中国でお金を引き出すときに、必ず使うことになるATM。中国のATMも、もちろん基本的には日本のATMと同じです。
でもやはりところ変われば品変わる、中国ならではの状況にびっくりすることも……。
今回は中国のATM使い方から中国独自のATM事情についてご紹介しましょう。
中国のATMを探そう
ATMはどこにでもある
中国でも、街のいたるところにATMはあります。
ATMを探しているときは、まず銀行の支店を探すのが一番見つけやすくて簡単です。銀行の支店内に設置されているものも、銀行の隣に設置されているものもあります。
他行のカードでも基本的に引き出し可能ですから、目についた銀行に飛び込みましょう。大きなショッピングモールや地下鉄駅などのビルにもATMがあります。出かけたついでに引き出せるので便利ですね。
中国のATMの利用時間
銀行支店内のATMはもちろん銀行営業時間内しか利用できませんが、併設されているタイプのATMだと大概24時間利用できるので、これは本当に助かります。
ショッピングモールや地下鉄駅のATMは、それぞれの施設の開いている時間に準じます。
中国にある安全なATMとは?
日本のATMに慣れていると、中国の囲いの何もないATMはあまりに無防備な感じがして不安な気分になってしまうかもしれません。
でもドアのついた密室よりも、大勢の人から丸見えのATMの方が逆にひったくりに遭いにくいという人もいるくらいですので、後方の注意さえ怠らなければ大丈夫でしょう。
ただし、最近ではほとんど耳にしませんが、カードがATMに喰われて出て来なくなってしまう……というトラブルも絶対に無いとは限りません。
心配な方は、銀行内もしくは併設のATMを使うと万一の場合もすぐ対処してくれるでしょうから安心ですね。
中国ではATMからニセ札が出るの?
報道などで「中国のATMからはニセ札が出る」と耳にされたことのある方もいるでしょう。
直接の知り合いでニセ札が出た人はいませんが、それでも「出ることはある」ようです。
ただATMから出てきた札を見ても素人にはわからないし、一枚一枚その場で調べるのは現実的ではありません。万一ニセ札とわかったときは引き出した銀行に持ち込んで交渉することもできますが、交換に応じてくれるかは状況によるでしょう。
银联卡(銀聯カード)といったデビッドカードや、微信支付や支付宝といったおサイフケータイを使ってキャッシュレスでお金のやり取りをする人が激増しているのは、ひとつにはニセ札のリスクを避けるためなのかもしれません。
中国のATMの使い方
ATMの使い方は日本とほぼ同じです。
存款(預け入れ)、取款(引き出し)、查询(残高照会)、密码(パスワード)といったくらいの言葉がわかれば普通に使えます。
ただし預け入れも引き出しも100元札しか使えません。
しかも引き出しは自由に金額を入力するのではなく「100元」「500元」「1000元」「3000元」といった金額ボタンをタッチする方式なので、例えば2300元引き出したい時は1000元を二回、100元を三回と複数回操作して引き出さなければならないのが面倒です。
国際キャッシュカードを中国のATMで使うには
中国のATMから日本の預金を現地通貨(中国元)で引き出せるのが国際キャッシュカードです。
日本からたくさん現金を持って来る必要も無いし、いちいち銀行で両替する手間もかからないので持っているととても便利です。VISA運営のPLUSやMaster運営のCirrusなどがあります。
でも中国では、このPLUSやCirrusに対応しているATMが少ないです。ATMの機械にPLUSやCirrusのマークが貼ってあれば使えるのですが、これが意外と見つけにくかったりします。同じ銀行でも支店によってあったり無かったり……。
外国人の多いエリアの銀行や、インターナショナルなホテルやショッピングモールのATMを探してみると見つかりやすいかもしれません。
まとめ
ATMなんて世界中どこでも同じ、と思っているとちょっととまどってしまうこともあるかもしれませんが、慣れてしまえば中国のATMもそれなりに便利です。
中国の银联卡(銀聯カード)やおサイフケータイと上手に組み合わせて、安心安全にお金を管理したいものですね。
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