ポルトガル旅行や留学となると、やはり気になるのは現地の治安ですよね。ここポルトガルはヨーロッパの中では比較的治安が良いと言われていますが、だからといって何の危険もないわけではありません。
本記事では、ポルトガルの基本的な治安情報と渡航前にしておくことや、現地で注意すべきことについて説明します。
記事の目次
ポルトガルの治安情報
ポルトガルの治安は基本的には良い
最初にも述べましたが、ポルトガルはヨーロッパでは治安が良い方です。
実際、スペインやイタリア、ドイツなどの方が圧倒的に警察官を見かけます。ヨーロッパの大都市では常にテロの危険があり、近年街中での警備に力を入れていると聞きます。
これらの国と比べると、比較的ポルトガルはテロの危険性が低いと言えるでしょう。
そんな治安の良いとされるポルトガルですが、時にはデモも起こります。2019年1月には、リスボンでアフリカ系住民と現地警察官の衝突があったようで、日本大使館からメールが送られてきました。
ポルトガル渡航前にしておくこと
このように常に最新の情報を受け取れるよう、3か月以内の滞在であれば「たびレジ」を、3カ月以上であれば在留届を外務省に提出しましょう。
すべてオンラインでできるので渡航前に済ませておくことをおすすめします。以下のリンクから提出できますよ。
またこのサイトではポルトガルでの日本人の被害情報についても閲覧できるため、自分の行く町を中心に前もって確認するのもおすすめです。
ポルトガルで注意すべきこと、注意すべき場所
スリ
テロなどの危険性は低いポルトガルですが、スリなどの軽犯罪は多発しています。特にリスボンやポルトといった、観光客の多い町に集中しています。
私が旅行中、スリ対策としていつも気を付けていることは、
- シークレットポーチ(写真のものです)にお金とクレジットカード1枚を入れて服の下に隠す
- 財布にはもう1枚のクレジットカードを入れる
- 大金を持ち歩かない
- カバンに鍵をつける
- リュックの場合、電車などでは必ずお腹側で持つ
- 携帯電話にはひもを付けて首から下げる
などです。また当然ですが、夜に1人で出歩くのは危険です。ナイフを突きつけられて財布やケータイを盗られた人を何人か知っています。
ただこのように、当たり前のことをきちんと守っていれば基本的には安全に過ごせます。
ポルトガルでの日本人の被害と対策法
ポルトガルでの被害
外務省のホームページによると、日本人の被害はリスボンでの盗難に集中しているようです。特に電車や地下鉄の中、また観光客の多い地区(アルファマ地区、バイシャ地区など)でのスリや置き引きが多くなっています。
一瞬荷物から目を離しただけで盗られます。また、いきなり声をかけられてその人の方を向いていると後ろから別の人が財布をカバンから抜き取る、なんてこともあります。どこかで誰かに狙われている、という意識を常に強く持ちましょう。
日本人観光客は狙われる!
海外では「日本人観光客=金持ち」と思われていることが多く、服装などですぐに日本人だとばれてしまいます。
そのため、カメラを首から下げて地図を広げて、といった観光客丸出しの姿で歩くのはあまりおすすめしません。写真は目的地に着いてから撮りましょう。
服装も現地に馴染めるような、シンプルなものがおすすめです。男性も女性もTシャツにジーンズが多く、夏場であればサングラスをかけると顔が分かりにくくなるのでおすすめです。冬は上着に内ポケットがあれば貴重品を隠せて便利です。
ポルトガルに子どもを連れて行っても大丈夫?
人数比に注意
誘拐や拉致被害の少ない国なので、連れて行くことに関して特に問題はありません。ただ、子どもに気を取られてスリに遭っては元も子もないので、必ず大人の人数が子どもよりも多くなるようにしましょう。
ベビーカーでの観光
ポルトガルでは石畳の道や坂道が多いのでベビーカーで観光するのは難しいです。写真のような石畳の風景は、ポルトガルでは当たり前!そのうえ建物は古く、駅やホテルにエレベーターがないことが多いです。
タクシーを活用
日本の都会ほど公共交通機関は整っていないので、観光の際はタクシーなどを上手に利用しましょう。Uberやタクシーは日本よりも割安なので、手軽に使えますよ。
ポルトガルはカード社会
スリ対策のため、あまりお金を持ち歩かないと書きましたが、「じゃあどうやって支払いをするの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
ここポルトガルでは、Multibanco(ムルティバンコ)と呼ばれるデビットカードでの決済が一般的で、スーパーでの支払いはもちろん、カフェでコーヒー1杯を払うのにもカードを使う人がたくさんいます。
クレジットカードを使用
日本でも定番のVISAやMastercardはポルトガルでも使えます。
実際に警察官から聞きましたが、カード決済ではパスワードが必要なため、ほとんどのスリが現金を目当てに財布を盗むそうです。
「郷に入っては郷に従え」ではありませんが、ポルトガル滞在中だけでもカード払いを多くして現金をあまり持ち歩かないのも、安全に過ごす一つの手ですよ。私は旅行中でも、50ユーロ以上持ち歩くことはほとんどしません。
まとめ
軽犯罪こそあれど、基本的に治安が良いポルトガル。ですが、だからといって日本と同じように過ごしてはいけません。海外にいるときは、それだけでテンションが上がってしまうこともあります。
海外にいるという意識を常に強く持ち、少しでも危ないと感じたら近づかず、夜遅くに出歩かないようにしましょう。当たり前のことをきちんと守ることが、ポルトガルで安全に過ごすうえで一番重要だと思います。
また、外務省のホームページは渡航前には必ずチェックしておきましょう。
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