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海外出産ってどんな感じ?オーストリアの妊娠、出産事情

海外出産ってどんな感じ?オーストリアの妊娠、出産事情

国が違えば、言葉や常識、食べるものなどが違ったりするように、妊娠や出産に関しても国が違えば、その事情や常識が違ったりすることってあるのでしょうか?

今回はオーストリアでの妊娠、出産事情についてご紹介したいと思います。

目次

子供を産む女性の権利

日本では子育てをしながら働く、というライフスタイルの女性が増えてきました。

それでも妊娠を理由に退職を迫られる、という話を聞くことは、少なくありません。もちろん、産前と産後休業期間とその後30日間の解雇は禁止されていますし、妊娠や出産、育休を理由に会社が不当な解雇や不利益な処遇をすることは違法とされています。

前時代的な会社では未だに妊娠や出産を理由に暗に退職を迫ってくるということもありますし、さらには結婚したことのみを理由に退職を迫ったり、不当な扱いをするケースもある、というのですから、働く女性には頭が痛い問題です。

オーストリアでも、妊娠や出産を理由にした不当な解雇は法律で禁止

オーストリアでも、妊娠や出産を理由にした不当な解雇は法律で禁止されています。

オーストリアでは、妊娠している女性は絶対に解雇されることがないため、妊娠が分かったらすぐに産婦人科で書いてもらえる妊娠の証明書を会社に提出されることが推奨されています。

また、子供を出産した後4か月間も、解雇は禁止されています。

出産後、育児休業を取得した場合は、育児休業が明けてから4週間の間も解雇は禁止です。妊娠、出産を理由に暗に退職を迫られるような話は、ここオーストリアではあまり聞きません。

出産にかかるお金はどれくらい?

海外出産ってどんな感じ?オーストリアの妊娠、出産事情

by flickr

日本では、検診費用や出産費用など、出産にはお金がかかると言いますよね。

出産準備品やマタニティ用品なども合わせると、合計で50万円~100万円もかかると言われています。

オーストリアでの出産費用は基本的に無料

オーストリアでは、検診費用や出産費用は、国民健康保険のきく病院で検診や出産をする場合は全て無料です。

そう聞くと、一見夢のような国のような気もしますが、日本で支給される出産一時金(子供一人につき42万円)などは、オーストリアにはありません。

また、オーストリアでは出産にあたりHebamme(へバメ)という、プライベートの助産師さんを雇う妊婦さんが多くいます。へバメとは、妊娠中から出産時、そして出産した後まで、妊婦さんをサポートしてくれる助産師さんです。

妊娠や出産は、多くの女性にとって嬉しく素晴らしい経験である半面、

  • 「昨日から胎動が少なくて気になる」
  • 「破水してるかもしれないんだけど、どうしよう」
  • 「赤ちゃんが泣きやまないんだけど、どうすればいいんだろう」

など、常に不安や心配と隣合わせの時間の連続です。そんなとき、プライベートのへバメを雇っていると、24時間いつでも電話して相談することができるため、大変心強いのです。

その費用はおよそ10万円前後。日本でも、オーストリアでも、出産のために持ち出しになる金額は、結果同じくらいなのかもしれません。

立ち合い出産を希望するパパはどれくらい?

日本では、立ち合い出産にしり込みしてしまうパパもまだ多いのではないでしょうか?

しり込みしているのは何もパパだけでなく、出産中の自分を見られるのは恥ずかしいし、出産は女性の仕事だし、と、女性の方から立ち合い出産を断るケースもあるようですね。

出産にはほとんどの旦那さんが立ち会う

オーストリアでは、立ち合い出産はとても普通のこと。なんと90パーセントのカップルが、それをごく当然のことだととらえているのだそうです。

病院によっては、お産が近づいて来たらパパも一緒に泊まっていい、なんて所もあるほどです。出産前の、両親を対象にした出産準備コースも人気。

私たち夫婦は半日で100ユーロ程の出産準備コースに参加しましたが、いつもいっぱいで予約を取るのが大変でした。

そのコースでは、出産時に女性がどんな精神状態になるのか、パパはそれをどうやってサポートすればいいのかなどを学ぶことができました。

実際の出産に、そこで学んだことが本当に生かされたか、と考えると若干微妙ですが、コースにおいて、男性も出産という場で何かがしたい、という意識を強く感じ取ることができたのは確かです。

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まとめ

いかがでしたか?

妊娠出産にもお国柄があるんですね。異国での妊娠出産は、不安もいっぱいですが、生まれてくる子供のために強くあろうとするママとパパの気持ちは、世界中どこも同じ。

健康な妊婦生活を送り、無事出産できるよう努めて、かわいい赤ちゃんを迎えられるとよいですね。

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この記事を書いた人

オーストリアとドイツ、2年の留学期間を経て、2011年よりオーストリアに完全移住。何年住んでもカルチャーショックの日々。本業は音楽家。趣味は貧乏旅行とカフェめぐりで、今までに30カ国以上の国を訪れている。

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