中国上海で駐在員、日本からは見えない中国の本当の姿が見える

中国で仕事

国内のシンクタンク系ソフト開発企業から、上海の駐在員として日中合弁の開発子会社の現地法人で働いていた瀬戸さん(40代・男性)に話を伺いました。

日本で仕事をしていたときには中国に対してあまりいい印象を持ってなかったと言います。

では実際に中国上海で仕事をしてみてどうだったのでしょうか?今回は、世戸さんが実際に中国で働き感じたことをご紹介します。

中国上海で駐在員として働くことになったきっかけ

国内の大手メーカーの、社内基幹システムの開発を受託し、上海を拠点にプロジェクトが進行していましたが、文化の違いなどもあって、なかなか高い水準のものができませんでした。

一言で言えば「日本で求められる品質」を、中国人のエンジニアが理解できておらず、そのままでは納期通りに開発が完了しない見込みとなっていたということです。

そこで、テスト結果という形で「ダメ出し」を行い、品質を担保するエンジニアが求められる事になり、担当者として中国で駐在することになったのが中国で働くきっかけになりました。

海外(中国上海)で働いて感じた3つのこと

  1. 自国が海外からどう見られているか、客観的に知る事ができる
  2. 外国の文化や人間について、真実の姿を知る事ができる
  3. 本当の自分というものを知る事ができる

海外からどう見られているか、客観的に知る事ができる

中国で仕事

海外で仕事をすると、自分の国が、海外からどう見られているか、客観的に知る事ができます。

私が行ったのは中国の上海で、当時は上海万博の最中でした。しかし、対日感情は良いとは言えず、日本のアイドルグループの上海公演が、突然、中止になったりしていました。このニュースを聞いて、日本に居る家族などは相当に私の身を心配したそうです。

しかし、実際の上海と言えば、ローソンやファミリーマートがいたる所にあり、TVでは字幕付きで日本の番組を大量に放映していました。

さらに、日本語の学習ブームが盛り上がっており、外国語学校の広告も頻繁にみかけました。

政府の見解と、一般市民の感情には、相当の開きがある模様で、こういった事は実際に現地で暮らさないと判らないと思います。

外国の文化や人間について、真実の姿を知る事ができる

海外で仕事をすれば、当然、外国の文化や人間について、真実の姿を知る事ができます。

私が肌で感じたのは、「日本人も中国人も、外見では見分けがつかない」という事でした。これは、欧米人が良く言う事で、それを聞く度にムッとしていた私でしたが……。

上海の人民広場の雑踏に立って、無数の中国の人を眺めた時には、さすがに認めざるを得ませんでした。

そうやって立っている私に、現地の人(観光客)が、中国語で道を尋ねてくる有様で、いくら嫌い合っていても、私らは外見ではほぼ区別がつかない、よく似た民族と言わざるを得ないワケです。

無論、だからこそ、文化的な違いを大きく感じる事にもなるのです。

本当の自分というものを知る事ができる

海外で仕事をすると、本当の自分というものが判ってきます。日本国内に居れば、何かで不自由するという事は、あまりありません。

言葉の通じない外国で、自分という一人の人間として、こちらの事を何も知らない外国人相手に仕事をするというのは、本当に大変な事です。

「自分は、本当は、こんな事もできない人間だったのか!」と、驚く事も度々あります。

言い訳はいかようにもできますが、そこも含めて「本当の自分」と認識せざるを得ないワケです。

また、国内に居ては感じられない根拠の無い優越感や、外国人に対する差別意識に気づいて、落ち込んでいる同僚も居ました。

外国語は、そこそこ勉強したつもりでしたが、やはり通じないとショックです。慢心など吹っ飛びます。

ある程度の年齢になって、「自分も、まだまだだな」と思えた事は、本当に貴重な体験だと思っています。

外国で働いた結果、その国や国民・文化が「嫌いになってしまう」事がある

理由は様々ですが、国内で仕事する場合との「違い」にショックを受けての事が多い様です。

これは、明らかにその後に対してマイナスとなります。

海外で働くというのは、やはり国内と同じ様には行きません。つまり、「急に仕事が上手くできなくなる」と言う事です。

そのストレスを、自分でどう受け取るかが重要なポイントとなります。

個人的にマズいと思うのは、「外国だから上手く行かない=悪いのは外国」という図式で、自分を納得させてしまうパターンです。自分が悪いのではなく、「海外の連中はレベルが低くて駄目だ」と、外部を非難して終わりにしてしまう行為です。

たいていの場合、こういう人は現地語が話せなかったり、現地の慣習を理解していなかったりで、薄々は、自分に問題がある事に気づいています。しかし、それを認めるのはプライドが許さないのでしょう。

「あんなダメな国では、自分は2度と仕事しない」と言い捨てて、もう海外へは出ようとしなくなります。海外に出た事によって、自分を発展させる可能性を、自ら潰す方向に固まってしまうワケです。

貴重な海外での経験を、自分を成長させるきっかけにできるか、できないか。残念ながら、「できない」「しない」人も、数多く居るのも事実なのです。

まとめ

いかがでしたか?

日本から見る中国と、実際に働いてみる中国では、180度違った見方をすることになります。

もし、少しでも海外で働くことに興味があるのであれば、その国の外から見た情報に頼ることなく、実際に足を運んでみるといいかもしれません。

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