あなたがボリビアへの渡航を考えているのなら、言語や現地の習慣・文化、食事など色々な情報を集めていることでしょう。
そして、忘れてはいけないのがお金の管理です。ボリビアではクレジットカードを使えるようなお店はとても少ないので、現金を持ち歩くことが日本以上に必要になります。
この記事では、日本の銀行口座に預金を入れておきながら、ボリビアでATMから現地通貨BOBを引き出す方法を解説します。
ボリビアではICチップなしのカードは非対応
ボリビアのATMはどの銀行のATMかに関わらず、ICチップがついていないカードを読み取ることができません。
海外での預金の引き落としというと新生銀行のカードなどがメジャーで、私も以前中米のとある国に住んでいた時は、新生銀行のカード1枚で生活していましたが、ボリビアではそのカードも使用できません。ICチップ付のカードではないからです。
ボリビアで使えるカードは、キャッシング枠のあるクレジットカードか、海外ATMに対応しているキャッシュカードでICチップがついているものになります。
VISAならVISAかPLUSマークがついているATM、MastercardならMastercardかCirrusマークがついているATMで利用できます。ボリビアでよく見かける大手銀行のATMなら、ほとんどどれも利用可能です。
ボリビアで実際に私が使っているカード
実際に私が使っているカードは、メインカードとしての楽天銀行のVISAデビットカード、サブカードとしてのスルガ銀行のVISAデビットカードです。
楽天カードは来店不要のネット申し込みで簡単に作ることができます。スルガ銀行は静岡県の地方銀行で、静岡県や神奈川県にたくさんの支店があるほか、関東の各県、北海道や大阪などにも支店があります。
どちらのカードも、ボリビア最大手の銀行Banco uniónの他、Banco mercantil、Banco economico、Banco Jesus nazarero、Banco fassilなど複数の銀行のATMで利用したことがあり、すべて問題なく利用できます。
2枚持ちでリスク回避
なぜカードを2枚持ちしているのかというと、使えるカードの条件に当てはまっているはずなのに、ATMが受け付けてくれないことがあるからです。
だいぶ前のことになりますがボリビアに旅行で訪れた時、私が当時持っていたクレジットカードはキャッシング枠があるのにATMで使用できず、色々なATMを試してみましたがなぜかすべてダメでした。
一緒に旅行していた友人のカードは使えたので、友人の銀行口座に私のお金を送金してその友人のカードからお金を引き出してもらうという、面倒くさいことをするハメになりました。
なぜ、私のクレジットカードが使用できなかったのかは、今も分かりません。
今でも、楽天カードでお金を引き出そうとしたらエラーが出てしまい、スルガ銀行のカードで試すと引き出せるという事もたまにあるので、カードは複数枚持つことをおすすめします。
ボリビアでのATM操作について
ボリビアというと、どこまでも真っ白なウユニ塩湖や壮大なアンデスの山並み、色鮮やかなアマゾンの鳥や花を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、ちゃんと都会もあって町中のいたるところにATMがあります。
どのATMもスペイン語か英語の表示を選ぶことができ、引き出すお金の通貨もUSDかBOBを選ぶことができますが、空港に設置されているATM以外でUSDを引き出せたことはありません。
ATMの操作方法
ATMの機種により操作方法は少し違うと思いますが、カードを入れるとまず言語の選択画面が出てきます。次に取引内容の選択画面に切り替わるので、スペイン語表示ならretiro(引き出し)を選びます。
USDかBOBを選んだら、カードの暗証番号とanotación(登録)ボタンを押すと、金額を入力する画面に切り替わります。
BOBを選んだはずなのになぜか画面には「$2,000」と表示が出ますが、ちゃんとBOBが出てくるのでここは気にしません。金額を確認し、もう1度anotaciónボタンを押せばお金が出てきます。
引き出し額の上限
1度に引き出せる限度額は、2,000BOB(約32,000円)ととても少ないです。手数料が1度の取引につき3USDかかるので、何度もおろさなくて済むよう、お金をおろすときはいつも限度額いっぱいの2,000BOBをおろすようにしています。
大金が必要な時は、2,000BOB ずつ何度も同じ操作を繰り返さなければいけません。
本当にあったATMトラブル①
日本では、銀行やコンビニに設置されているATMを幾度となく利用し、これといったトラブルに遭遇したことはありませんが、ボリビアではそうもいきません。
- ATMが故障している
- ATMにお金が入っていなくて引き出せない
- なぜかカードを読み込まない
といったトラブルは日常的です。その中でも、これは困った!というトラブルをご紹介します。
これは、私ではなく友人がATMでお金を引き出すときに起こったことです。いつも通り限度額いっぱいの2,000BOBを無事に引き出すことができ、ATMからカードが返却されました。
しかし、出てきた2,000BOBをカバンにしまっていてすぐにカードを抜き取らなかったため、そのままATMがカードをもう一度飲み込んでしまい、そのまま出てこなくなってしまったのです!
もうどのボタンを押しても、反応がなくカードが出てきません。
仕方なくATMについているインターホンで、係の人に事情を話して来てもらうことに。「OK!今すぐ行くから、ちょっと待っててね!」と言ったまま、待たされること2時間。
その間、何度もインターホンで「まだ?」と聞いても、返ってくる答えは「今向かってるから、もう少し。」だったそうです。
結局カードは無事に手元に戻ったそうですが、2時間も待たされたうえに、その間はATMの前から一歩も離れることができずに、大変な思いをしたとのことです。
その話を聞いてから、カードが一度ATMから出てきたらとにかくすぐに抜き取る、という事だけはすごく気をつけるようにしています。
本当にあったATMトラブル②
いつも使っている楽天カードで、よく利用するATMからお金を引き出そうとしたときのことです。途中でエラーになってしまい「この取引は無効です。」という表示とともにカードが返却されてしまいました。
その程度のトラブルはよくあるのであまり気にせず、もう一度最初からやり直したところ、今度はお金を引き出すことができました。
私の楽天銀行の口座は、出金や入金があった時にすぐに登録したメールアドレスにお知らせが来るように設定されています。その時も即座にメールが来たのですが、なぜかメールが2件来ていました。
不審に思い、その場で楽天銀行アプリから出入金明細を確認すると、一度しか出金されていないはずが、2回分の出金と表示されていたのです。
不幸中の幸いで、その時に利用していたATMは銀行窓口のすぐ横についているATMだったので、すぐに銀行員に事情を話すことができました。
対応してくれたお姉さんによると、「ATMから一度しか出金されていないという履歴は確認できるが、接続の問題でトラブルが起きていると思うので、カードの発行元に相談してください。」とのこと。
すぐに楽天銀行のカスタマーサポートに連絡しましたが、その時は日本時間の夜中だったため、翌日改めて連絡するように言われてしまいました。
銀行のお姉さんにお願いして、ATMの取引明細と、出金はなかった旨が記載されている証明書を発行してもらい、その日は終わりました。結局、出金されなかったお金が楽天銀行の口座に戻ってきたのは2か月後のことでした。
それ以来、万が一のことを考えて、スーパーなどのATMではなく銀行に設置されているATMを利用するようにしています。
まとめ
日本の銀行口座に入っている預金を、ボリビアで現地通貨で引き出すことは難しくありませんが、日本ではないようなトラブルが発生する可能性は高いので十分注意しましょう。
また、ATMから出てきた外国人というのは、ボリビア人から見ると「確実にお金を持っている人」と思われてしまうので、スリなどの被害に合わないようATMから出る前にしっかりお金をしまってくださいね。
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