入国手続きや荷物チェックを無事に終え空港を一歩出ると、ムワッとした湿っぽくて熱い空気を肌で感じ、浅黒い陽気なボリビア人たちが目に入ってきます。
目に映るすべてのものが日本とは違ってワクワクが高まりますが、空港はまだまだ旅の入り口にすぎません。まずは市街地へ移動し、そこから楽しい旅が始まるのです。
この記事では、旅の最初のステップである空港からサンタクルスの街の中心部への移動方法を詳しくご紹介します。※1BOB=約16円(2018年現在)
ビルビル国際空港とは
サンタクルスには二つの空港がありますが、国際線の発着があるのは街の中心部から北に15キロほどの場所にあるビルビル国際空港です。
南米各国の他、アメリカやスペインなどと繋ぐ直行便がありますが、日本からは直行便がないため、どこかほかの都市でのトランジットを経てサンタクルスに到着することになります。
国際空港とは言っても、ビルビル国際空港は日本の地方空港のようなかなり小規模の空港です。数件のカフェやお土産屋さんがありますが、空港自体にはこれといった見どころはありません。
ただし、市内に出るとあまりキレイなトイレがないので、トイレだけは空港にいるうちに済ませておくことをおすすめします。
(スーパーのトイレなども、場所によっては設備が悪く、不衛生なところも珍しくありませんし、1BOBを払わないと入れないところも多いです。)
サンタクルス市内・中心部へは乗り合いバスかタクシーで移動
サンタクルスの中心部へ出る方法は2つ。現地人がMicro(ミクロ)と呼んでいる乗り合いバスで行くか、タクシーを利用するかです。
ミクロのメリットはとにかく安く行けること。ただし、時刻表などはないので、席が埋まり次第発車ということになり、場合によってはかなり待たなければいけない場合もあります。
日本でいうマイクロバスのサイズで、車内もあまり広くありません。スーツケースなど大量の荷物を持っていると運転手に乗車拒否されてしまうこともあります。
サンタクルスの中心部から少し南西にずれた場所にあるExterminal(エクステルミナル・旧ターミナル)が到着地点ですが、そこへ着く前のルート上ならどこでも降りることが出来ます。
Exterminalの周辺は、色々な路線のバスが行き交うので、そこからさらに別の場所へ移動するにも便利な場所です。
タクシーで宿泊先まで行く方法もあります。空港では許可を得た無線タクシーしか客待ちしてはいけないことになっているので、安全面で大きな心配はありません。白いボディに飛行機の絵が描いてあるので、すぐにわかると思います。
客寄せタクシードライバーに要注意
日本からボリビアに着いた場合、ほとんどの人が大きなスーツケースを1つか2つ、場合によってはそれ以上持ってきているはずなので、タクシーで宿泊先へ向かうことになると思います。
スーツケースを引きずりながら、いかにも外国人!というようないでたちで空港を出ると、お客さん待ちをしているタクシードライバーに囲まれてしまうことになります。
「タクシーかい?どこへ行きたいんだい?荷物はいくつ?」と質問攻めにされ、モタモタしていると、勝手にスーツケースをトランクに積んでしまうドライバーも。
空港に出入りしているドライバーでも、英語を話せる人はほとんどいませんから、スペイン語を話せない人は、ここで一苦労してしまうかもしれません。
そのまま荷物を盗んでしまうとか、そういった犯罪は耳にしませんが、日本から初めて南米に来る人はびっくりしてしまいますよね。
空港を一歩出たら、自分の荷物は自分で守る、自己主張ははっきりするという事を徹底しましょう。必要ないと判断した時は、キリっとした顔で「No gracias!」(ノーグラシアス・けっこうです)と言いましょう。
ビルビル空港から市内への所要時間は?
空港と、サンタクルスの中心地は15キロほどとそれほど離れてはいません。ただし、街の中心部は交通量が多く渋滞にハマったり、しょっちゅう信号で止まったりして、少しの距離を移動するだけでもとても時間がかかってしまうことがあります。
空港が街の中心部から見て北に位置しているので、目的地が街の中心部より北側の場合は、早ければ10分くらいで着いてしまいます。しかし、街の中心部に近いところや、街の南側の地区に行くのであれば30~40分くらいかかることもあります。
乗り合いバスの終点であるExterminalまでは、タクシーなら30分くらい、乗り合いバスなら45分くらいという感じでしょうか。
乗り合いバスは、タクシーよりもスピードが出ないうえ、ちょこちょこルート上で乗客を降ろしながら進むので時間がかかります。
ビルビル空港から市内への値段は?
乗り合いバスとタクシーの料金を比較
乗り合いバスで街の中心地まで行く場合は、1人一律7BOBです。終点まで行かず、途中で降りても同じ金額です。
タクシーで行く場合は、メーターがついていないので乗る前に交渉し、両者が納得したら出発という形になります。目的地や、人数、荷物の量にもよりますが、100BOBを超えるようだと、ボったくられている可能性が高いと思います。
私の場合、大人2人と大型のスーツケースが4つで街の中心部まで連れて行ってもらって、だいたい60~70BOB(約960円~1,120円)くらいで交渉成立になることが多いです。
現地通貨を手に入れてから空港を出よう
乗り合いバスはもちろん、タクシーの場合もクレジットカードは使えないので、必ず現金を用意しておきましょう。
空港内の換金所を利用するか、空港内のカフェやお土産屋さんなどで何かを買って、ドルで支払いお釣りをボリビアーノでもらえるか聞いてみることもできます。
換金所を利用する場合、日本円は受け付けてくれないのでドルかユーロ、もしくは南米の他国の通貨などからの換金となります。
また、2階にはボリビアの各銀行のATMが設置してあるので、海外ATMに対応している日本の銀行カードを持っているのであれば、そこでボリビアーノを引き出すのが一番損が少ない方法です。
ちなみにボリビアのATMではICチップのついていないカードは、たとえ海外ATM対応のものでも利用できません。また、一度に引き出せる限度額は2,000BOB(約32,000円)と、日本人の感覚からするとかなり少ないです。
ATMでボリビアーノを引き出すことが出来ても、全部100BOB札か200BOB札で出てきた場合、乗り合いバスでは確実に「お釣りがない」と言われます。
乗り合いバスの利用を考えている方は、やっぱりカフェやお土産屋さんなどでお札を崩さなければいけないかもしれません。でもATMから10BOB札や20BOB札も混ざって出てくる時もあり、必ずというわけではありません。
まとめ
空港について最初のステップが、宿泊先や観光名所のある街の中心地へ行くことですよね。
空港からの移動というと、言語を変えられる発券機などでバスや電車の乗車券を購入することが出来る国際空港も多いですが、残念ながらボリビアはそうではありません。
最初から、がっつりスペイン語です!「なんて言われてるのか分からない!」という戸惑いも、旅の醍醐味の一つと考えられれば、市内に移動した後のサンタクルス・ライフも思いっきり楽しめると思いますよ。
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