ニュージーランドは島国で、日本の約7割程の面積です。人口は約476万人です。特に都市部においては、中国系、インド系などの移民が多い傾向にあります。
日本人にとってニュージーランドは、ワーキングホリデーや語学/大学留学、移住を視野に入れた長期滞在など、近年留学先、移住先として注目されています。
今回は、ニュージーランドで6ヶ月以上の長期滞在をする場合、どこに住むかを決めるためのアドバイスとして、それぞれの良さ、不便さなど、実際に滞在してみないと分からないことを中心にお伝えします。
ニュージーランドの都会に長期滞在するなら
最大都市オークランド
※オークランドのシンボル、スカイタワーの写真。この周辺にはお洒落なカフェやレストランがあり、観光スポットとして注目されています。
日本からの直行便も毎日ある最大都市オークランド。飛行時間は日本から約12時間から14時間です。ニュージーランドの首都はウェリントンですが、オークランドは国内最大都市です。年間を通して、観光客、留学生が世界中から集まります。
東京や大阪と比べると小さいものの、ニュージーランドでは大都市であるため、比較的遅くまでお店が開いています。
- スターバックス 夜11時30分くらいまで
- ファミリーレストランのデニーズ 24時間オープン
- 24時間営業の大型スーパー
- 24時間営業のコンビニ
都会に住むメリット/デメリット
※オークランドの夕焼け。サマータイムの時期は夜8時から9時くらいまで明るく、仕事終わりにレストランやバーでお酒を楽しむ人をよく見かけます。
3年間実際、オークランドに長期滞在してみて、私なりのオークランドに住むメリットとデメリットを考えてみました。
メリット
- 語学学校、専門学校の数が多い
- 日本人などのアジア人が多いため、海外生活をスタートしやすい環境
- 日本語が通じる場合も多い
- 日本食レストランや日本食のスーパーなどもあり、日本食には困らない
- お店などが比較的遅くまで開いている
- 主にレストランなどの仕事が探しやすい
- 最大都市であるものの、シティ内は徒歩で移動可能
- 車がなくても生活できる
- バスや電車などの公共機関が最も発達している
- 友だちができやすい
- フルタイムの仕事が見つかりやすい
- 時給が高い
- 領事館が町中にある
デメリット
- アジア人が多い
- 語学学校に日本人が多い
- 家賃が高い
- 最大都市のため、買い物などの誘惑が多い
- 田舎に比べて物価が高い
- 出費が多い
- 一部、英語が伸びないという声もある
- ネイティブと話す機会が少ない
ニュージーランドの田舎や地方に長期滞在するなら
オークランドから1時間ほどドライブすると、大自然が広がり、車からは羊やアルパカ、馬など見ることができます。
私はつい最近まで約3ヶ月程仕事のため、オークランドから車で6時間程の田舎に滞在しており、期間は短いですが、ニュージーランド生活において都市と田舎生活の両方を体験しました。
→数ヶ月暮らしていた田舎の様子。海は普段から地元の人のみ行くような場所のため、誰もいない時もあります。
地方/田舎に住むメリット/デメリット
オークランドと比べて短い期間ですが、実際、田舎に住んでみたメリットとデメリットを考えてみました。
メリット
- 地元の人と交流できる機会が多い
- アジア人が少ない
- 物価が安い※オークランドと比べてカフェでコーヒーを飲んでも1-2ドル前後安く、毎日行った場合出費が大幅に変わります。レストランでも同じ様な感じでした。
- 家賃が安い ※個室で100〜150ドルくらい
- 夜は街中でも星が見える
- アジア人が珍しいため、カフェやレストランなどでよく話しかけられる
- 夜は静か
- 英語を使う機会が多い
デメリット
- 車がないと生活に不便
- バスの本数が少なく、街の中心部しかカバーしていない
- 日本人が通えるような語学学校や専門学校はほとんどない
- 語学学校はあるが留学生やワーキングホリデー向けではない
※永住権保持者など長期滞在者向けの学校がある。または英語コミュニティセンターなど
- 専門学校に関してはほとんどニュージーランド人が通っている
※留学生向けに一部コースもあるが、調理師やIT系コースを除いて、永住権につながる仕事ではないため通う留学生はほとんどいない。
- 週末、祝日は空いている店が少ない
- お店などの営業時間が短い
※カフェは3-4時くらいまで、レストランは9時くらいまで
- 仕事が探しにくい
※海外からの移民者や長期滞在者が少ないため、外国人向けの仕事が見つかりにくい。また、採用者も外国人採用に積極的ではない。
- フルタイムの仕事が得にくい
- アジア人が少ないため、どの場面においても英語が不可欠
- 同年代の友だちを作りにくい
- 大使館、領事館がないため、いざというときやビザ申請のためなどの書類取り寄せに時間がかかる
- 日本食が手に入りにくい
ニュージーランドの観光地に長期滞在するなら
※温泉などがあるロトルアはオークランドからバスで約4~5時間。観光地のため、特にサマータイムの時期は観光客でいっぱいです。
ニュージーランドには、ロトルア、クィーンズタウンなど世界的に有名な観光地もあり、数は少ないものの日本人やアジア人が働いている姿も見かけます。
観光地に住むメリット/デメリット
何度かロトルアなどの観光地に訪れたことがあり、その時の実際の感想を記載します。
観光地に住むメリット
- 場所によっては語学学校もある
- 毎日、観光スポットに徒歩で行ける
- 観光業の仕事が多い
- 観光地のためカフェやレストランが多い
- どの観光地にも日本食レストランやお寿司屋さんがある
- 仕事などを通して世界中から来た観光客と交流ができる
デメリット
- 観光地のため物価が高い
※物価はオークランドより少し安いくらい。
- 観光地のためシェアハウスなど、滞在場所の選択肢が少ない
- 家賃が高い
※特にニュージーランド最大の観光地でもあるQueens townの家賃はオークランドと同じくらいかそれよりも高め。個室で週200ドル以上。
- 車がないと不便
- 日本食レストランはあるが、日本食は手に入りにくい
最後に
私にとってニュージーランドは初めての海外生活の場所です。約7年前にニュージーランドを訪れて以来、良いところも不便なところも含めて、様々な形でニュージーランドを知ることができています。
私は日本でも大都市に住んでいたことと、学校や仕事の選択肢が多いことから、オークランドを選びました。
それから3年以上が経ち、日本人の友人、外国人の友人、仕事や学校を通してのコミュニティもでき、オークランドは私にとって第2のホームとなりました。今では、町中で迷うことも、日常生活における英語に困ることもほとんどありません。
逆に、ニュージーランドの田舎で数ヶ月滞在した際は、友人もおらず、新しい仕事や環境の違いからストレスを感じることも多く、その度にオークランドでの生活がとても恵まれたものであることに気づきました。
海外生活において、どこで暮らすにも何でも気軽に話せる友人の存在は必要不可欠だと感じています。
しかし、田舎に行ったことで移民が多いオークランドではほとんど交流できなかった地元の人と話したり、ネィティブと英語を話すことにより、さらに英語が上達しました。
一概に、どちらが良いかを決めることはできませんが、ニュージーランドで何をしたいかが、滞在場所を決める重要なポイントになってくると思います。
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