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オーストリア・ウィーンで長期滞在するときの部屋の探し方
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オーストリア・ウィーンで生活することを決めたあなた。楽しみでワクワクする一方、不安も多いのではないでしょうか。
そんな不安の一つが、オーストリアでの家探しですよね。家賃の相場はどのくらいで人気のあるエリアはどこなのでしょうか。どんなことに気を付けて契約すればよいのでしょうか。
そもそもどうやって探せばいいのでしょう。どんなスタイルの暮らし方があるのでしょう。
今回は、ウィーンで長期滞在する場合の部屋探しの方法をご紹介します。
※2016年2月の記事を2018年に再編集したものです。
記事の目次
ウィーンの家賃相場
ウィーンの家賃の相場、と一言で言っても、エリアによってかなりの差があります。人気のあるエリアだと1平米20ユーロを超え、まだ比較的安いエリアならば1平米10ユーロを切るところもあります。
50平米以下の小さな部屋は、それ以上の広さがある部屋よりも1平米辺りの値段が割高な傾向があるようです。エリアにもよりますが、1平米12~15ユーロくらいならば平均の値段であるといえるでしょう。
どんなタイプの部屋が人気?
Altbauという第二次世界大戦前に建てられた建物と、Neubauという第二次世界大戦後に建てられた建物があります。
Altbau
天井がとても高く、ファサードや室内に美しい彫刻が施されていたりすることもあり、外国に住んでいるという実感をかみしめることができます。
特に人気なのが、当時の美しい建物の様式を保ったまま内装は近代的に改装してあるAltbauで、このタイプのものが最も家賃が高いです。
Neubau
日本にもある普通のマンションのような建物です。
Altbauより壁が薄く、音が漏れやすいので、音楽留学生には向いていないかもしれませんが、家で楽器を弾く必要もなく、住居に特にヨーロッパ感を求めないのであれば、家賃も控えめで機能的なため、快適だと思います。
人気のあるエリアはどこ?
ウィーンは1区から23区まであります。中心地は1区で、数字が若い区ほど中心地に近くなっています。
人気が高いエリアは、1区から9区までの中心地に近く交通の便がよいエリアと、高級住宅が立ち並ぶ19区、そしてドナウ川や国連などがある22区です。
どうやって部屋を探すの?
不動産屋を通すか、個人で探すことになります。不動産屋を通した方が、一度に色々な情報が手に入り契約もスムーズですが、敷金礼金が発生します。
https://www.willhaben.at/iad/immobilien/
こちらのWILLHABENというサイトでは、部屋やエリアの条件などを入力して部屋探しができるのでとても便利です。
知人や口コミをたどる探し方だと敷金が必要でないことが多く、初期費用が抑えられるメリットがあります。
ウィーン在住の日本人に利用されているウィーン観光情報の掲示板には、よく部屋の空き情報も書き込まれるので、こまめにチェックするとよいでしょう。
http://wien-jp.com/cgibin/wwww.cgi
部屋を契約する際の注意点
何といっても、防犯がしっかりしていることが一番大事です。残念ながらウィーンは空き巣が多い街です。玄関にどんな鍵がついているかはしっかり確認しましょう。
また、その部屋が
- befristet(住める期間が限られている)
- unbefristet(いつまででも住んでよい)
かということもとても重要です。期限が設けられている場合、その期限が過ぎて契約が更新されない場合は、家を出ていかなければなりません。
契約書はサインする前に、じっくり読むようにしてくださいね。
アパートで一人暮らし
ウィーンでアパートの一室を借りて一人暮らし。これが私たち日本人にとって一番自然で抵抗のないスタイルでしょう。
部屋は不動産屋で予算や場所等の条件を伝えて探すことができます。ただ先に述べたように、不動屋を通すと日本のように敷金礼金が発生します。
不動産を通さない形で探せば、礼金なしで部屋を見つけることもできます。
知り合いから部屋を引き継いだり、人から紹介してもらったり、インターネットで礼金なしの物件を探したりする場合がこれにあたります。
家賃相場は部屋の広さにもよりますが、大体400ユーロくらいから見つけることができるでしょう。
ルームシェア Wohngemeinschaft(WG)
ウィーンでルームシェアはヴォ―ンゲマインシャフト、略してヴェーゲーと言い、スタンダードな暮らしのスタイルの一つです。
ルームシェアの利点
立地の良い場所に安く部屋が借りられます。大きな物件の家賃と光熱費を住んでいる人数で頭割りするので経済的です。
日本に一時帰国する際も常に誰かは家にいることが多いので、防犯面においても優れていると言えます。
困った時、すぐ相談できる同居人がいるということも大変心強いです。
ルームシェアの欠点
同居人と相性が合わなかった時にトラブルが起こりやすいということでしょう。
掃除をしない、毎週末パーティーで騒ぐ、冷蔵庫のものを勝手に食べてしまうなど、同居人の性格によっては楽しみにしていたウィーンでの生活が台無しになってしまう危険性もあります。
家賃相場は立地や部屋の大きさによって変わりますが、大体300ユーロくらいから見つけることが可能です。
寮暮らし
ウィーンに留学生として滞在するのであれば、寮に住むというのも一つの大きな選択肢になるでしょう。
キッチンやトイレ、シャワーが共同であったりするという点や、自由が制限されているという欠点もありますが、大変安全な上、共同部屋などであればとても安い値段で住むことができます。
立地が良い寮もたくさんあります。また、寮の中ですぐに友達ができるので、孤独な思いをしないで済むでしょう。
一人部屋か相部屋によって家賃相場は変わります。2人部屋なら200ユーロ台後半から見つけることも可能です。
間借り
大きな家に住んでいる現地の人の家の一部屋を借りるスタイルです。
間借りの利点
家主のおしゃべり相手になることが多いので、
- 語学力が伸びやすい
- 運が良いと素敵な庭やプール付きの家に住める
- 度々ご飯やおやつを作ってもらえる
ということです。
間借りの欠点
欠点は、やはり自由がないこと。友達や恋人を招待しづらく、家主と相性が合わないとトラブルになることも多いです。
もともとある家具を使うことが多いため、自分で家具をそろえたり、自由に飾り付けをしたりしたい人にもあまり向いていません。
立地や部屋の大きさによって家賃相場は変わりますが、400ユーロくらいの物件を多く見かけます。
まとめ
家探しは日本でするのも大変なのに、外国ではさらにわからないことが多く、苦労することもあると思います。でも、苦労した分、良い部屋に出会えた時の喜びは格別です。
暮らし方には色々なスタイルがあり、それらのスタイルすべてに長所と短所があります。
大切なウィーン滞在の期間を快適で楽しいものにするためにも、自分がどうやって暮らしていきたいかを慎重に考えて、ライフスタイルに合った部屋を探しましょう。
あなたにぴったり合った、良い条件の家に巡り会えるといいですね!