毎日1分の遅刻もしてはいけない、仕事中の私語は慎む、少しのミスも許されない。日本で働いていると、これが当然のルールや感覚ですよね。
そんな日本的風潮の中でずっと仕事をしてきた人なら、カンボジアでの働き方に驚き「なんて楽なんだろう、こんなんでいいのかな」と思うはずです。カンボジアの仕事スタイルは、日本のそれとはまさに180度違うと言い切ることができます。
ここでは、実際にカンボジアでの就業経験がある私から、カンボジア人の働き方や仕事に対する考え方をご紹介します。
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カンボジア人にとっての仕事は収入を得るためのもの
日本だと、熱意を持って働くとか、やりがいを求めて仕事に打ち込むなどといったようなとらえ方があると思います。一方、カンボジアの人たちには、そういった熱意のようなものはないように感じます。
カンボジア人の働く理由は、生活のため、収入を得るため。毎月ちゃんとお金がもらえたらそれでいいのです。
カンボジア人は家族を大切にして、仕事が終わったら早く帰りたいと考える人が多いです。そんな中、日本人と同じようなスタイルを強要することは反発を招くことにもつながるので注意してください。
カンボジア人は時間にルーズ、遅刻しても慌てない
始業に遅れれば大急ぎで仕事態勢になるかと思いきや、通勤途中で買ってきた朝食をまず食べ始めます。お客さんが待っていても慌てない慌てない。
日本のようにお客様は神様という考えはなく、お客さんにぺこぺこしたりはしません。カンボジア人と一緒に働く日本人はイライラしながら血の気が引きそうな展開です。
でも、待たされているカンボジア人のお客さんの方も、気にする様子もなく待っているのです。
カンボジア人はすぐに仕事を休む、無断欠勤も当たり前
仕事を休めば収入が減るのに、簡単な理由で欠勤してしまいます。
例えば、少し風邪気味、お腹が痛い、頭が痛い、ちょっと熱っぽい、家族の誰かが体調不良となれば、「今日は休みます」となるのです。連絡があればまだいい方で、無断欠勤は当たり前といった状況です。
日本だったらガミガミ言う場面です。でも、カンボジア人にとっては普通のことであり、来てないなら「今日は休みなんだねー」ぐらいの感じで済んでしまうのです。
カンボジア人は仕事より社員の誕生日を優先
以前、カンボジアでネット回線を契約するためインターネット会社のオフィスに行ったことがありました。
中に入ると、従業員がたくさん集まって何やら楽しそうにワイワイとしています。午後もだいぶ過ぎたころで、休憩時間でもなさそうだけど……と思いながら、契約の窓口に座って待っていたんです。
すると、従業員がみんなで歌を歌い始め、ドーナツのたくさん入った箱を持って出てきました。そして、一人が火のついたろうそくを吹き消し拍手が起こりました。
なんと、誕生日のお祝い?今、ここで?
お客は後回し、昼寝休憩するオフィスも
ドーナツ片手にお姉さんがやっと窓口カウンターに座り、「ご用件は?」とニコニコしています。「お待たせしました」なんて様子はありません。その後は2〜3分で契約を終えてオフィスを出ました。
このほか、ある旅行会社のオフィスでは、昼食が終わるとガラガラとブラインドが下ろされ電気も消えてしまいます。そして、しっかり2時間、お昼寝タイムに入ります。
カンボジア人は仕事中でもお客さんがいなければ休憩
日本人なら、暇なアイドルタイムであっても掃除や忙しいときにできない処理作業など、何かしら仕事を探して働いていなければと思うものです。
しかし、カンボジア人はスマホでゲーム、友達と電話、写真を撮ってフェイスブックにアップ、昼寝、飲食……などなど、完全にフリータイム。
バイク修理屋も寝ているし、商店の人も寝ているし、トゥクトゥク(三輪タクシー)やモトドップ(バイクタクシー)のおじさんも寝ています。暑いからしょうがないですよね。モトドップのおじさんなんてバイクに寝転んで仰向けで寝ていますよ。なんとも器用な光景です。
カンボジア人は細かいミスを気にしない
例えば飲食店で注文を間違えると日本なら大変なことになりますが、カンボジアでは大したことではありません。後で注文通りのものを持っていけばいいことです。
お客さんが買った物が壊れていたり、汚れたりしていても直せばよく、直せなければ交換すればいいことなのです。
「すみません」「申し訳ございません」「二度とこんなことがないように気をつけます」などと恐縮して謝らなくてもいいのです。そのため、同じことが二度も三度もあります。
それがカンボジアなのです。
カンボジア人はある日突然、仕事を辞める
一生懸命働いていて、頼りになるなと思いかわいがっていた社員がある日突然、辞めるというのはよくあることです。しかも後腐れなく、思い切って辞めていきます。
自分が辞めると「みんなに申し訳ない、迷惑をかけてしまう」と考える社員は、次の人が来るまでの期間を考えて少し余裕を持って辞めます。しかし、辞めると言って次の日から来ない人も中にはいます。
好条件先への転職はよくある話
カンボジアでは、英語や日本語などが話せると仕事はすぐに見つかります。同業他社からの引き抜きがあり、今の給料よりも高い給料を提示されるとすぐに会社を移ってしまうのもよくある話です。
プノンペンの経済特区などでは社員同士で情報交換し、次に働く会社を探している場合も多いです。
主要な社員が急に辞めることもあります。もしカンボジアで起業する場合は、仕事を分散するなどあらかじめ対策を取っておくことをおすすめします。
カンボジア人にとって仕事の納期は目標程度
日本人など外国人と働いているカンボジア人の場合は、納期の意識はまだある方です。しかし、一般的には「この日までにお願いね」という口約束などは忘れています。
何度も納期について確認する、本来の納期よりもずっと前の日を伝えておくなど、こちらも対策を取っておく必要があります。
1日、2日は遅れて当たり前、ぐらいの感覚でいた方がいいかもしれません。
カンボジア人は入社希望先に偽の書類を提出することも
カンボジア人は、就活時に履歴書や職務経歴書以外に大量の書類を希望先へ提出する傾向があります。大学や専門学校の卒業証書、塾の修了証書など、とりあえずあるものは全てコピーして持って来る人が多いです。見ているだけでは何か分からず、紙をめくるだけで疲れてしまうことも。
これらの証書の中には、お金で買えるもの、簡単に作ってもらえるものが含まれています。また、本人は持っていると言っているパソコンの技能や語学力なども、入社してみたら実際には使い物にならなかったということがあります。
もしカンボジア人を採用する立場であれば、入社試験や面接などでしっかりチェックする必要があります。
カンボジア人はプライドが高い
カンボジア人は他者から認められたい意識が高いように感じます。そのため、注意するとき、叱るときなどは、他の人から見えないところでした方がいいでしょう。
まとめ~いろいろあっても笑顔に癒される
カンボジアには過労死というものは存在しないかもしれません。お客さんからのクレームでビクビクする、成績の低さで上司から圧力をかけられる、そんな種類のストレスはないように思います。
従業員の多くは笑顔でフレンドリー、目が合えばニコッ!としてくれます。日本の職場ではなかなかないコミュニケーションの取り方です。いろいろなすれ違いでストレスがあったとしても、この笑顔に癒されます。
一度カンボジアで働いたら、もう日本で働けないかもしれませんよ!
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