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ニューヨークで働くと休みはどれぐらい?アメリカの休暇事情とその使い方

ニューヨークのビーチ

海外で働くことのメリットとして、「残業があまりない」とか「自由に休暇が取れる」などのイメージを持つ人も多いと思います。

日本の一般的な企業では定時退勤が難しく、有給休暇も上司や他の社員の目が気になってなかなか使えないといったこともめずらしくないと聞きます。そのため、「海外でのびのび働きたい!」と思うのは当然ですよね。

では、本当にのびのびと働けるのか、ニューヨークの外資系企業に勤務する私の経験をもとに、アメリカの休暇事情について細かくお教えしたいと思います。

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目次

アメリカの祝日

カレンダー

アメリカには、連邦政府の定める「Federal Holidays(フェデラル・ホリデイズ)」が年10日間(2018年2月現在)あります。

このフェデラル・ホリデイズには、学校、公的機関、会社などは基本的に休みになります。

  • 1月1日:New Years Day(ニューイヤーズ・デイ)
  • 1月第3月曜日:Martin Luther King, Jr. Day(キング牧師デイ)
  • 2月第3火曜日:Washington’s Birthday(ワシントン誕生日)
  • 5月最終月曜日:Memorial Day(戦没将兵追悼記念日)
  • 7月4日:Independence Day/Fourth of July(独立記念日)
  • 9月第1月曜日:Labor Day(レイバー・デイ)
  • 10月第2月曜日:Columbus Day(コロンバス・デイ)
  • 11月11日:Veteran’s Day(復員軍人の日)
  • 11月第4木曜日:Thanks giving Day(感謝祭)
  • 12月25日:Christmas Day(クリスマス)

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ニューヨークで私が働く外資系企業の年間休日は?

ドア

私が勤務するのは、ニューヨークでアーティストの作品制作やマネジメント業務を専門とする外資系企業です。従業員数は約50名。

私は最近、制作部門からマネジメント部門に異動となりました。

基本は有給休暇・Sick day・祝日

この会社ではまず、年3週間(21日)の有給休暇があります。また、「Sick day」といわれる、病気の時に取れる休日が7日間あり、これで合計28日間の休日です。

加えて、先に述べたアメリカの祝日も基本的に会社はお休みです。

ニューヨークならではの祝日も

ただ、ここニューヨークには、フェデラル・ホリデイではないけれどカレンダーにはちゃんと載っているような、微妙な祝日があります。例えばジューイッシュ(ユダヤ人)の祝日、アフリカ系の祝日、インド系の祝日などです。

これらの祝日を休みにするかどうかは会社ごとに違うようですが、私の勤める会社では「公立の学校が休みになる祝日には休みにする」と基準を決めているようです。

学校の休みが増えるほど勤務日が減る

そんな中、ニューヨークの公立の学校はここ最近、ジューイッシュのホリデイに加えてインド系、中華系のホリデイも休校になることになりました。さらにヒンドゥー系の団体も、自分たちのホリデイを追加するように運動を起こしているようです。

私としては、公立校の休校日が増えれば会社の休みも増えるのでうれしい限りです。

なお、この祝日の日数は毎年変わってきていて、去年、会社が休みになった日は13日ほどでした。

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アメリカでは有給休暇を使わないと心配される

海

どんなに忙しくても休暇は取るもの

日本では周囲に気をつかってなかなか取りづらいと聞く有給休暇ですが、私の会社でそれはあり得ません。

例え締め切りが迫っていてみんなが必死で徹夜をしている期間であっても、休暇を取る人は取り、それをとがめられることもありません

それでもやっぱり、みんななんとなく、そういう忙しい期間はさりげなく避けているように思います。

家族とうまくいっていない?と勝手なうわさが

ただ、1年を通して有休を使うことがなかった、ということはあり得ません。逆に有休を消化していないと、他の社員に心配されたりします。

「あの人、今年まだバケーションに行ってないけど、家族とうまくいってないのかしら」とか「あいつ全然休み取ってないみたいだよ。ストレスやばいよね」などなど、いつの間にかうわさになったりしているのを何度か聞いたことがあります。

休暇を取らないと心配されてしまうんですね。それほどに、仕事と切り離したプライベートの生活をみんな大切にしているのです。

アメリカ人のバケーションの過ごし方

リラックス

クリスマスや感謝祭など祝日をはさむ場合

祝日が間にあるバケーションの過ごし方は、故郷への帰省がほとんどのようです。特に、クリスマスには絶対に家族に会いに帰ります。日本のお正月の帰省とよく似ているなあといつも思います。空港や主要な駅などがラッシュになる、あの感じですね。

そういった祝日に外国人たちは、仲間内で集まってパーティをしたり、アメリカ人の友人や恋人の家族の家に招かれたりしてそこで過ごします。私もアメリカ人の旦那と結婚するまでは、外国から来た友人たちとバーで集まってパーティしていましたね。

今では毎年のクリスマスには、旦那の実家へ帰るようになりました。

祝日とは関係ない休暇の場合

やはり外国へ行ったり、アメリカ国内でも遠くへ行ったりすることが多いようです。

去年だけでも、私の同僚の1人はニュージーランドへ、1人はイタリアへ、1人はイエローストーン国立公園へ、1人はブラジルへと、みんな遠くへ出かけています。

私はだいたい毎年、3週間の有休を利用して旦那と日本へ帰国しています。これは外国人によくあることで、長い休みが取れるとどうしても自国へ帰省してしまうので、なかなか他の場所へ長期旅行に行く機会がなくなってしまうのです。

毎回、「来年は帰国せずにヨーロッパへ行こうかな」などと思うのですが、結局毎年日本へ家族に会いに行っています。

週末の場合

その他にも、みんな週末を使ってニューヨーク近郊のワイナリーやハイキング・トレイルへ小旅行などしています。休みの使い方、リフレッシュの仕方が上手いなあと思います。

アメリカで一番長いお休みは「クリスマス」

クリスマス

街全体がホリデイ・ムードに

先ほどご紹介したように、クリスマスは日本でいうお正月みたいなもので、家族みんなで過ごすホリデイです。

フェデラル・ホリデイ自体は12月25日のクリスマス・デイのみですが、みんな前後に何日か休みを取って、だいたい1週間ほど休むことが多いです。

クリスマスは基本的にクリスチャンのホリデイですが、この時期は他にもジューイッシュのお祭りHanukkah(ハヌカ)や、アフリカ系のホリデイKwanzaa(クワンザ)などもあるので、街全体がホリデイ・ムードに包まれます。

ニューヨークではHappy Holidays!が常識

ちなみにニューヨークでは、「Merry Christmas!」とはあまり聞きません。その代わりに「Happy Holidays!」と言うんですね。多種多様な文化が入り混じるニューヨークなので、誰がどのホリデイを祝うか分かりません。限定した言葉はリスキーなんです。

「Happy Holidays!」。この言葉なら、どのホリデイにでも使えますからね。このシーズンに売られているグリーティングカードも、「Happy Holidays!」と書かれたものが多いです。

まとめ〜アメリカではメリハリのある働き方ができる

休暇

アメリカの祝日が年間10日しかないのに比べて、日本は年間なんと16日も祝日があります。私の友人が働くニューヨークの日系企業では、アメリカと日本、両方の祝日とも閉まるそうです。すばらしいですよね!

私の勤務先は、他社と比べて祝日や休暇日数はさほど変わりません。ただ、例えば明日いきなり休むとか、今日は午後から帰りますとか、とてもフレキシブルに勤務時間を調整できるのが気に入っています。

そして一般的に、バケーションの取り方や使い方はアメリカの方が日本より自由だと思います。

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この記事を書いた人

ニューヨークのアートスタジオ勤務。アーティストのマネジメント業務を専門に行う外資系企業で働く。勤続12年。

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