海外に住む時に1番気になるのは、やはり生活費だと思います。私が住むバージニア州アレキサンドリアはワシントンDCまで車で15分、メトロでも20分ほどの距離なので、ワシントンDC内で働く人も多く住むエリアです。
今回は、夫婦2人と猫1匹暮らしの月々の生活費の内訳と、節約方法に関してご紹介します。これからワシントンDC周辺への移住を考えている方や、もうすでに住んでいる方の参考になればと思います。(1ドル=107円換算)
家賃と光熱費
まず生活費の大部分を占めるのが、家賃です。ワシントンDC近郊はとりあえず家賃が高いです。日本では予算に応じて部屋の大きさや条件を変え、ある程度値段の調節をすることができますが、アメリカではそうはいきません。
基本的に小さい部屋はなく、その分家賃も高くなります。私は54平米ほどの1LDKのアパートに住んでいますが、月々の家賃は水道代込みで1,500ドル(約161,000円)です。
水道代以外の光熱費は、毎月、
- ガス代15ドル(約1,600円)
- 電気代50ドル(約5,300円)
ほどを払っています。
また、ペットを飼う場合は数百ドルのデポジットと月々30〜50ドル(約3,200円〜5,300円)ほどの追加賃料を課しているアパートが多いです。
アパートには大抵プール、ジム、テニスコート、コインランドリーなどがついていて、居住者は自由に利用できます。
ルームシェア、間借りで家賃の節約
ワシントンDC周辺の家賃の高さは周知の事実なので、 20〜30代の友人の中には、ルームシェアをしたり間借りをしたりして家賃を節約している人もたくさんいます。
また、高い家賃を払って家を借り続けるよりも、早い段階で家を買った方が得と考える人も多いです。私たちも、ある程度のクレジットヒストリーとダウンペイメント代が貯まり次第、家を購入しようと考えています。
食費と外食費
米国農務省が毎月発表している夫婦2人の月々の食費の平均は以下の通りです。数値は3食自宅で食べることを想定しての値です。
<夫婦19〜50才の場合>(2018年現在)
- 倹約型:384ドル(約41,000円)
- 低コスト型:492ドル(約53,000円)
- 適度型:610ドル(約65,000円)
- 贅沢型:763ドル(約82,000円)
私たち夫婦2人の月々の食費は外食費込みで大体350ドル(約37,000円)なので、アメリカではかなり節約している方になります。その中でも食材費は250ドル(約26,000円)ほど、外食費が100ドル(約11,000円)ほどです。
週に1度、プランを立てて買い物する
まず、1番気をつけていることは、週に何度も買い物に行かないことです。毎週日曜日に、1週間分の献立を考えてから買い出しに行くようにしています。
そうすることで、無駄なく効率的に買い物をすることができます。また、買う物によって行くスーパーを変えているので、日曜日はスーパーを数件回ります。
- 韓国系スーパー:フルーツ、野菜、肉、魚、調味料
- ALDI:フルーツ、スナック
- Trader Joe’s:牛乳、卵、ドライフルーツ、フルーツ
- Walmart:水、日用品
日本や東南アジア系の料理を作ることが多いので、韓国系スーパーは欠かせません。米、野菜、調味料など、基本的になんでも揃っていて、価格も手頃です。
また、日本ではフルーツは高いイメージですが、アメリカでは安く種類も豊富です。毎日のようにオレンジやグレープフルーツ、リンゴ、モモなどを食べています。
食材で一番手に入りにくいのは新鮮な魚です。韓国系スーパーには一応魚もおいていますが、ティラピアなどの淡水魚は鮮度が悪いのか、食べても臭みがあるものが多いです。
今では魚は鯖しか購入しません。鯖は多少臭みがあっても味噌煮や生姜煮にすると、とても美味しく食べられます。
たまには外食を楽しむ
基本的には毎日自宅で料理をして食べていますが、月に2〜3度は外食をします。その中でも月に1度はちゃんとしたレストランへ行きます。まだまだ美味しいお店を開拓中なので、毎月違うレストランに挑戦しています。
レストランへ行くと18〜20%のチップを払わなければいけないので、外食は高くつきます。前菜をシェアし、飲み物とメインをそれぞれ頼むと2人で合計70ドル(約7,500円)ほどになります。
アメリカではどんなレストランでも余った分は箱に詰めて持ち帰り用にしてくれます。頼み過ぎてしまっても無駄にすることがないのがいいところです。
レストランよりも頻繁に利用するのが、カウンターでオーダーするタイプのファストフード店です。メキシカン、ピザ、サンドイッチ、フライドチキンなど種類も豊富で、お腹もいっぱいになります。
こういった店ではチップがいらないので、2人で20ドル(約2,100円)もかかりません。ただ、あまり健康的ではないものも多いので、食べるのは月に1〜2度までにしています。
日用品代
洗剤やトイレットペーパー、シャンプー、スキンケア用品、化粧品、猫用品などの日用品にかかるお金は月々100ドル(約11,000円)ほどです。
アメリカでは「1つ買ったら1つ無料」と売り出すことが多いので、安くなっているときは多めに買っておきます。
トイレットペーパーなどの日用品はCostcoやBJ’sなどの大型スーパーの方が安く手に入ると聞きますが、2人暮しなのであまり多くあっても困ることや、大きすぎて置く場所に困ることから、必要な時に必要なだけ購入しています。
Costcoなどの大型スーパーは、日用品に限らず食料品も大容量で販売しているので、4〜5人以上の家族には便利だと思います。
アメリカで1番探すのが大変なのは、いい歯ブラシです。こちらの歯ブラシはどれも大きく、きちんと磨けなさそうなものばかりです。
小さめで毛束も細かめなものを探して購入していますが、今使っているものは1本6ドル(約640円)です。高いなと思いつつも、クオリティには代えられないと思って使っています。
車・ガソリン代
2017年10月に車を購入したのでローン代235ドル(約25,000円)、ガソリン代80ドル(約8,500円)、合わせて315ドル(約33,500円)が月々の車関連費となります。
以前は2004年モデルの古い車に乗っていたので燃費が非常に悪く、ガソリン代は毎月130ドル(約14,000円)ほどでした。頻繁に不具合も見つかり、修理費もかなりかかっていました。
アメリカは車社会です。毎日運転することになるので、なるべく燃費のいい車を選ぶことをおすすめします。
ガソリン代は多少の変動はありますが、レギュラーは1ガロン(3.8ℓ)2.7ドル(約290円)ほどです。日本よりはかなり安いのではないでしょうか。車を使うことが多い国なので、ガソリンが安いことは非常に助かります。
また、月々の支払いには含んでいませんが半年に1度、車の保険代として780ドル(約83,500円)ほど支払っています。
携帯電話・インターネット代
携帯電話
携帯電話はVerizonという会社の使い放題プランに契約していて、2台で155ドル(約16,500円)支払っています。
こういった携帯会社は契約台数が多いとかなり割引をしてくれます。例えばVerizonでは4台契約すると使い放題プランは1台あたり40ドル(約4,300円)になります。
近くに家族や親戚が住んでいる場合は、一緒に契約して利用料金を安くするのもいいかもしれません。
インターネットとテレビ
インターネットは住んでいる地域やアパートによって契約できる会社が変わります。
私の住むアパートでは契約できるのがxfinityだけだったので、インターネットとテレビがセットになった月々108ドル(約11,500円)のプランを契約しました。
ただ、気をつけなければいけないのが、こういったプランは契約時の割引金額は最初の12ヶ月までという場合が多いです。私のプランも契約から12ヶ月後に130ドル(約14,000円)に値上がりしました。
もともとテレビはあまり見ていなかったので、そこまで払う価値があるのか疑問に思い、数ヶ月前に解約しました。
現在は自宅にインターネットを設置していないので、インターネットをしたいときは携帯のホットスポットを使っています。
次のプランとしては30ドル(約3,400円)のインターネットだけのプランに契約して、テレビはインターネットTVを契約することです。
私が気になっているのはSling TVという会社で、インターネット環境さえあれば月々20ドル(約2,100円)で25チャンネル、25ドル(約2,700円)で40チャンネルを視聴できます。
インターネット代30ドル(約3.400円)とテレビ代25ドル(約2,700円)を合わせても55ドル(約6,100円)となり、以前よりも半額以下にできます。
また、お好みでNetflixやHuluなどに登録するとさらに楽しめます。それぞれ10ドル(約1,100円)でドラマや映画が見放題です。
その他の出費
上記以外にも、友達のパーティへ参加したり、マラソンなどのイベントに参加したり、ショッピングへ行ったりと、娯楽費として月々150ドル(約16,000円)ほど使います。
節約も大事ですが、たまには気分転換も必要ですよね。ショッピングでよく行くのはディスカウントストアやアウトレットモールです。特にセールの時期を狙って行くと、ブランド物も破格で手に入ります。
貯金について
医療費や動物病院費、税金の支払いなどによって数百ドル出費が増えることもありますが、基本的に毎月かかっている費用は以下の通りです。
- 居住費:1500ドル(約161,000円)
- 光熱費:65ドル(約6900円)
- 食費:350ドル(約37,000円)
- 日用品費:100ドル(約1,1000円)
- 車関連費:315ドル(約33,500円)
- 携帯電話費:155ドル(約16,500円)
- その他:150ドル(約16,000円)
- 合計:2,635ドル(約282,000円)
共働きしていた時は月々3000ドル(約321,000円)ほど貯金できましたが、現在は片働きなので、月々500〜700ドル(約54,000円〜75,000円)です。
一時帰国する際の出費などを考えると、もう少し貯金をしたいところです。在米の日本人の友人と生活について話す際も、いつも「ワシントンDC周辺で暮らすにはやっぱり共働きしないとね」という結論に至ります。
片働きでも十分暮らせる場合が多いですが、このエリアで余裕を持った生活をしたいのなら共働きがおすすめです。
まとめ
ワシントンDC周辺での生活費は、家賃を除くと日本とあまり変わりません。食料品に関しては、日本よりも安いかもしれません。
といっても、何を買うにしても店によって値段に差があるのがアメリカです。普段から行く先々で値段をチェックしておいて、商品によって買う場所を変えるのがここでの節約のコツだと思います。
私も在住2年目ですが、最近やっとどこで何を買ったらいいのかがわかってきました。皆さんも節約のコツを掴んで、アメリカで楽しく過ごしてくださいね。
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