アイルランドの治安と聞いて、最初に思い浮かぶ最近の事件があります。2018年1月4日、アイルランド北東部ダンドークで日本人男性が路上で刃物で襲われ死亡した事件です。記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
アイルランドに長期滞在するにあたり、一番気になるのがやはり治安ですよね。今回は「アイルランドの治安」について説明していきたいと思います。
アイルランドの治安
冒頭で殺人事件のお話をしました。少し不安に感じられた方もいるかもしれません。しかしアイルランドは、ヨーロッパの中で最も犯罪発生率が低い国と言われています。
筆者も、実際にダブリンに住んでみて、日本と変わらないかむしろ日本以上に安全に暮らせるのではと感じています。
一方、昨今のEU諸問題も絡み、外国人の数も急増し、特にダブリンなどは急速に都市化が進んでいるように思います。他の国ほどではないにしても、国際化が進むにつれ犯罪が増えていることも事実のようです。
ダブリン市内の治安について
ダブリンの街は、リフィー川を挟んで北側と南側に大きく分けられます。一般的に、南に行けば行くほど安全で、逆にリフィー川を挟んで北方面は比較的治安が悪いと言われています。
また、川から南に位置するタンプルバー付近の中心街も治安には気を付けた方がいいでしょう。
こうした状況下、一目で外国人とわかる上、無防備に見えるアジア人は犯罪のターゲットとなりやすいようです。では、具体的にどんな危険があるのでしょうか?
アイルランドで気を付けること
スリ・ひったくり
ダブリンに限ったことではないですが、一番多い被害はやはりスリ・ひったくりです。
ヨーロッパ全域で気を付けるべきことですが、アイルランドでの被害もここ数年多いようです。主にシティセンターと呼ばれる中心街、ショッピングエリアでは注意が必要でしょう。
- カバンはファスナー付きのもの
- 財布はポケットには絶対いれない
- 「歩きスマホ」をしない
など、当たり前ですが注意して下さい。
裏道は避ける、貴重品はしっかり身に着ける、人込みではスマホやカメラを無防備に持たない、高価なものをひけらかすように身に着けない、など当たり前のことなのですが注意が必要です。
数か月住んで慣れてきても、あくまで外国に住んでいるということを忘れずに過ごすことが大切です。
痴漢・セクハラ・酔っ払い
特に女性の夜のひとり歩きは注意が必要です。
アイルランドはパブの街でもあり、週末の飲み屋街は酔っ払いがたくさんいます。大声で叫びながら歩き回っている人をみかけたこともあります。お酒を飲んで絡んでくる人もいるでしょう。
道端で怪しい人に話しかけられたり、ついてこられたり、絡まれたり。何かしら危険な雰囲気を感じたら、無視して逃げることが大切です。
ティーンエイジャーのいたずら
ダブリンの北部でたまに被害があるようです。石や卵を投げつけてきたり、といった事件が報告されています。他にも、「水をかけられた」、「差別的な言葉を浴びせられた」といった被害もあるようです。
危なそうな若者を見かけたら、距離を置いて近づかず、自分の身は自分で守ることが必要でしょう。
ホームレス
ダブリンには意外にホームレスが多い印象です。いたるところに紙コップを持って座り込んでおり、お金をくださいと話しかけてくる方もいます。
筆者は一度「THE BIG ISSUE(ホームレスの社会復帰を支援するための企業が発行している雑誌)」を売っているホームレスに雑誌を買えと迫られ、怖い思いをしました。
ほとんどの方が無害だと思いますが、危ないと思ったら距離を取る、はじめから目を合わさない、ということを徹底した方が良いでしょう。
まとめ
日本でも同じような犯罪や事件は増えていますよね。アイルランドだからと言って特別に注意することはないですが、言葉が通じない外国で生活していることを十分に自覚して、日頃から備えておくことはとても大切だと思います。
しかし、冒頭にも書きましたが、筆者はアイルランドは非常に安全な国だと感じています。むしろアイリッシュの方々は非常に親切で優しく、またフレンドリーな印象です。危険を避け、普通に注意して暮らせば、とても快適なアイルランド生活が送れるはずですよ。
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