ドイツといえば、経済産業の中心であるフランクフルトや、観光名所の多いミュンヘンを想像するのではないでしょうか。
首都であるベルリンは、確かにこれら他のドイツの町やパリ、ロンドンなどに比べると、日本ではまだまだ観光地としての人気が低いのが現状です。しかし、ヨーロッパの中ではとても魅力的な町として注目されているのです。
私自身もベルリンに暮らして3年目を迎えますが、とても住み心地の良い町だと実感しています。その理由を5つ紹介します。
※1ユーロ=約133円
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ベルリンは緑が多く、のんびりとした雰囲気
これは私が最初に訪れた時の印象ですが、ベルリンはとにかく木々の緑に溢れている町でした。
初夏の5月だったのですが、木々は日本の樹木よりも背丈が高く、生い茂って葉っぱをつけていました。町の中に木々があるというよりは、木々の中に町があるのではないかと思う程です。
ベルリンには日本と同様に四季があり、冬の間は枯れ木となっているのですが、5月から10月はこのように緑でいっぱいです。
また他の町と違うのは、ベルリンの木々は外観を保つためきれいに剪定されることなく好き放題自由に生えていること。そんな町の中で暮らしている人々も木と同様、伸び伸びと自由でリラックスしているように私には見えます。
ベルリンは物価が安い
海外で生活する上で重要なのは、月々の出費がどのくらいになるのかということ。つまりお金の面です。
同じヨーロッパの首都であるパリやロンドンは物価が高く、生活費の負担がかなり重いと言われています。しかしベルリンは、それらの町に比べると物価は低いです。
長く住み続けられる
家賃や光熱費、食費などの固定費も比較的安く抑えられるため、経済的な負担はそこまで重くありません。
さらに、一人暮らしではなくWG(ヴェーゲー)と呼ばれるシェアハウスを利用したり、一人暮らしでも自炊生活をしたりすれば月に500ユーロから600ユーロ(約66,500~79,800円)で暮らすことも可能です。
生活費を抑えられるということは、その場所で長く暮らせるということです。そのため、ベルリンには若いアーティストや、これから新しい仕事をスタートアップさせようとしているエネルギー溢れる人々が多く暮らしています。
ベルリンは交通の便が良い
ベルリンはとても移動しやすい町です。
公共交通機関
Sバーンと呼ばれる電車、Uバーンと呼ばれる地下鉄、トラムにバスと、東京と同様に車がなくても町中をくまなく移動できます。
路線も東京のように複雑ではなくシンプルなのですぐに覚えられる上、公共交通機関は切符が共通なので、乗り換える度に乗車券を購入する必要がないのも、ここで暮らす私たちにとってはありがたいことです。
コスパの良い定期券
乗車料金も安く、ベルリン内を何度でも乗り降りできる1ヵ月の定期券はわずか81ユーロ(約10,770円)、学生だとさらに安く29.5ユーロ(約3,920円)です(料金はいずれも2018年3月現在)。
さらにこの1ヵ月定期券は、土日であれば1名同乗可能と、高いコストパフォーマンスの定期券なのです。
自転車も“乗車”OK
そして極めつけに、ベルリンの電車と地下鉄は自転車を搭載できるのです。
自転車を持って電車に乗る場合は、乗車券とは別に、自転車を搭載するための切符を購入する必要があります。ベルリン中心を網羅するABエリアにおいて、片道の自転車搭載券は1.9ユーロ(約250円)です。
自転車移動も快適
公共交通機関だけでなく、自転車も便利です。
ベルリンの町は道路の脇に自転車専用レーンが設けられており、アップダウンも少ない地形なのでどこでも自転車に乗って快適に移動できます。
ベルリンは素晴らしい芸術がすぐそばに
先にも述べましたが、ベルリンには若い人々やエネルギッシュなアーティストが多く暮らしています。
ベルリンの美術館やギャラリーではとても魅力的で面白い作品に触れることができますが、それ以外でもマーケットや公園などの路上で活動しているアーティストも多数いて町は賑やかです。
また、ベルリンは音楽シーンでも常に注目されています。ベルリンフィルハーモニー管弦楽団やオペラ、現代音楽などのコンサートが間近で開催されていて、一流と称される演奏を手軽に楽しむことができます。
またクラシックだけでなく、テクノなどのクラブミュージックも盛んで、夜はまた違う魅力に溢れています。ベルリンの懐の広さを感じます。
ベルリンは動物に優しい
ベルリンの町を歩いていて驚かされるのは犬を連れている人の多さです。ベルリンでは犬はペットではなくパートナーとして、電車や地下鉄にも同乗できたり、施設の中を連れて歩いたりすることができます(スーパーや飲食店はNG)。
また、ほとんどの犬たちは小さい頃からきちんと教育を受けているので、とても利口です。飼い主さんの顔を見ながら常に行動し、吠えたり威嚇したりなど、人や他の犬達に危害を加えるような場面を見たことがありません。
動物愛護精神が強い
一方、町中で猫を見ることはほとんどありません。これはベルリンに猫がいないのではなく、猫は家の中で飼わなくてはいけないという決まりがあるからです。そのため、町中で犬と猫の争いを目の当たりにすることはありません。
ドイツという国は動物愛護精神がとても強く、犬や猫達の殺処分などもほとんど行われていません。
人にだけでなく動物にも優しいドイツは、経済だけでなく、精神的にもかなり洗練されているように感じます。
まとめ~知られざる魅力いっぱいの町
私は文房具屋を経営しながらフリーランスとして活動していますが、ベルリンで暮らしていると、同じような理由で移住を決めた日本の方に出会ったりします。また、他のヨーロッパの町からベルリンへやってくる人々も多くいます。
冒頭でも述べたように、日本においてベルリンは観光地してはまだそれほど注目されていないのですが、とても素晴らしい町です。ぜひ一度、実際に訪れてその目で確かめてみてください。
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