ヨーロッパといえば、陸続きの各国間をつなぐ鉄道での旅行が人気ですが、レンタカーを借りて本場アウトバーンを超高速で走ってみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
スイス内の交通標識はとても分かりやすくできていますが、それでもやはり心配なのが海外での運転。
今回はスイスで車を運転する前に知っておきたい5つの事をご紹介したいと思います。
昼間でもライトの点灯を!
スイスでは運転時のライトの点灯が義務付けられています。昼間でも忘れずにライトを点灯しましょう。
付け忘れた場合、昼間で40フラン(約4500円)、夜間やトンネル内では60フラン(約6700円)の罰金が科せられますので注意が必要です。
速度制限に注意!
ヨーロッパのアウトバーン(高速道路)は速度無制限と思っている方が多いのですが、実はアウトバーンには速度制限があります。
ドイツのアウトバーンには速度無制限地域がありますが、その他の国は国単位で法定速度が違いますのでご注意ください。
ここスイスでは、高速道路の法定速度は時速120キロ、一般道路は80キロになります。
速度制限がある場所では、標識が出ていますので十分に気を付けて走ってくださいね!
住宅地の速度制限には特に注意!
スイスは交通ルールに厳しい国です。速度制限の取り締まりは特に厳しく、時速1キロオーバーでもしっかり罰則を受けます。
特に住宅地内での速度違反は厳しく、免許停止や免許取り消し、さらには10万円以上の罰金も珍しくなく、悪質な場合は刑務所行きなんてことも!!
住宅地内の速度制限は時速50キロ、通学路では30キロが基本です。
住宅地といっても入り組んだ道というわけではなく、大きな主要道路沿いに50キロ制限地域が点在していますので、うっかりしていると80キロのまま走ってしまうこともしばしば。
もし標識を見逃して今の速度制限がわからない場合は、時速50キロで走っておけば間違いないでしょう。
横断歩道に注意!
スイスでは、横断歩道に人がいる場合には必ず停まらなければいけません。もし人が待っているのに通過した場合は、30フラン(約3400円)の罰金が科せられます。
横断歩道が見えたら、いつでも停まれるように減速しておいた方がいいでしょう。さもなければ急ブレーキを踏まなければいけなくなり、追突事故に!なんて事にもなりかねません。
パーキングの利用方法
立体パーキングなどは、入場とともにカードを受け取り帰る時に清算という日本でもおなじみのシステムなので安心ですが、問題はそれ以外のパーキング。入場ゲートがついていないタイプのパーキングでは、事前清算が必要です。
車を停めたら、まずは精算機に支払いに行きます。お金を入れると、停車可能時間が表示されますので、それを確認してチェックボタン(たいてい緑のボタン)を押します。
パーキングエリアに番号がついている場合は、精算機上で番号を指定して支払いします。番号がない場合は、チケットがでできますので、車内のダッシュボードの上など、外から見える場所に置いておきます。
観光地などは駐車料金も高く、ついケチってギリギリの時間しか払わなかったりしがちですが、駐車違反の取り締まりも厳しく行われているので、注意が必要です。
青枠の無料パーキング
青枠のパーキングは無料で駐車することができます。その場合Parkscheibe(パークシャイベ)と呼ばれる、紙でできた時計のようなもので、自分の停め始めた時間を設定しダッシュボードに置く必要があります。
駐車可能時間は駐車場によって異なりますが、看板にわかりやすく表示されています。
パークシャイベはスーパーやガソリンスタンドで購入可能です。
高速道路の料金は?
日本では高速道路は利用ごとに通行料を払う必要がありますが、ここスイスではありがたいことに1年間1律40フラン(約4500円)で利用することができます。
ただし、旅行者で1日しか利用しない場合でも、割引料金等はなく40フランが必要になります。
Autovignette(アウトヴィンイェッテ)と呼ばれる高速道路利用証は、ガソリンスタンドやキオスク等で購入可能です。日本の車検シールのようなシールで、これをフロントガラスに貼って使用します。
有効期限は12/1から翌翌年の1/31までの、前後各1ヶ月猶予付きの1年間になります。
ヨーロッパ内をレンタカーで回ろうと思っている場合は、各国で高速道路の通行料金のシステムが違いますので、事前に調べておく事をオススメします。
まとめ
スイスは交通ルールにとても厳しい国です。しかし逆に考えると、みんな規則正しくルールを守るので、運転しやすい国にひとつではないでしょうか。
車で西や南の隣国へ出ると、失礼ながらあまりの交通ルールのいい加減さに驚かされます。日本とはハンドルも走行車線も反対ですが、それでも日本人の運転技術とマナーはこちらでも定評があります。
日本の恥にならないように、安全運転を心がけてスイスでのドライブを楽しみましょう!