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アイルランドでの銀行口座の開設方法!

アイルランド

アイルランドに語学留学したり、仕事をして給料を振り込んでもらう場合、アイルランドの銀行口座が必要になりますよね。アイルランドの銀行口座を開設するには、必要書類を集める段階で少し面倒な点があります。

そこで今回は、アイルランドの銀行口座の開設方法をわかりやすく説明したいと思います。

※1ユーロ=約121円(2019年6月)

目次

アイルランドの代表的な銀行

建物

アイルランドの主要銀行は5つほどあります。

  • AIB (Allied Irish Bank)
  • Bank of Ireland
  • Permanent TSB
  • Ulster Bank
  • KBC

その中でも特に大きな銀行は2種類、AIBとBank of Irelandです。どちらの銀行も全国区なので、小さな地方都市でも支店・ATMともに多く、簡単に探すことができます。

アイルランド人のほとんどがどちらかの銀行口座を持っていますし、外国人にとっても口座が開設しやすい銀行です。ですので、日本人にも比較的簡単に口座開設できるのが、この2大銀行です。

今回は、Bank of Irelandを例に説明していきます。

銀行口座開設の必要書類

銀行の入り口

必要書類は2点です。

  • パスポートなどの顔写真が付いた身分証明書
  • 住所証明
  • (PPSナンバー)

学生の場合は、日本の銀行口座に3,000ユーロ(約375,000円)以上残高があることを証明する英文証明書と在学証明も必要です。

学生で口座を開設したい場合は、6カ月以上フルタイム(週15時間以上)で学校へ通うことが条件になります。6カ月以内の留学やパートタイムで語学学校へ通っている場合は、銀行口座の開設は難しいのが現状です。

住所証明とは?

銀行口座を開設するにあたって、住所証明が一番面倒な点です。住所を証明できるものは3点。

  • 公共料金の請求書
  • 保険会社や金融機関からの手紙
  • 税務署(Revenue)からの手紙

上記の手紙に自分の住所が記載されているものが住所証明として認められますが、実はアイルランドに住み始めたばかりだと、どれも手元にない状態です。

パスポートはアイルランドに住んでいる日本人なら誰でも持っているはずなので問題ありませんが、アイルランドに来たばかりの外国人にとっては住所を証明するものがありません。

住所証明の集め方

封筒

公共料金の請求書

自分で家を借りているなら公共料金の請求書に自分の名前が記載されているので、簡単に住所証明ができます。

しかし、ハウスシェアで何人かと共同生活をしている場合は、公共料金の請求書は大家名義です。大家にお願いして請求書に自分の名前を記載してもらうように頼むこともできますが、住み始めたばかりの頃には難しいお願いかもしれません。

保険会社や金融機関からの手紙

保険会社や金融機関からの手紙を使うのも、現実的には難しいです。アイルランドに長年住んでいるなら車や家の保険に加入していますが、住み始めたばかりではアイルランドの保険には加入していない人がほとんどです。

税務署(Revenue)からの手紙

住所証明が一番できそうな方法は、仕事が決まったらなるべく早く税務署に登録することです。仕事をすれば税金を納めることになるので、必ず税務署への個人情報登録が必要です。

仕事をするにはPPSナンバー(Personal Public Service Number)が必要です。

まずはPPSナンバーを取得し、それから税務署に個人登録をしてアカウントナンバーを取得します。すると、税務署から手紙が送られてくるので、その手紙で住所証明します。

PPSナンバーは日本のマイナンバーと同じようなもので、オンラインで予約をしてから取得します。税務署への個人登録もオンラインでできます。

参考ウェブサイト

銀行口座開設方法

銀行

必要書類をすべて準備したら最寄りの銀行へ行きます。場所によっては予約が必要なので、当日できないこともあります。その場合はまず予約だけをしに行き、予約日に再び必要書類を持参で銀行へ出向きます

口座開設自体は簡単です。銀行員がコンピューターに必要事項を入力するため、携帯番号やメールアドレスなどを聞いてくるので答えます。時間もそんなにかかりません。

そして、後日キャッシュカードとPINナンバー(暗証番号)が住所証明を出した住所宛に別々に届きます

通帳は存在しない

ちなみに銀行通帳はありませんので、ステートメント(Statement)と呼ばれる残高と詳細をオンラインか、ATMのような機械で発行するか、定期的に送ってもらうかのいずれかで確認します。

残高だけなら、ATMでお金をおろす際に「advice slip」を選択すると確認できます。

デビットカード機能を付けよう

もしかしたら今は何も言わなくても自動的にキャッシュカードにデビットカード機能が付くかもしれませんが、念のためデビットカードを付けたい旨を伝えましょう。

アイルランドは日本以上にカード社会です。デビットカードはクレジットカードのような審査や手続きもないので、便利です。ほとんどの店で使えますし、現金を常に持ち歩く必要もありません。

日本にない口座維持費とは?

アイルランドで口座を持つと、日本人になじみのない手数料が発生します。それが口座維持費で、4カ月ごとにBank of Irelandは5ユーロ(約625円)引き落とされます。

しかし、3,000ユーロ(約375,000円)以上貯金があれば口座維持費は無料です。

デビットカードでキャッシュバック

クレジットカード

デビットカードがあればクレジットカードと同じように買い物ができるだけでなく、ATMがなくても現金を下ろすことができます

お店で買い物をしたときに、デビットカードで支払いすると同時に現金を下ろせるんです。

買い物ついでに頼めば手数料もお得

例えば、食料を買いにスーパーマーケットへ行ってデビットカードで支払いをする際に、「100ユーロ、キャッシュバックお願いします(100 euro cashback,please)」と言うと、レジから100ユーロもらえます

レジからお金は出してもらえますが、それは自分の口座から100ユーロ下ろしたということになります。

手数料もデビットカード支払い分の手数料のみなので、別途ATMでお金を下ろすよりお得です。

キャッシュバックできる場所は、大手チェーンのスーパーマーケットなら確実です。個人のお店などではできないことが多いです。

手数料を知ろう

ATM

細かい話ですが、「ちりも積もれば山となる」のでぜひ知ってほしいのが手数料です。デビットカードを使う利点は、キャッシュバックが便利だからだけではありません。手数料も安いのです。

ATMで現金を下ろすときの手数料は、Bank of Irelandは25セント(約31円)、デビットカード支払いの手数料は10セント(約13円)です。キャッシュバックをしてもカード支払い分しか取られないので、少しお得になります。

キャッシュバックは1度に下ろせる額が100ユーロ、1日最高3回までで合計300ユーロです。多額のお金を下ろしたい場合(700ユーロが上限)はATMを使った方がいいですが、小額ならばキャッシュバックの方が節約になります

まとめ

アイルランドの銀行口座開設は、特別難しいことはありません。ただ、住所証明だけが少し面倒ですので、口座を開く前にどうやって準備するかを考えておいた方がいいです。

デビットカードもとても便利です。日本のクレジットカードは外国で使うと手数料が高いので、節約のためにもデビットカードはおすすめですよ。

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この記事を書いた人

アイルランド/ゴールウェイ在住。ゴールウェイにて留学経験後、
アイルランドへ移住。
アイルランドにて日本食屋台やアニメフェスティバルでお仕事をする。

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