日本から見るとちょうど地球の裏側にある南米。そんな南米のど真ん中にあるのがボリビアという国です。
名前は聞くけど、どんな国なのかはよく知らないという方が多いのではないでしょうか?実は魅力がいっぱい詰まった、とっても素敵な国なんです!
この記事では、ボリビア在住4年目の私が、ボリビアの玄関口とも言われるサンタクルスの特徴とその魅力を5つご紹介します。
ボリビア・サンタクルスってどんな都市?
サンタクルスは、ボリビアのほぼ中央に位置する都市で、首都のラパスについでボリビア第二の都市と言われています。
海抜4000m以上と標高の高いラパスに比べ、標高が低いサンタクルスは、気候も人々の性格もとても開放的。商売人の町とも言われていて、ボリビア各地から、多くの人が商売をするために集まってくる都市でもあります。
Plaza 24 de Septiembre(プラサ・ベインティクアトロ・デ・セプティエンブレ)と呼ばれる公園が街の中心にあり、そこから環状に郊外へと広がっています。
中心地には、外国人やボリビアの富裕層向けの高級レストランやホテルなどが多くあり、お土産屋さんなども立ち並びます。
ボリビアに住んでいると、「高いなぁ…」と思ってしまいますが、日本で買い物するような金銭感覚なら、すべてのものが安く感じると思います。
日本で有名なウユニ塩湖に観光に行く場合は、首都ラパスから飛行機で行くルートが一般的なため、サンタクルスは日本人観光客はそれほど多くありません。とはいえ近郊には日本人居住区などもあり、日本人にとって住みやすい環境だと思います。
食べ物がおいしい&安い
ボリビア料理のレストランなんて日本にはほとんどないので、ボリビア料理と言われてもピンとこない方が多いかもしれませんね。私も日本の友人に「ボリビアって虫とか食べるの?」なんて質問をよくされますが、残念ながら虫は食べません。
実はボリビア料理ってとってもおいしくて、日本人の口にもよく合うんです。
ボリビアには海がないため、食卓によく並ぶのは鶏肉や牛肉、豚肉がメインです。味付けは、塩やニンニク、レモンなどとってもシンプルなものが多く、「これは苦手だなぁ。」と思ったものは一つもありません。
特に私が好きなのはPicante de pollo(ピカンテ デ ポジョ)というチキンの煮込み料理。
アヒと言われるトウガラシを入れて煮込むのですが、サンタクルスの人は辛いのが苦手なことが多く、ほとんどトウガラシの辛みは感じません。でも、アンデス地域の人が作るとピリッとした辛みがあって、それもとってもおいしいんです。
また、ピラニアやワニのしっぽなど、日本では食べられないような珍しい食材も一般的です。
写真は、ワニの唐揚げです。鶏肉と魚の中間のような味・食感で、さっぱりしているので食べやすいです。
しかもボリビアの素晴らしいところは、とにかく安くてお腹いっぱいになれるところ。普通のボリビア人が行くようなレストランなら、10~20BOB(約160円~320円)で食事をすることができます。
ショッピングモールや、外国人観光客がよく行くようなレストランでも、30~50BOB(約480円~800円)くらいの予算であれば、かなり選択肢が広がります。
自然が豊か
アマゾン地域に属するサンタクルスは、とっても自然が豊かな街です。日本でよくスズメを見かけるような頻度で、鮮やかなグリーンのインコの群れを見かけます。
街の中心部を少し離れると、イグアナやナマケモノ、オオハシ、ハチドリ、ワニなどの熱帯地域特有の動物たちを見かけることもちらほら。
ボリビア人たちにとってはそれが日常なので、彼らのリアクションは驚くほど薄いのですが、日本人にとっては感動の瞬間になること間違いなしです。
街で見かける植物も、当然日本でよく見かけるものとは異なっています。特に9月は南半球の春に当たる季節なので、色とりどりの花が咲き乱れ美しい季節になります。
日本の桜のような「儚い美しさ」は一切なく、とにかく大きくて派手な色の花が多い印象ですが、真っ青な空や照りつける日差しにとっても良く似合っていて、ついついテンションが上がってしまいます。
日本の食材も手に入りやすい
サンタクルスにはOkinawa(オキナワ)とSanJuan(サンフアン)という二つの日本人居住区があります。どちらもサンタクルスの中心地から車で2時間ほど走った場所にあり、戦後に日本から移住した日本人が作った街です。
今でも日系1世の人たちやその子供、孫たちが住んでいて、Okinawaは沖縄県出身の日本人、SanJuanは九州出身の日本人が多く住んでいます。
それぞれの居住区の日本人が、豆腐や味噌、納豆、日本米などを作って販売しているため、サンタクルスで日本の食材を手に入れることは難しくありません。また、輸入品ではなく現地で作っているため、値段もあまり高くないのが嬉しいですね。
たとえば、日本米なら5キロで80BOB(約1,280円)くらいなので、一般的なボリビア米と比べると割高ですが、日本で日本米を買うよりも安く入手することができるんです。
どんなにボリビア料理がおいしいと言っても、やっぱりたまにはふるさとの味が恋しくなるものですよね。そんな時、サンタクルスならすぐに日本の食材をゲットすることができるので、さみしくありません。
人懐っこく陽気な人々
サンタクルスの人々のことを差して「カンバ」という呼び方があります。生粋の東京人のことを江戸っ子というようなイメージですね。
カンバたちは、とっても人懐っこく陽気です。一度おしゃべりをしたら、もう友達。相手が全くスペイン語の離せない外国人だったとしても、お構いなしに話しかけてすぐに打ち解けてしまうんです。
楽しい時は大きな声で大笑いするし、悲しい時は人目を気にせず大号泣するし、久々の再会の時は力いっぱい抱きしめて愛情を伝える、そんなふうに感情表現が豊かなカンバたちと時間を過ごしていると、大切なのは語学力じゃないんだなと気づかされます。
交通費が激安
ボリビアの生活費は、日本に比べてかなり安いのですが、なかでも激安だと思うのが交通費です。
たとえば、サンタクルス市内をくまなく走っているミクロと呼ばれるバスは、どこまで行っても2BOB(約32円)。東京の地下鉄のように、ほぼサンタクルス市内全域を網羅しています。
また、荷物が多い時や急いでいる時に便利なタクシーももちろん激安。市内なら15~20BOB(約240円~320円)くらいで移動することができます。メーターなどはなく、乗る前に目的地を伝え値段交渉してから乗るのが一般的です。
スペイン語が話せない外国人だとボったくられることもあるので、「いくら?」と聞かずに「20BOBでしょ?」とこちらから値段を提示する方がいいかもしれません。
まとめ
常夏のサンタクルスは、旅行で少しだけ訪れる人にとっても、実際に住んでいる人にとっても、とにかく魅力がたくさん詰まった素敵な街です。
日本では、まだあまり知られていませんが、一度サンタクルスに来てみたら、きっとあなたもこの街が気に入るはずです。
おいしい食事に、陽気でちょっとお調子者のカンバたち、美しい自然に触れながら、サンタクルスでの生活を楽しんでみませんか?
※1BOB=約16円(2018年現在)
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