海外に長期滞在するとき、日本で海外旅行保険に入ってくる方が一般的ですよね。ただし、1年以上の長期滞在になる場合、かなり費用がかかってしまいます。
そのような場合、条件が合えば、滞在国の健康保険に加入することを検討してみることができるのではないでしょうか?
今回は、バリ島で格安で入れる健康保険についてご紹介します。
インドネシア・バリ島で現地の健康保険に加入できる?
2014年にできた新社会保障機関であるBPJS(Badan Penyelenggara Jaminan Sosial)は、日本の国民健康保険に相当する健康保険制度を設けました。
これまで、プルデンシャル生命やエース生命などの民間の医療保険に入っていた人々もいますが、それはほんの一握りの人々にすぎませんでした。
しかし、掛け捨てではありますが、比較的安い保険料で加入することができるBPJSに加入することによって、多くの国民が益を得ています。
実は、インドネシア共和国のKITAS(暫時居住許可証)ホルダーであれば、インドネシア国籍ではなかったとしても、BPJSに加入することができます。
インドネシアで働く外国人労働者の場合
インドネシアで6ヶ月以上働く外国人労働者である場合、BPJSへの加入が義務付けられています。
会社側だけではなく自分で保険料の一部を負担することになり、保険料が毎月の給料から差し引かれることになります。
「お給料少ないかも。」と悲しくなりますが、わざわざ保険料支払いのために銀行口座を開設する必要はない、というメリットがあります。
就労ビザのKITASホルダーになる場合、KITASを取得したり更新するためには、どうしてもBPJSに加入する必要があります。そのため、インドネシアで就職が決まったのであれば、「医療保険、どうしよう?」と悩む必要はありません。
BPJSに加入するために必要な書類
もしも、会社勤めのバリ島滞在者ではないもののKITASホルダーである場合、パスポートとKITASを用意してBPJSの事務所を訪れましょう。
KITASホルダーが必要な書類
- パスポート
- KITAS
配偶者がインドネシア人である場合には、IDカードである配偶者のKTPを持参すると良いでしょう。
配偶者がインドネシア人の場合
- IDカード
- KTP
また、保険料は毎月BPJSの事務所に直接支払いに行くことも可能ですが、自動銀行引き落としを利用することもできます。
銀行引き落としを希望する方であれば、BNI銀行・BRI銀行・MANDIRI銀行の普通口座を開設しておきましょう。
オンラインでも加入手続きをすることができますが、インドネシア語に不安がある方は、事務所に直接出向いたほうが早く手続きが済む場合もあります。
気になるその保障内容と保険料金は?
BPJSに加入すれば、病気や怪我の際にBPJSと提携しているバリ島内の公立病院や保険センター、そして私立病院にかかることができます。
自己負担金はまったくなく、診察から治療に至るまですべての医療費をカバーしてもらえるため、安心して病院にかかることができるでしょう。
気になる保険料金は、クラスごとに下記の通りとなっています。
- クラスⅠ-8万ルピア/月(約655円/月)
- クラスⅡ-5万1千ルピア/月(約417円/月)
- クラスⅢ-3万ルピア/月(約245円/月)
この保険料金によるクラスの違いは、入院した場合の病室のクラスが異なるなどの違いがあります。
日本の海外旅行保険に1年間加入すると年間十数万円かかることを考えるとBPJSに加入すると金銭的なメリットがあります。
インドネシアに留学予定ならBPJS加入を検討できる
すでに記載しましたが、インドネシアにある企業で6ヶ月以上働く人や、リタイアメントビザでインドネシアに滞在している方は、BPJSに加入することがビザ取得と更新のための条件とされています。
一方、バリ島の大学に留学しようと思っている方や、インドネシア人が配偶者である方の場合でKITASを取得している方であれば、安心のためにBPJSへの加入を検討してみることができるでしょう。
ただし、掛け捨てなんてもったいない!どうしても積立式の医療保険に入りたいというのであれば、民間の医療保険への加入がおすすめです。
まとめ
今回は、KITAS保有者なら加入することができる、インドネシアの国民健康保険についてご紹介しました。
これまで、インドネシアに何年か留学する予定の方や、結婚してバリ島で暮らすことになった方なら、日本の海外旅行保険に加入し高い保険費用を払っていた方もいるのではないでしょうか?
しかし、インドネシアのBPJSなら毎月1000円未満で保険の恩恵を受けることができます。費用を抑えて健康保険に加入するならBPJSも検討することができますね!
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