームで見つけることが可能です。
日本企業の米国支社や、日本人が多く在籍している企業をターゲットにすることも一つの方法です。
アメリカ式履歴書とカバーレター作成
アメリカの企業へ応募するためには、アメリカ式の履歴書とカバーレターが必要となります。
これらの書類はあなたのスキルと経験をアピールするために重要です。
面接対策
アメリカの企業での面接は日本とは若干異なりますが、自己紹介のスキルや行動面接(過去の経験に基づく質問)への対策を行ってください。
リロケーションの準備
ニューヨークへの移住には準備が必要です。
住宅の、生活費、公共交通、医療システムなどについて事前に調べ、計画を立てることが重要です。また、気候やライフスタイルの違いにも適応する必要があります。
ビザ取得
アメリカで就労するためには、ビザが必要です。H-1Bビザ(特殊技能を持つ労働者のビザ)やLビザ(内部転勤ビザ)などのビザ取得には、アメリカの企業からの雇用オファーが必要となります。
ビザ取得は手間と時間がかかるプロセスなので、早めに手続きを開始することが重要です。
ニューヨークで働くメリット3つ
移民の街なので寛容さがある
「人種のサラダボール」と言われ、多様な人々が混じり合っているニューヨーク。世界中から人々が移り住んで来る、移民の街です。
ニューヨークへ来る人たちの理由は、難民として移住、勉強や仕事のためなどさまざまです。エリアによっては、生粋のアメリカ人を探す方が難しいほどです。
飛び交う言葉もさまざまで、英語を学ぶならニューヨークは避けた方がいいとまで言われています。ここでは、話される英語も、それぞれの国のアクセントが強く出ていますからね。
日本人でも自然になじめる街
そんな多様な人種が混じるこの街では、みんなそれぞれの文化を尊重し合って生きています。ヨーロッパから来た人も、アフリカから来た人も、アジアの人も、アラブの人も。
ローカルの人しかいないような土地では、外国人はやはり疎外感を感じてしまいがちです。でも、ここまでいろんな人がいるとそれを感じることはまずないでしょう。あなたが誰であっても、この街では浮くことはありません。
日本人であるということを自然に受け入れられて働けるというのは、結構大きなメリットです。
チャンスがいくらでもある
仕事を探すときに、年齢や性別、出身を問われることは絶対にありません。履歴書に写真を貼ることもありません。それらを採用・不採用の判断材料にすることは、ここでは違法だからです。
何歳であってもチャレンジできる
日本では年齢制限を設けている会社があると思います。「新卒有利」とかありますよね。
アメリカでは転職することがキャリアアップとして当たり前という風潮もあるので、年齢制限はまずありません。ということは、何歳になってもチャンスはいくらでもあるということです。
あなたがもし今50歳を超えていたとしても、何にでも応募資格はあるのです。もちろん年功序列というものはなく、実力主義なので、若い上司がいる会社も全然珍しくありません。
いつでも誰にでもチャンスがあり、努力次第で上を目指せるというのは、やはり夢がありますよね。この夢をつかみに、世界中から人々が集まってくるのでしょう。
残業が少ない
残業が少ないというのはなかなか大事なポイントですよね。もちろん例外もあると思います。日本の会社並みに、ものすごく残業しなければいけない会社というのも絶対にあるはずです。
しかし一般的に、日本と比べて残業する人は少ないでしょう。みんな定時で帰ることに一生懸命です。
私の勤めている会社もそうですし、例えば銀行や病院でも、営業終了時刻の30分前から従業員たちは「閉め」の作業に入っています。定時きっかりに帰るためです。
プライベートと仕事をしっかり分けているということですよね。もちろん、気をつかって有給休暇を消化できないなんていうこともあり得ません。
ニューヨークで働くデメリット3つ
お金がかかる
ニューヨークはまちがいなく物価が高いです。これはどこでも同じ問題だとは思いますが、たくさんお金を稼ぐことができたとしても、出ていくお金もまた多いわけです。
高騰する家賃
家賃にお給料の3分の1以上を払っているという人も少なくないようです。ニューヨークの家賃高騰にはみんな悩まされているところです。
マンハッタンで一人暮らしのアパートを借りようとしたら、月1,500ドル(約16万円)以下では絶対に見つからないでしょう。
※1ドル=約110円(2021年8月現在)
バカにならないチップ
その他、食費も東京並みに高い上、外食すれば最低20%のチップを払わなくてはなりません。チップは外食だけでなく、タクシーなどさまざまなサービスに対して払うべきものです。
コーヒー1杯買ったとしても、レジの横に「TIP」と書かれた箱が置かれています。スルーできる人はなかなかいないでしょう。
このちょっとしたチップが積み重なると、地味に家計を圧迫します。
時間などにルーズ
これは日本人が慣れるのに一番大変なところではないでしょうか。いろいろなことが、結構ルーズなんです。
約束の時間にはかなり幅がある
例えば、仕事場で電気がつかなくなったとしましょう。もちろん業者に来てもらうことになります。日本であれば、予約した時間通りに来てくれる上、丁寧に作業して後片付けまでしてくれますよね。
ここニューヨークではそうはいきません。まず、予約時間が「午後2時」というのではなく、「午後12時から4時の間」などぼんやりしているんです。
つまり、12時に来るかもしれないし、4時ちょっと前に来るかもしれない。大きな違いですよね。来るまでの間、ずっとそこで待機していなければいけないわけです。
期待通りに対応してもらえない
やっと来てもらえたとしても、「直らなかった。また明日の12時から4時の間に来るよ」と言って、もちろん後片付けもせずに帰ってしまうこともあります。日本人としては、もうあり得ないテキトーさですよね。
これは一例ですが、いろんな場面でこういうルーズさに直面することは多いです。この問題に慣れるのには結構時間がかかると思います。
差別的行動・発言に注意
メリット1で移民が多いと述べましたが、そこから発生する問題ももちろんあります。
たくさんの違った考えの人々が同じ街に共生しているので、当然お互いに尊重し合わなければ大変なことになってしまいます。宗教も、食べるものも、言葉も違うわけですから。
ただ、お互いに傷つけ合わないために必要なはずのルールに、がんじがらめになってしまうこともあるのです。
それは移民問題だけでなく、ジェンダーの問題だったり、年齢の問題だったりするのですが、とにかく「平等であるため」がゆえに生じる難しさがあるのも正直なところです。
効率の良さに優先する「平等であること」
例えば、新しいプロジェクトのために上司があるチームを組むとします。そのチーム構成は、人種・ジェンダー・年齢などのバランスが欠けていると問題になる可能性があります。
女性が誰一人そのチームに入っていなかったら、「女性差別だ」と声を上げる人がいるかもしれません。黒人が一人も入っていなかったら、「人種差別だ」と訴えられるかもしれません。
それによって効率が悪くなるとしても、差別問題にならないために、常に気を配らないといけないのです。
まとめ〜他者を受け入れ尊重する姿勢が身につく
ニューヨークは、自由で無限の夢がある反面、その裏にある問題に対応するタフさが必要といったところでしょうか。
そして大ざっぱなようでいて、繊細に気を配らなくてはいけない問題もたくさんあります。日本でも近年だいぶディスカッションされるようになってきた、移民やジェンダーの差別問題です。
ニューヨークで働くと異文化に触れることが多く、またジェンダーの問題ももっとオープンなので、それらに対しての自分なりの答えが見つかるはずです。
メリットもデメリットも同じくらいあるこの街ですが、本当の意味で他者を受け入れ尊重するという大切なことを身につけることができるのではないでしょうか。
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