空港職員が教える、飛行機が遅延した時に読めると便利な中国語

中国生活・移住

2018.06.092021.08.31

海外旅行の際に、フライトの遅延を経験したことがある方も多いのではないでしょうか？台風や大雪が予想されるシーズン以外にも案外起こるもので、理由は悪天候や機材トラブルなどさまざまです。

飛行機が定時に飛ぶことを前提に旅程を立てているので、出発や到着が遅れるのはストレスですよね。まして日本語の通じない海外の空港だと、どのように対処したらいいのか分からず途方に暮れてしまうこともあるかと思います。

そこでこの記事では、フライトが遅延してしまった時に「読めると便利な中国語」をご紹介します。

2017.10.07

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空港で中国語表記が読める利点

中国の国際空港では、電子掲示板やチェックインカウンターの掲示は通常英語での表示もあるものの、中国語の方が大きく表記されています。フライトの遅延が決まった直後などは、重要なお知らせにも関わらず、中国語表示のみの場合もあります。

漢字なのでなんとなく理解できる部分もありますが、日本の漢字とは似ていないものもあります。大事な情報を確信を持って得るために、重要な単語だけでも事前に覚えていると、大事な旅行や出張の際に一つ心に余裕が持てるのではないでしょうか。

フライトが遅れていることは中国語で「延误」と表記します。

空港の電子掲示板やチェックインカウンターでこの文字を見かけたら、飛行機の出発が遅れている理由と、新しい出発時間を確認してみてください！遅延理由と新しい出発時間の確認の仕方は後述します。

最も知りたい情報は、どのくらい遅れるのかですよね。

掲示板には「新的起飞时间为〇〇点〇〇分」と表示され、日本語に訳すと「フライトの新しい出発時間は〇〇時〇〇分です」となります。電子掲示板上ではシンプルに「〇〇点〇〇分」（〇〇時〇〇分）のみの場合もあります。

もしも時間が表示されていない場合や、口頭で確認したい場合には「几点起飞？(ジ・ディン・チ・フィエ？)」何時に飛行機が出ますか？と尋ねてください。

中国語で返答されると聞き取れず困ってしまうかもしれないので、手持ちの搭乗券を差し出して、新しい出発時間を書いてもらうと安心できると思います。

明らかな悪天候であればなんとなく察しがつくかもしれませんが、そうでない時は「なぜだろう？」と疑問に思いますよね。

遅れる理由については「〇〇原因」と中国語で表記されています。日本語の「原因」と同じなのでわかりやすいですね。〇〇に入る理由は、以下の4つの場合がほとんどです。

出発地の天気が良くても到着地が悪天候だと、出発時間が見合わせになることがあります。

漢字は全く同じですが、あまり耳にしない言葉かもしれません。フローコントロールと言って、空港内または空の渋滞を緩和させるために、管制官から飛行機を待機するよう指示が出ている状態を指します。中国・香港の国際空港ではよく起こります。

機材繰りとは使用する飛行機の到着遅れのことで、前便の到着が遅れてしまうと自ずと次の便の出発が遅れてしまいます。「飞机晚到」（飛行機の到着遅れ）と表記されることもあります。

上記3つよりは頻度が少ないかと思いますが、機材のトラブルが発見されて修理するのに時間がかかるため、遅延することがあります。

悪天候や空港の交通規制などの不可抗力だと仕方ない気持ちになりますが、航空会社に原因がある場合、何か補償を受けられるのでは？と思いますよね。

航空会社によっては、航空会社都合による欠航や遅延の際にはミールクーポンを配布しています。ミールクーポンとは、空港内のお店でその日限り使える食事やドリンク用の金券のことです。金額は航空会社や遅延時間の長さによって変わります。

ミールクーポンを中国語では「餐券」と表記します。チェックインカウンターで渡された紙に「餐券」と書いてあったら、空港内のレストランやカフェで出発まで休憩するのもいいかもしれません。お釣りは出ないので気をつけて下さいね。

フライトの遅れを知るとショックを受けてしまいますが、少しでも知っている中国語があると、得られる情報が増え、安心できるかと思います。

オンライン・チェックインをしてそのまま搭乗口に向かわれる方も多いと思いますが、「延误」の場合はぜひカウンターに立ち寄ってみてください。「原因」や「新的起飞时间」を確認できるだけでなく、「餐券」を受け取れるかもしれません。

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