就職や留学、移住などで海外に長期滞在すると、言語だけでなく文化や習慣、食べ物、生活スタイルまで大小様々な変化を経験することになります。だからこそ、渡航の際にどんなものを日本から持って行くかはとても重要です。
私はボリビアに移住し住み始めて4年がたち、ボリビアでの生活にもだいぶ慣れてきましたが、だからこそ「ボリビアで調達できるもの」と「日本から持ってきたほうが良いもの」が分かるようになってきました。
そこで、この記事ではボリビア長期滞在の際に、日本から持ってくると重宝するものを女性目線でご紹介したいと思います。
ボリビアでの日焼け対策グッズ
私が住んでいるのは、亜熱帯気候に分類されるサンタクルスです。基本的に年中暑く日差しがとても強いので、油断しているとすぐに日焼けしてしまいます。
ボリビアでも帽子やサングラスなどの日焼け対策グッズは販売されていますが、品質は断然日本のほうが良いです。
たとえば、日本で売っている日傘は「紫外線遮蔽率100%」などと記載されているものも多いですが、ボリビアではそういう日傘はありません。ボリビアでも日傘を買うことはできますが、重くて壊れやすいものが多いです。
また、私は日本から腕の日焼けを予防するアームカバーを持ってきたのですが、これはボリビアにはあまり売っていないようで、ボリビア人の友人からは「次に日本に帰ったら、私の分も買ってきて!」とよく頼まれます。
首都のラパスなどは、サンタクルスほど気温が高くなく一見日焼け対策は不要に見えますが、標高が高いため思った以上に日焼けしやすいです。ボリビアのどの都市に住むにしても日焼け止め対策グッズは必須になります。
ボリビアで虫除け対策
ボリビアでは、蚊はもちろんアブやブヨなどの虫に刺されることも日本以上に多いですが、ボリビアの虫除けは本当に使い心地が悪いです。
確かに、虫がよって来なくなる効果はありますが、肌に塗るとベタつくし、ニオイは殺虫剤そのものという感じでけっこうキツイです。
日本の虫除けクリームは、ニオイもあまり気になりませんし、肌につけた後すぐにサラサラになるものが多いので、日本に一時帰国した時はまとめ買いしてボリビアに持ってきています。
日本の虫除けは海外の虫には効果がない、と言われたりしますが、都会の住宅地などで使うならそこまで問題ありません。もちろん、都会を離れてアマゾンの湿地帯などに行くのであれば、使い心地が悪くても現地の虫除けの方が効果的だと思います。
特に夕方の日が暮れる時間は虫たちの活動が活発になり、どこからともなくたくさんの虫たちが現れます。
蚊を媒体として感染するデング熱やジカ熱などの病気もあるので、夕暮れ時の外出や草むら、川の近くなどに行くときは必ず虫除けを使う必要があります。
ボリビアにあると便利な「だしの素」
ボリビア料理はとてもおいしいですが、ずっと現地に住むとなればやはり食べ慣れた日本の料理も食べたくなります。我が家でも、お味噌汁や天ぷらなどはよく食卓に並ぶ定番メニューです。
私が住むサンタクルス県には、SanJuan(サンフアン)とOkinawa(オキナワ)という、日本人が戦後に移住して作った日本人居住区があり、そこでお味噌や納豆、お豆腐、醤油などを購入することができます。
また、日本人にはおなじみのオクラや白菜、生姜など、ボリビアの普通の八百屋さんでは売っていない野菜も、手に入れることができるので助かります。
ただ、南米大陸のど真ん中にあるボリビアには海がないため、魚や海苔やワカメなどの海のものはどうしても輸入品になってしまい、値段がとても高いです。
色々な料理の味付けに重宝するだしの素もすごく高いので、私は毎回日本から持ってきています。
だしの素と醤油があれば、簡単に手作りできてしまう麺つゆも、サンタクルスで輸入品を買うと1リットルのボトルが120BOB(約1,920円)もする高級品です。
ボリビアには「包丁」を
ボリビア人の主婦は、まな板を使わずに器用に手の上で野菜を千切りにしたりみじん切りにしたりします。そのため、ボリビアの包丁は日本のものと比べ刃の部分の幅がとても狭いです。
持ち手を握ってまな板で野菜を切ろうとすると、刃よりも握った手が先にまな板に当たってしまうため、手が当たらないよう持ち手を浅く持つことになります。この持ち方だと力がうまく入らずトントントンとリズムよく野菜を刻むことができません。
↑ボリビアの包丁で玉ねぎのみじん切り
また、ジャガイモの芽を取る時に、日本では持ち手側の角を使うのが一般的だと思うのですが、ボリビア人は包丁の先端をジャガイモに突き立てて芽を取ります。そのため、ボリビアで売っている包丁は持ち手側の角が丸くなっていて、角がありません。
もちろん、ボリビアの包丁でも料理することは可能ですが、やはり毎日自炊するとなると、使い慣れた包丁じゃないと使いづらくストレスが溜まります。
ボリビアにあると便利なスキンケア用品
最後にご紹介したいのがスキンケア用品です。ボリビアにいる日本人女性の友人たちに、どんな化粧品を使っているか聞いてみたのですが、やっぱり日本から持ってきたものを使っている人が多かったです。
色々な物の品質があまり高くないボリビアですから、肌につけるものは安心できる日本のものを、と思う人が多いようで、私もスキンケア用品は日本のものを使っています。
ボリビアのスーパーマーケットに行くと、ニベアやDoveなど日本でもおなじみのスキンケア用品が売っているのですが、日本よりも高いです。
また、ボリビアで売っているものは、やはり南米人の肌質や好みに合わせて開発されているのか、私の肌には合わなかったりします。香りが強い化粧品も多く、ふたを開けると部屋中が空港の免税店のような香りに包まれるような化粧品もあります。
首都のラパスや日本人観光客に人気のウユニなどは、標高が高く空気がとても乾燥しているので、しっかりケアしないと1年滞在しただけでもシワがすごく増えます。
標高の高い地域に滞在予定なら、保湿力の高いクリームはたっぷり持ってくることをおすすめします。
まとめ
海外へ移住する際は、荷物をしっかりと厳選して、本当に必要なものだけを持ってこなくてはいけません。
現地に来てから、「あれも持ってくればよかったな…。」なんて思うこともよくありますし、「これは日本からわざわざ持ってきたけど、現地調達でもよかったな…。」と思うこともしばしばです。
この記事が、ボリビア移住を検討している方の参考になれば嬉しく思います。
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