ボリビアは治安はいいけど危険がいっぱい!ボリビア・サンタクルスでの生活とは?

ボリビアの木 ボリビア生活・移住

私は4年前からボリビアのサンタクルスという街に移住していますが、日本の友人からは「ボリビアに住んでいて危なくないの?」とよく質問されます。

たいていは、治安の悪さを心配してくれてこう質問しているのでしょうが、ボリビアは南米の中では治安が良く住みやすい国です。

とはいえ、日本ではあまり感じることのないような別の種類の身の危険はけっこうあります。そこで、この記事ではそんなボリビア・サンタクルスで感じる身の危険を5つご紹介したいと思います。

ボリビアは熱帯気候だから虫がいっぱい!

クモ

サンタクルスの気候は、亜熱帯性に分類されます。基本的には年中暑く、日本にはいないような虫もたくさんいます。

サソリやタランチュラなども住宅地で普通に見かけますが、刺されたら死ぬほどの猛毒のものは市内にはいないとボリビア人は言っています。

サソリ

写真は、ある日我が家に現れたサソリです。夜、帰宅し電気をつけたところ私の足元にいました。

小さくてかわいかったので、透明のタッパーに入れて飼育しようとしたのですが、ボリビア人の友人に「小さいほうが毒が濃くて危ないから絶対ダメ!」と言われ、踏みつぶされてしまいました…。

家の中でもサンダルを履いているのが一般的なボリビアでも、それまでは我が家では日本風に室内では裸足で過ごしていました。でも、気づかずに踏んでしまったら怖いと思い、この一件以来室内でもサンダルやスリッパなどを履くようにしています。

皮膚の中に卵を産み付ける小さな虫も

Nigua(ニワ)と呼ばれる、皮膚の中に卵を産み付ける小さな虫もいます。草むらなどを裸足やサンダルで歩くと、足の指などに卵を産み付けられるそうで、私もこちらへきて1年目に痛い目にあいました。

その時は、Niguaについての知識が全くなく、ちょうど小指の爪のすぐ横だったので、巻爪が痛いんだと思って一週間も放置してしまいました。

そのうち、靴も履けないほど痛み出して、よくよく観察してみたら爪の横に1.5ミリくらいの白い点があり、そこが痛むことに気づきました。

ボリビア人の友人に聞いたら、慣れた様子で「あぁ、Niguaだね。刺されたことない?出してあげるよ!」と言われました。

私の感じた恐怖とは裏腹に、彼女は慣れた様子で縫い針をササッと炙って消毒し、トゲを抜くようにして中の卵を出してくれました。

白っぽい液体で、出すときは激痛でしたが、それが終わるとまったく痛みを感じなくなり、卵があったところは、2ミリくらいの穴がぽっかり開いていました。

他にも、蚊を媒体として感染するデング熱やジカ熱などの病気もたくさんあるので、虫除けクリームは必須です。

ボリビアの道には放し飼いの犬が…

犬

ボリビアの道路には、どこでも放し飼いの犬がたくさんいます。たいていは飼い主がいるのですが、日本のように室内で飼われていたり、きちんとリードにつながれている犬は本当に少ないです。

ほとんどの犬は狂犬病の予防注射をされていますが、中には注射されていない飼い犬もいますし、そもそも飼い主がいない犬もけっこういます。

ボリビア人は、犬をかわいいペットとしてではなく番犬として飼っている場合も多く、かなり凶暴な犬なのに放し飼いだったりするのでとっても危険です。

私の夫は、ほんの数週間前に普通に道を歩いていただけで、犬に噛まれてしまいました。

幸いその犬にはちゃんと飼い主がいて、予防注射もされているようでしたが、もし、狂犬病の予防注射をされていない犬に噛まれた場合は、注射をするために何度も病院に通わなければいけません。

地元の人は、犬にかまれないために犬に石を投げたりします。さすがに日本人の感覚からすると犬に石を投げるのは気がひけますが、石を拾うふり、石を投げるふりをするだけでも犬が逃げていくので、凶暴な犬に遭遇した時は効果ありです。

ボリビアでは不衛生な食べ物にも要注意

食べ物

ボリビアの食事はどれもおいしいのですが、衛生面では不安に感じることも多くあります。家で自炊をする場合には自分で気をつけることもできますが、外食の場合はそうもいきません。

ボリビアに着いたばかりの頃は、お腹を下してしまってトイレから出られなくなったことも…。

特に危ないのは、道端で売っている食べ物です。

パクムートと呼ばれる焼き鳥のようなお肉の串焼きや、エンパナーダという惣菜揚げパン、手作りのフルーツジュースなど、2~3BOB(約32~48円)で小腹を満たせる安くておいしい食べ物がたくさんあるのですが、安全かどうかの見極めは難しいので、旅行者やまだボリビアに移住して間もない方にはおすすめできません。

レストランなどで食事をする場合でも、生野菜は食べない、フォークやナイフは使う前に紙ナプキンで拭くなどして気をつけましょう。

ボリビアでは荒い運転で交通事故が多発

バスの運転

サンタクルスの交通事情を一言で表すとまさに「カオス」という感じです。一応交通法規はありますが、日本のように厳しく警察が取り締まっているわけではないので、多くの人は交通法規を守りません

自動車学校に5日間通えば免許が取れますし、そもそも運転免許を持たないまま普通に公道を運転しているドライバーもたくさんいるので、全体的な運転技術も高くないように思います。

追い越し、横入りなどは当たり前で、100キロくらいのスピードが出ていても、車間距離を10メートルも開けないでビュンビュン走るドライバーばかりです。

バス

Micro(ミクロ)と呼ばれる市内を走っているバスをたまに利用するのですが、これまでで3回ほど追突事故に巻き込まれました。幸いどれも大きな事故ではなかったのですが、日本にいる時と比べると交通事故の発生頻度はとても高いです。

日本では運転免許を持っていて毎日のように運転していた私でしたが、サンタクルス市内を運転するのは未だに怖くてできません。

ボリビアは医療レベルが低い

ボリビアの病院

ボリビアにも病院はありますが、全体的に医療のレベルが低く、日本では大したことない病気でも、こちらでは命取りになることもあります。

私の友人は、ある日腹痛を感じ病院を受診しましたが、原因が分からずに鎮痛剤を処方されて帰宅しました。

処方された鎮痛剤を飲んでも症状がよくならず、そのうちに七転八倒するほどの強い痛みを感じるようになり、街の小さな病院から大きな総合病院に救急車で搬送されました。

総合病院では、「盲腸ではないか?」と診断され、手術室でお腹を開いてみたところ、腸閉塞で小腸の大部分が壊死している状態でした。

幸いなことに手術は成功し、10日間の入院生活の末に一命は取り留めたものの、最初に病院を受診した時点で適切な処置を受けられていれば、ここまで大事に至らなかったのではと思います。

ボリビアの医療レベルは低く、医療事故の話もたまに聞きます。

普段から体調を崩さないように注意して生活すること、日本に一時帰国した際には健康診断を受けること、こちらで不調が続くようなら無理しないで一度日本に帰るなどして、自分自身でしっかりと体調管理をする必要があります。

まとめ

ボリビアは治安も比較的良く、温暖な気候や気さくな人々など、外国人にとっても住みやすい環境が整っていると思います。それでも上記したように、身に危険を感じる場面が時々あります。

確かに、日本と同じ暮らしをすることはできませんが、気をつけていれば避けられる危険も多いです。日常に潜む危険をうまくかわしつつ、楽しいサンタクルス・ライフを送っていけたらいいですね。

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