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ヨーロッパのLCCを利用する際に気をつけたいこと色々

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最近は日本でもLCC、つまり格安航空会社が運行する空の便の利用が浸透してきていますが、ヨーロッパでは日本より一足お先に、LCCが身近な交通手段として認知されていました。その安さも日本のLCCと比べるとかなりお得感があります。

ただし、値段が安い分気を付けなければいけないポイントが多いのも事実です。この記事では、ヨーロッパで上手にLCCを利用するための注意点をいくつか解説します。

目次

LCCの値段の流動性

これは日本のLCCでもいえることですが、航空チケットの値段は、フライトの時期や予約するタイミングによって大きく変化します。

また、運行される便数も季節やルートによって大きく増減します。日本のLCCだと「出発何日前までに予約するとこの価格」というように、きっちり既定のある早割が適応されているケースが多いですが、ヨーロッパのLCCは早い者勝ち制です。

つまり、底値のチケットの枚数が決まっており、売り切れ次第、次の価格帯の値段に変わります。その価格帯も枚数がはけ次第再び値上がりします。

そのため、出発前日に予約しようと数か月前に予約しようと、混んでいなければ同じ値段のままチケットを購入できる場合もあるということです。

早い段階で予約できれば、その分安いチケットを購入できる確率は上がります。

旅行のハイシーズンに観光で人気のある国や地域へ飛びたい場合には、早め早めに計画を練ると節約できます。

ローシーズンにはフライトの直前になっても安価なチケットが簡単に見つかるので、予約時期をさほど気にする必要はありません。

オンライン・チェックイン

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ヨーロッパでメジャーなLCCにはライヤンエアーとイージージェットがありますが、両社ともフライトの前にオンライン・チェックインをする必要があります。空港へ行って窓口でチェックイン手続きをすると、手数料がかかりますので要注意です。

イージージェットはフライトの30日前からオンライン・チェックインができるのですが、ライヤンエアーの場合は4日前からと、かなり直近になります。

指定席を購入している場合はライヤンエアーでも30日前からチェックインできるのですが、自動振り分けの席の場合は4日前からになります。

そのため、4日を超える長期の旅行の場合には、出発前に帰りの分のチェックインができないことになります。

宿泊先のネットを使ってスマホなどでチェックインし、宿の人に頼んでプリントアウトしてもらうか、ライヤンエアーのアプリをダウンロードして携帯端末に搭乗券を保存しましょう。

搭乗券を印刷したら

搭乗券をプリントアウトして持って行く場合、バーコードがきちんと印刷されているかよく確認する必要があります。

プリンターの不具合などで、若干でもバーコードにズレが生じていたりすると、空港でチケットが使えず立ち往生します。

携帯端末に電子チケットを保存しておいた方が確実に思えるかもしれませんが、EU市民以外の外国人がライヤンエアーを利用する際にはビザのチェックが必要になる場合があります。その際、搭乗券にハンコを押してもらわなければいけないので、電子チケットは利用できません。

ただしこのチェック、必要ない場合もあります。数年前までは、全てのフライト利用時に外国人はビザ・チェックを受けなければいけませんでした。

それが「同国間のフライトの場合には必要ない」とルールが変わり、最近ではシェンゲン協定国の間のフライト全てで必要なくなりました。

つまりEU内ならどこへ飛んでもビザ・チェックなしでOKです。そのため電子チケットでも問題ありません。

ただし上で説明したようにこのルール、頻繁に変わるため、私は念のためスマホに搭乗券を保存した上でプリントアウトしたものも持参するようにしています。

荷物に関する規定

多くの人がひっかかるのが、荷物に関する規定です。各航空会社ごとに、持ち込み用手荷物の大きさと重量に制限があります。

少しでも超過していると預け入れ荷物に回され、手数料を取られてしまいます。ライヤンエアーやイージージェットだけでなく、アリタリアなどのメジャーな航空会社でも最近では「LCC部門」とでも呼べるようなサービスを提供しています。

アリタリアのフライトだから預入荷物もチケット料金に含まれているだろうと思っていたら、空港ではじめて「LCC部門」のフライトだったことが判明し、預入荷物の手数料を取られてしまうというケースも頻発します。

利用空港について

飛行機から見る夜景

ヨーロッパのLCCは、少しマイナーな空港利用になる場合があります。例えば同じミラノでも、ライヤンエアーはベルガモという別の都市の空港での発着になります。

乗り継ぎなどがある場合には、空港の名前と位置と移動手段などを、あらかじめしっかり確認しておきましょう。

まとめ

10ユーロを下回る値段で国際線を利用することもできる便利なヨーロッパのLCCですが、機内での飲み物や食べ物も全て有料になるなど、細々としたところでさまざまな手数料が発生します。

気をつけていないと総額が普通の航空券と大して変わらなかった、なんてことにもなりかねないので、事前準備を怠らないようにしましょう。

プリントアウト用の搭乗券にも注意事項が明記されているので、繰り返し読み込んで上手にLCCを利用してくださいね。

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この記事を書いた人

オペラ歌手・メッゾソプラノ 2013年よりドイツ・トリーア市在住 イタリア、フランス、ドイツを中心に活動中

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