私は23歳の時、語学留学で初めてニュージーランドを訪れました。そこから一時帰国を挟んで、4年以上海外を拠点に生活をしています。
海外で長く住んでいると、改めて日本文化の良さを感じることが度々あります。それは日本で暮らしていた私にとっては当たり前のことすぎて、海外に出るまで考えたこともありませんでした。
そのなかでも特に、5つに絞って日本の文化や習慣と海外での戸惑いなど、私自身の実体験を交えながら紹介します。
どこへ行っても日本語が通じる
同じ日本語でも標準語や各地方には方言がありますが、日本全国どこを訪れても標準語である日本語は通じます。
私を含めた日本人のほとんどの人がこの文化は当たり前で、特に意識することもないと思います。しかし、多くの外国ではそれが当たり前ではありません。
私は現在カナダのトロントを拠点に新生活をしています。カナダは英語とフランス語の両方が国の言語として指定されています。そのため、食品やほとんど全ての製品には英語とフランス語の両方での表記があります。
レジでクレジットカードなどで支払うときも、英語もしくはフランス語のどちらかを選択してから、暗証番号を入力します。
また、カナダでは海外からの移民や留学生が多く同じ英語でも、国籍の違う者同士が一緒に話すと聞き取りにくいことが多々あります。
時間の正確さ
日本人は会社ではもちろん、プライベートでも時間に正確でまじめな人が多いと言われています。仕事では数分遅れるだけでも上司に連絡をすることは当たり前の習慣です。
私は、ニュージーランドでレストランのマネージャーとして働いていたとき、スタッフの指導も任されていました。日本人以外とも一緒に働いていた時期もありました。
レストランのためスタッフ全員が決まっているシフトに合わせて出勤します。多くの日本人スタッフは少なくても5〜10分前には来て、ユニホームに着替えます。
しかし、他の国籍のスタッフは時間ギリギリに来て、そこからユニホームに着替えます。そのためいつも5分程仕事に遅れてしまいます。
特に週末などの忙しいときは、この5分遅れるだけでも、お客さんへのサービスが遅れてしまいます。
公共交通機関の多さ、正確さ
日本では東京や大阪の都市を中心に朝は数分ごとに電車が来ます。特に地下鉄の時間は正確で数分遅れただけでも、駅構内や車内でアナウンスが入ります。
本数も多く、朝早くから深夜12時過ぎまで電車が走っている路線も多くあります。特に都市部では、その便利さから、車がなくても生活できます。
私は、海外で初めて電車に乗ったときにとても驚いたのですが、時間になっても電車が来ませんでした。10分程待っても来なかったので、少し不安になりました。
ようやく電車が来て安心したのですが、特に遅れているというアナウンスはありませんでした。乗客も当たり前のように不満を言う人もいませんでした。
後で知ったことですが、この10分程遅れるのは日常茶飯事のことでした。特にバスの遅延は多く、20分程遅れることも度々ありました。
どこを歩いてもきれいな国
日本はきれいな国として有名です。観光地はもちろん、街の至ることろまできれいに掃除が行き届いています。ごみ箱の数も多く、分別もきちんとされています。
また、飲食店やデパートでも隅々まで掃除が行き届いています。多くの飲食店では入社したその日に、掃除の仕方を指導されることも多く、新人指導の一環として掃除も入っています。
これまでに私は海外で2度、長期滞在しています。また旅行でアジア圏にも訪れました。いずれも先進国の国ですが、日本以上にきれいな国を見たことはありません。
空港や公共の場など一見、見た目はきれいですが、公共トイレなどはお世辞にもきれいといえる場所は少ないのが現状です。
また、都市でも一歩奥の道を入ると雰囲気が異なり、違法営業の店やナイトクラブなど、治安が良くない場所も多くあります。
日本食文化のすばらしさ
日本食は世界を代表する健康食として広まっています。特にお寿司は有名で海外の至る場所には、お寿司屋さんや回転寿司もあります。最近は海外の若者を中心にラーメンも有名で、次々と日本の飲食店が海外へ進出しています。
私は、ニュージーランドで暮らしていたとき、ニュージーランドらしい食べ物は何?と聞かれてもあまり思いつきませんでした。
フィッシュアンドチップスや新鮮なオイスターは有名でしたが、ほとんどの食べ物が、海外から入ってきたものばかりでした。
街を歩いていても、日本食や韓国料理などアジアを中心とした飲食店が多く、それ以外は高級レストランか、ファーストフードしかありませんでした。
まとめ
海外での生活は、異言語、外国人、生活習慣の違いなど、訪れる前からインターネットでどんなに情報を得ても実際に体験するのとは別です。私は海外での暮らしが長ければ長いほど、日本は恵まれている国だと改めて実感しています。
皆さんも、海外に長期で滞在経験がある人は、私と同じような経験をしていると思います。これから、海外へと出る若者は日本の良さを知りながら、海外でさらにその良さを活かし、新たな生活を経験してみてください。
海外求人
あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)