「ポルトガル」と聞くと、太陽と海を思い浮かべ、暖かい国といったイメージがあるかと思います。ですがそれは、大西洋沿いの首都リスボンや港町ポルトのことで、北部にある内陸のブラガは全く違うんです。
首都リスボンや第2の都市ポルトとは違い、ブラガは非常に落ち着いた町です。「祈りの町」と呼ばれるブラガには、各地に教会があります。ポルトガル第3の都市でありながら、まだまだ日本では有名ではありません。しかし今もポルトガル中の熱心なキリスト教徒がブラガを訪れています。
そんなブラガは隣接するスペイン国境まで約50キロに位置し、比較的イギリスにも近いです。そのためか気候も似ているところがあります。今回はポルトガル・ブラガの気候を、四季に分けて説明します。
ポルトガル・プラガの春(3月~5月)
日本では、冬が終わり、暖かな気持ちの良い季節ですが、ポルトガル北部はまだまだ冬の名残があります。
気温
気温は10~15度で、それほど寒いわけではありませんが、春先から6月にかけて一向に気温が上がりません。まさか5月や6月に冬物のニットを着るなんて、日本では北海道以外ありえないのではないのでしょうか。
天気
そして雨や曇りといった、どんよりとした天気が続きます。冬から春にかけて湿度は高く、洗濯物が3日も乾かないということも珍しくありません。そのため下着は10枚ほど常備し、洗濯は週に1度程度でにすませるようにしましょう。
また日本からは、3月の春休みに旅行で来られる方が多いと思います。しかし北部は雨が多いので、旅行前に天気予報を見てきちんとプランを練られることをおすすめします。
おすすめの服装
春休みの旅行で訪れる人は、日本でいう冬の服装を用意するといいと思います。ニットにコート、長ズボンなどです。ただ、時折暖かい陽気が感じられることもあるので、脱ぎ着しやすい服だと対応しやすいでしょう。
突然雨に降られることもあるので、必ず折り畳み傘を持ち歩いてくださいね。
ポルトガル・プラガの夏(6月~8月)
夏は日本より過ごしやすいと思います。長い雨季が終わると、ほぼ毎日晴れの日が続きます。
気温
気温は日本と同じくらいで30度前後ですが、カラッとしているのであまり暑さを感じません。
ブラガの夏は短いため、多くの人がこの時期にビーチに出かけて楽しみます。特にポルトガル南端のAlgarve(アルガルベ)という街は、ヨーロッパを代表するリゾート地で、夏は多くのフランス人やイギリス人がバカンスにやってきます。
ちなみにポルトガル北部の海は水温が低いため、泳ぐのであれば海よりも水温の高い川がおすすめです。また、花火などのイベントも夏に集中しています。普段は落ち着いた街ですが、夏だけは常にイベントがあり、にぎやかになります。
そして年に数回、40度を超える日もあります。ただし注意していただきたいのが空調設備です。
ポルトガルではクーラーが付いている家がほとんどないうえ、あっても電気代が高いのでほとんど使いません。そのため、特に暑い日はショッピングモールや大学で涼みます。
おすすめの服装
この国では日本よりシンプルな服装の人が多く、キャミソール1枚という人もよく見かけます。しかし日差しが非常に強いため、日焼け止めやサングラス、帽子などを使いましょう。
クーラーのないお店や建物がほとんどですが、時折クーラーがききすぎている場所もあります。不安な人は薄い上着を持ち歩くといいでしょう。
初夏はまだ朝晩は涼しくなりがちです。昼は暑いからといって薄着をしすぎると体調を崩すので、同じく薄いカーディガンなどがあると便利です。
ポルトガル・プラガの秋(9月~11月)
日本と同じく、まだ暑い日が続きます。とはいえ、朝晩はだんだんと冷えるので、昼間は半袖でも、夜には薄いカーディガンを持ち歩きます。
またこの時期は、夕方から夜にかけて雷が鳴ることがよくあります。
そして、イベリア半島北西部の秋の風物詩ともいえるのが火事です。非常に乾燥しているため火事が起きやすく、ひどいときには週に2回も街中が煙で真っ白なんてことも経験しました。
2017年にはポルトガル北部で大規模な山火事が発生し、死者は27人にも上りました。
そのため、特に秋はいつも以上に火元を確認してから外出しましょう。旅行に行くときはガスの元栓を占めるなど、常に火事対策を忘れないようにしてくださいね。
おすすめの服装
夏の服装に上着を足しましょう。朝晩の冷え込みを考えると、ズボンは長ズボンがおすすめです。冬や春ほど雨は降りませんが、天気予報を見ておくことをおすすめします。
ポルトガル・プラガの冬(12月~2月)
ブラガの冬の様子
春から秋まで、日本より涼しいブラガですが、冬は例外で日本よりも暖かいです。
気温
最高気温が10度を下回ることはめったになく、雪もほとんど降りません。2018年に1度降ったのですが、それがポルトガルでは数年ぶりだったそうです。
しかし、何といっても雨が多いのです。月に片手で数えるほどしか太陽を見ていないなんてことも普通で、たまの晴れの日には「明日晴れるよ!!」という希望のメッセージを友人とやり取りするほどです。
おすすめの服装
日本の冬の服装とあまり変わらないと思います。ニット、長ズボン、コートの格好の人が多いです。
傘は必ず持ち歩きましょう。カバンもナイロン製など雨に強い素材のものがおすすめです。靴はブーツのような雨が入ってこないものを履いている人が多いです。
しかしポルトガルは坂が多くスニーカーが好ましいのも事実です。そのため防水スプレーをかけるという対策法もあります。
冬の乗りきり方
雨の日が多いので、冬はオシャレなレインコートとレインブーツがないと乗りきれません。
太陽の光を浴びないと人はうつになりがちというのは本当で、私も1人でいると落ち込むことがよくありました。そのため、少しでも気分を高揚する工夫をすることをおすすめします。
またポルトガルの建物は基本的に造りが古いです。驚いたことに、外よりも室内の方が寒いのが一般的なのです。
しかし前述のように、エアコンのヒーターは電気代が非常に高いのでほとんど使いません。それを知らなかった友人は毎日小さな電気ストーブを使い、月の電気代が200ユーロ(約2万6000円)を超えたと言っていました。
暖房器具を使わないため、暖かいルームウェアや靴下は必需品です。ヨーロッパを代表するファスト・ファッションブランドPRIMARK(プライマーク)では、安くて暖かいパジャマを取り扱っているので、ぜひ参考にしてみてください。
可愛いものも多いので、気分も上がりますよ。
まとめ
1年を通じて日本よりも雨がちなポルトガル北部。しかし、あらかじめ準備しておけば快適に過ごすことができます。
私も初めての冬は気分が暗くなることもありましたが、最近では友達とショッピングをしたり映画を見に行ったり、楽しみ方を身につけました。
また観光におすすめなのは、やはり7月から9月です。 日が沈むのも午後8時頃と日本と比べて遅く、明るい屋外で夕食をとるのも新鮮で楽しいです。
また物価が安いので、毎日カフェで太陽のもとテラス席でビールやコーヒーなんて贅沢もできちゃいますよ。
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