旅行でも長期滞在でも、外国へ行くときは自分が使い慣れている薬を万が一のために持って行くと思います。
それでも忘れてしまったり使い切ってしまったり、どうしても現地で薬を買う必要がでてくるかもしれませんよね。しかし、薬の名前は日本とは全然違いますし、何がなんの薬かもわかりません。
そこで今回は、実際にアイルランド在住者の私が使っている、スーパーや薬局で買うことができる薬を紹介します。
*2019年7月 1ユーロ=約125円
頭痛薬・鎮痛薬 代表的な2つ
風邪や頭痛などで多くの人が使う鎮痛薬は日本でも色々なタイプがあり、それぞれ好みのメーカーや成分があると思います。使う頻度が多いと現地調達が必要になる場合もあるでしょう。
アイルランドで鎮痛薬と言えば、パラセタモール(Paracetamol)かニューロフェン(Nurofen)です。他の英語圏でも聞いたことがあるかもしれませんね。
パラセタモール スーパーで買えてマイルドな効き目
アイルランドではパナドール(Panadol)という名前で覚えている人もいますが、パラセタモール(Paracetamol)はアセトアミノフェンが成分です。子供の風邪薬にも使われているほど、鎮痛薬の中ではかなり弱めでマイルドな効き目です。
日本では、処方薬だと「カロナール」、市販薬だと「ノーシンAc」になります。バファリンも、タイプによってはアセトアミノフェン配合のものもあります。
パラセタモールは、だいたいどこのスーパーマーケットにも置いてあるので、気軽に購入できます。我が家も常備してあります。ただし、スーパーによっては買えるのは1箱だけ、というところもあります。
1箱12錠入りで、1.6~3ユーロ(約200〜375円)です。
ニューロフェン 炎症を抑える作用もあり
ニューロフェン(Nurofen)の成分は、イブプロフェンです。効き目はパラセタモールより強いので、通常薬局にしか置いてありません。イブプロフェンは鎮痛作用のほかに、炎症をおさえる作用もあります。
日本では、市販薬だとイブやナロンエース、バファリンやノーシンにも配合されているタイプがあります。パラセタモールでは効かない痛みや熱の場合に使うことが多いです。
1箱12錠入りで、3.5~6.5ユーロ(約438〜813円)です。
胃薬 スーパーで買えるのは…
胃薬には色々な種類がありますが、ここではスーパーマーケットで購入できる膨満感の対処や消化促進タイプのものを紹介します。
レニー 味付きでかみ砕く飲み方
赤い箱が目印のレニー(Rennie)は、チュアブルタイプ(口内で溶かす)の胃薬です。食べすぎ飲みすぎによる胃もたれ、胃痛、消化不良に効き目があります。
基本の味はペパーミントで、その他にもブラックカラント(カシス)味やレモン味もあります。成分には、胃酸を中和し胃粘膜を保護するCalcium carbonate(炭酸カルシウム)、胃酸を抑えるMagnesium carbonate(炭酸マグネシウム)が含まれています。
1箱48錠で、4.5ユーロ(約563円)前後です。
ガビスコン ミント味で液体がおすすめ
ガビスコン(Gaviscon)は白いどろっとした液体で、消化を助ける働きがあります。錠剤もありますが、液体の方が一般的です。ミントの味はありますがおいしくはないので、私はいつも息をせず一気飲みです。
成分には、レニーと同じく胃酸を中和し胃粘膜を保護するCalcium carbonate(炭酸カルシウム)、胃をアルカリ性にして中和する働きのあるSodium bicarbonate(重炭酸ナトリウム)が含まれています。重炭酸ナトリウムは重曹のことです。
日本の薬でいうと、太田胃散には漢方のほかに重炭酸ナトリウムも配合されています。
液体は1瓶300ミリリットル入りで8.5ユーロ(約1,063円)前後、錠剤は1箱12錠入りで3.8ユーロ(約475円)前後です。
塗り薬 万能なスキンケアアイテム
スドクリーム この国で塗り薬といえばこれ
アイルランドの塗り薬と言えば、スドクリーム(Sudocream)です。どこの家庭でも必ず常備してあるほど一般的に幅広く使われています。赤ちゃんのおむつかぶれやあせも、擦り傷にやけど、虫さされに床ずれと、とにかく何にでも対応しています。スーパーマーケットでも購入可能です。
グレーの容器に入った白いクリームでラベンダーの香りがします。125グラムで約4.5ユーロ(約563円)です。
私も子供たちのおむつかぶれのときによく使いました。つけて一晩寝れば本当に赤みが消えてかゆみもなくなり、誰もが使う理由がわかりました。
点鼻薬 ちょっとしたグズつきに
花粉症や鼻炎の人は多いですよね。日本には本当にたくさんの点鼻薬が売っていますが、アイルランドは日本ほど種類が多くありません。
私は日本では全くお世話になることがありませんでしたが、アイルランドに来て体質が変わったのか、はたまた気候のせいなのか、鼻が弱くなり点鼻薬を使うようになりました。ちなみに鼻炎スプレーは薬局でしか手に入りません。
スダフェッド 長期は使えないが効き目よし
私が使っているスダフェッド(Sudafed)はお手頃な価格で効き目もあるのでおすすめです。今まではわざわざ日本帰国時に買っていたのですが、これを見つけてからは現地調達に変えました。
日本の多くの市販点鼻薬と同じく、血管収縮成分であるキシロメタゾリンが入っているので、長期使用は避けて2週間以上使わないように注意が必要です。
1瓶150ミリリットル入りで、5.7ユーロ(約713円)前後です。
目薬 種類は少ないので好みを探して
点鼻薬同様、目薬も日本のドラッグストアに行くと多くの種類がありますが、アイルランドは種類は多くありません。目に入れるとスーッとするクールタイプが好きな人も多くいるかもしれませんが、アイルランドにはありません。目薬も鼻炎スプレー同様、薬局でのみ購入できます。
オプトレックス 疲れ目用で日用品のひとつ
私がよく使用するタイプは疲れ目用で、2~3種類の中からそのときどきで安いものを購入しています。現在使用しているものは、オプトレックス(Optrex)です。
10ミリリットル入りで、5.5ユーロ(約688円)前後です。
まとめ
薬は使い慣れたものが安心ですが、アイルランド在住が長くなってきたり、頻繁に使用する薬はいつも日本から調達することが難しくなります。
アイルランドでは、頭痛薬や胃薬はスーパーマーケットでも購入できるので便利です。実際に私も使っていますので、必要なときは心配せず試してみてくださいね。ただ頭痛薬などは日本の薬よりも強めですので、最初は少量から使用することをおすすめします。
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