タイは日本人にとって比較的住みやすい国だと言われます。確かにタイ人たちは他の外国人に比べると性格が穏やかで、かつ親日傾向があるので日本人に優しいです。
また治安もそこまで悪くはなく、最近物騒になってきた日本とそう変わらないかもしれません。
しかし、タイで長期滞在するとなったらどうでしょうか。住みやすいとはいえ文化の違う異国。実際タイに赴任してきた日本人で、生活に馴染めず病む人も少なくありません。
しかし逆に、タイで自分の生き方を見つける人もいます。あなたはどちらのタイプなのか、まずはチェックしてみませんか?
日本人がカルチャーショックを受けがちな、タイの特徴を集めてみました。これらが受け入れられるなら、あなたはタイ適性があると言えるかも?
辛いもの、シーフード、果物が好き
やはり食は毎日のことですし、体や元気のもとになるものですから大事ですよね。というわけでまず1つ目のチェックポイントは、「タイの食に馴染めるか」いや、「タイの食を楽しめるか」です!
タイといえばタイ料理。スパイスの効いた辛さが特徴で、日本でもファンが多くてたくさんのお店で食べることができますよね。
もちろん辛くないものもありますが、それでもこの“辛さ”を楽しめる人の方が、タイ生活をエンジョイできるのは事実。スパイスとアジアンハーブ、そして魚醬の1種であるナンプラーの独特の臭みが好きであれば、それはタイ適性の1つです。
その他にタイでおすすめの食材には、シーフードと種類の豊富なフルーツがあります。しかもどちらも日本に比べてかなり安価。タイ料理だけでなくこれらの食材が好きな人にも、タイでの生活はおすすめです!
時間に(かなり)いい加減でも許せる
日本人が外国に行くと、外国人の時間のルーズさに呆れると言いますが、タイも例外ではありません。しかし安心してほしいのは、バンコクを走る鉄道、BTS・MRT・ARLはほぼ遅延はなく運航しているということです。
地方を走る長距離鉄道は平気で何時間も遅れるそうですが、こちらは大抵の人はそんなのんびり感込みの旅行くらいでしか使わないので、気にすることはないでしょう。
タイ人のルーズさが発揮されるのは、商品の納期や引き取り期限、その他の口約束全般に関してです。
例えば写真屋さんで写真を撮ってもらうとします。何時に出来上がるから取りに来てくれと言われ、その通りに行ってみても、ちゃんと出来上がっていることは稀です。何だかんだで結局、最初の約束の倍以上の時間を取られることになります。
仕事でもこうなのですから、プライベートの集合時間に全員がそろっているということはまずあり得ませんし、コンドミニアム(マンション)の備品の交換なども約束した日の翌日や翌週になることはざらで、ひどいときはいつの間にか頼んだこと自体忘れられている場合も。
この対策としては、とにかく「心を大らかに持つこと」ですね。そして慣れるにしたがって相手と密にコンタクトを取るようにすれば、不思議なことにそのうちに改善されていきます。
私も最初はイライラさせられましたが、今ではすっかり慣れましたし、遠慮せず催促もできるようになったのでそこそこ快適です。
「お客様は神様」ではない!
日本には今でも「客が上、店員が下」という感覚がありますが、外国ではそれは絶対ではないようです。タイでは個人経営の小売店などで、その傾向が強く見られます。
まず、店員さんは客に対して挨拶をしません。それどころかちらりとも見ず、スマホをいじっていたり店員同士で話をしたりしていることも普通です。
さらに驚くことに女性店員なら子供を職場に連れてきて、自由に遊ばせていることもあります。これはタイの離婚率の高さなども関係しているのでしょうが、日本では考えられませんよね。
しかし子供もわきまえているのか、騒々しくしたり商品に手を付けたりということはしません。そのためもあって、最初は驚いたものの特に不快に思うことはありませんでした。
日本の「お客様第一主義」が絶対とは思わず、最低限のサービスがあれば良しという感覚は、タイならずとも外国で生活していくうえで大事なことではないでしょうか。
とはいえ、タイでもちゃんとしたデパートなどであればそれなりのサービスをしてくれますけどね。良くも悪くも階層社会です。
暑くてもクーラーさえあれば平気
年間通して気温が高いタイで生活するには、暑さに強くなくてはならないと思う人もいるかもしれません。しかしタイの建物内は大抵効きすぎるほどクーラーが効いているので、暑さへの耐性はそれほど必要ではないのです。
それよりは熱中症などにならないように、惜しみなくクーラーを使い水分補給などを怠らないことの方がよっぽど大事。これなら誰にでもできますよね。
あとは美容というより健康のために、日焼け対策と汗の処理もちゃんとしましょう。ちなみに日焼け止めはSPF50以上のものでないと、タイでは効果がないと言われています。
道路がデコボコ&汚くても気にしない
タイの道路は日本ほど整備されていません。歩道は特に凹凸が激しいため、非常に歩きにくく自転車なんてもってのほかです。
しかも晴れているのに謎の水たまりがあったり、道端にお米や果物がお供えされていたり、勝手に歩道にはみ出て営業しているお店があったりします。よけて通るものが多すぎるのです。
その上タイの交通マナーに譲り合いの精神はなく、幹線道路では毎日ひどい渋滞が起こり、横断歩道で車が徐行することもありません。
そのせいもあって歩行者が車道を渡るときは、行けそうなところで車が途切れた隙を狙うというやり方が一般的になっています。そうしないと渡れないのですから仕方がありません。
つまりタイの公道を歩くために必要なのは、周囲に十分に気を付けつつ細かいことは気にしない強さです!あとは慣れです!
まとめ
主に私がタイに来た当初に驚いたことや困ったことをまとめました。しかし今ではほとんど不便を感じず、まあそんなものだと思って暮らせています。
これは元々日本国内でも転勤を繰り返し、その先々で大小さまざまなカルチャーショックを受けて慣れていたせいもあるでしょう。
小さな島国の中でも土地ごとに違いがあるのですから、外国との間にもあって当然なのです。そしてそのうち慣れることだってできるのです。
というわけで、結局タイに限らず外国への移住の際に大事なのは、郷に入っては郷に従おうという精神ではないでしょうか。できるだけ大らかな心で構え、予想外の事柄にも対応できる強さを持ちましょう。
海外求人
あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)
あわせて読みたい