海外で生活する際、怪我や病気の時にどうするのかを一度は考えるものではないでしょうか。健康な時はさほど気にならなくても、いざ病気になると急に不安になるものです。
ラオスの言葉がある程度話せる方でも、医療用語となるとまた別の話。できれば、日本語通訳のいる病院か、日本人の先生に診てもらいたいですよね。
ラオスの首都ビエンチャンには、「フレンチクリニック」と呼ばれる在住欧米人が利用する病院があります。そこでは、日本人の医師が常駐しています。受付などは英語での会話となりますが、日本人医師がいるというだけで安心しますよね!
今回は、ラオスの首都ビエンチャンにある日本人医師が常駐する「フレンチクリニック」をご紹介します。
フレンチクリニックとは
フレンチクリニックとは日本人が呼ぶ名前で、正式には「CMAF」または「French medical center」といいます。2007年にフランス大使館の医師が一般向けに設備を開放しました。
場所は、ビエンチャンセンターのすぐ近くです。病院から、ビエンチャンセンターに隣接する建設中の商業施設が見えます。路地にひっそりと佇む病院ですので、初めて行かれる方は見落としてしまうかも知れません。
隣にはグラウンドがありますので、それを目印にしてください。駐車場はありませんので、路上駐車をする形となります。
フレンチクリニックでできること
診療科目は
- 内科
- 歯科
以上の2項目ですが、専門外でも相談は可能です。
その場合は、紹介状を書いてもらうことになります。紹介された先の病院は日本語が通じない可能性が高いですが、自分で探すよりも的確な医療を受けることができますね。その他、理学療法と言語療法も行っているようです。
予防接種も可能です。日本とラオスでは予防接種の基準や使用するワクチンの種類などが異なる場合があります。医師に相談する場合には、ワクチンのロットナンバーなどわかる範囲で資料を準備してから受診しましょう。
フレンチクリニックの設備
院内設置設備
- 心電図
- 超音波
- 検査室
- 薬局
- 経過観察用ベッド1床
院内にない設備
- レントゲン機器
- 入院施設
受付で伝えること、聞かれること
初めて受診される方で語学に自信の無い方は、「Dr.Shiraishi」と受付の方に言うと察してくれます。
その後、「以前受診した事はあるか?」と英語で聞かれます。その後は問診票を書いて待合で呼ばれるのを待ちましょう。順番になれば日本人医師、白石先生自らが呼びに来てくださいます。
2017年からフレンチクリニックに日本人医師が常駐!
2017年から日本人医師、白石先生が常駐しています。基本的には内科が専門のようですが、予防接種のワクチンも打ってくれますし、健康全般について相談できます。
女性の医師ですので、婦人科系の病気についても話しやすいです。何よりも、日本語で症状を伝えることができるというのが、海外に住む日本人にとってはとても安心できますよね。
専門外でも他の病院を紹介してもらえますし、必ず調べてから薬などは処方してくれるので、遠慮なく何でも相談するといいと思います。また、私が受診した際にはラオスでの生活のことや仕事のことなど、何気ない会話もして下さり、とても場が和みました。
ここでは、B型肝炎のワクチンを打ちましたが、日本とはワクチン接種のスケジュールが違うため、入念に摂取量や成分などを調べてからのワクチン接種となりました。
フレンチクリニックの基本情報
- 名称:French Medical Centre
- 場所:Boulevard. Kouvineg, Simuang,
- 電話:021-214150
- 緊急時医師携帯:020-6554794※24時間対応、往診可
診療時間
- 月、火、木、金8:30-12:00、13:30-19:00
- 水、土、日、祝日8:30-12:00、13:30-17:00
日本人医師、白石先生の診察可能予定
- 月、火、木、金13:30-19:00
- 土13:30-17:00
- 日8:30-12:00、13:30-17:00
支払い
支払いは、キープ、ドル、ユーロ、バーツいずれか現金のみです。特に何も申し出をしない場合は、キープで支払うことになります。
B型肝炎のワクチン接種1回の場合は約270,000キープでした。(10,000キープ=130円/2018年2月現在)
病院へ行く前に
ラオスは医療の発達がまだまだ不十分です。軽い病気ならラオスの病院でも診察を受けることができますが、専門的なものになると、ほとんどの人がタイへ行き、タイの病院で医療を受けるそうです。
しかし、街中の薬局では、抗生物質などを、医師の処方箋が無くても購入できます。すぐに病院へ行くことができない場合は、非常に心強いですよね。
薬局で薬を購入する場合、薬剤師に症状を伝えると適した薬を提案してくれます。その場合は、インターネットなどであらかじめ薬を調べ、画像を用意しておいてもよいでしょう。病院へ行く前に、薬局を利用するのもひとつの方法です。
まとめ
病気で気持ちが弱っている時に、言葉が通じないということはかなりのストレスになります。
うまく症状を伝えられないばかりに、間違えた薬を処方されかねません。医療の発達が不十分なラオスとはいえ、日本人医師と日本語で話ができるので、それだけで安心です。
健康であることが一番です。しかし万が一、ラオスで病気になってしまった時は、フレンチクリニックを利用してみてくださいね。
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