しばらく前に日本のメディアでも取り上げられ、パクリだ何だと言われていたメイソウ(中国での名前は miniso)ですが、二年ほど前に北京にオープンしたかと思ったら、またたく間に支店を増やし今やどこでも見かける人気ショップになりました。
メイソウは中国人だけでなく、日本人を含む現地在住の外国人にも受けていて「中国ではそれなりに使える店」と認識されているようです。
今回は、けっこう使える中国のメイソウをご紹介します。
メイソウには何があって、何が無いのか
「メイソウ」とカタカナで表記された店名、日本のアパレルブランドを思い起こさせる赤いロゴマーク、「10元均一」というコンセプト……パッと見は日本の100円ショップとそっくりに見えますが、やはり内容は色々と違います。
メイソウは圧倒的に若い女性をターゲットにしているようで、とにかくひたすら可愛い物が多いです。その分、実用的な物は少ないかも。
可愛い系の雑貨、キッチンやバスルームの日用品、パソコン周辺用品などは充実していますが、日本の100円ショップの主力商品である収納用品、文房具、ラッピング用品はあまり有りません。
あと要注意なのは、10元ショップとは言っても15元や20元以上の品物も意外と多いので、値札を見ずにレジに持って行ってびっくり……ということもあります。ひょっとすると三分の一以上は10元より高い商品かもしれません。
中国の他の店と比べてみると
それでも人気が高いのは、今まで中国にこれだけデザイン的に優れた商品がこの値段では無かったからと言うのが一つの理由です。行くところに行けば洒落たデザインの雑貨もありましたが、決して10元では買えませんでした。
そして手軽に買えて安い製品はここまで可愛くないものばかり。そうなれば、少ない予算で部屋を可愛く飾れて便利なメイソウが中国の女の子の心をわしづかみするのも当然の流れではないでしょうか。
品質的にもまあまあ納得できるレベルと思われます。写真はわたしの買った耐熱ガラス容器ですが、これよりもう少しだけ質の良い物をスーパーで買うと20元ほどですからずい分お得と言えますね。
ちゃんと問題なく使えています。
もちろん、突っ込みどころもあります
メイソウの主力商品のひとつである化粧品部門には、怪しい日本語がたくさんあります。もうどこから突っ込んでいいのかわからないくらいです。
最初の頃に比べると雑貨部門での怪しい日本語は減ったようですが、化粧品部門ではまだまだ健在です。わたしが使った限り中身的には100円ショップの化粧水と大差ないので、ネタとして買ってみても面白いかもしれません。
こういった日本語は、店の雰囲気を「日本の100円ショップ」のように見せるのに役立っているのでしょうね。店内や公式サイト内の日本語も徐々に正確な表記に直されていて、ホッとする反面、少し残念な気がします。
これはおすすめ
最近メイソウで買った中で一番のお気に入りは、和柄のポケットティッシュです。富士山、招き猫、おむすび……どれも素敵です。いかにも日本を意識したメイソウらしい商品ですが、中国在住日本人のツボにもはまって持ち歩く人も多いです。
また変化球ではありますが、日本へのお土産にしても面白いかもしれません。この他にも、シンプルなデザインのタオルや気の利いたヘアアクセサリなど、じっくり探すとなかなかよいものが見つかると思います。メイソウ、意外とあなどれません。
名創優品公式サイト: http://www.miniso.jp/
まとめ
このように手軽で便利なメイソウにはついつい行ってしまうのですが、考えてみれば10元ですから約160円、100円ショップよりもずっと高いです。
だから、今すぐ必要で日本に一時帰国するまで待てないとか、日本からわざわざ持って来るのは重かったり大きすぎたりとか、そういう物を選んで賢く買いたいですね。
面白いと思ったのは、わたしが聞いた中で多くの中国人が「メイソウは日本の会社では無い」と正しく認識していることです。単に「なんちゃって日本」の雰囲気の店で「日本風」の商品を買うことに楽しみを見出しているようです。
そうやって日本に親しみを持ってくれるのはちょっとくすぐったくて嬉しいような気分もします。ともあれ中国在住の日本人にとっても使い勝手がいいメイソウ、まだまだ目が離せません。
海外求人
あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)
中国で働くには?中国で就職・転職したい日本人向けの仕事と求人の探し方
【中国求人】転職を成功させるおすすめ転職サイトまとめ!中国転職に役立つ情報も解説
あわせて読みたい