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中国・上海駐在!海外勤務27年の超ベテラン副社長が教えるリアルな給料事情

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中国元

日系小売チェーン店の海外支店勤務を始めてから、あっという間に27年が過ぎ去りました。26歳のさわやか?な好青年であった私も、すでに白髪、高血圧、軽度肥満の53歳です。

9年前から勤務している上海支社での現在のポジションは、副社長(のようなもの)です。なぜ(のようなもの)と書いたかと言うと、仕事の内容と負う責任は順調に拡大し副社長レベルに達したものの、給料は全く増額されていないからです!

物価だけはどんどん上昇していく上海で、めげずに日々元気に楽しく仕事を続けているおじさんのリアルな給料事情をご紹介します。

※この記事の内容は2018年9月現在のものです。

上海駐在の副社長の月給は?

上海

ずばり、手取りで日本円にして30万円です。なぜか日本円で30万円と決められています。

上海赴任当時、なぜ日本円で設定されているのだろう?と一応疑問には思ったのですが、深くは追究しませんでした。ところが、この時点でよく考えなかったことが、後に大変な事態を招く原因となったのです。

レートによって給料の額が上下する

生活をするのは上海です。日本円で給料をもらっても何も買うことができないので、そのときのレートで30万円相当の人民元を銀行口座に振り込んでもらっています。

私が上海に赴任した2009年の人民元/円の年次為替レートは1人民元=13.697円でした。30万円は、30万円÷13.697円=21,903人民元と換算され、私の銀行口座に入金されました。

円高が進んだ2011年には1人民元=12.3489円で、30万円=24,294人民元となりました。実際には昇給がないにも関わらず、少し給料が上がったような気がしてうれしかったのを覚えています。気が大きくなり、多少の贅沢もしました。

円安進行、一気に給料ダウン

しかし、この幸せは長くは続きませんでした。2013年から急激に円安が進行し始めたのです。2015年には、1人民元=19.4434円に達し、私の給料は一気にダウン、15,429人民元にまで落ち込みました……

自分で言うのも何ですが、私は全力で上海の仕事に打ち込んでいました。そこへこの仕打ちです。給料がまるでつるべ落としの如く落ち込んでいくだけではありません。上海の物価は反比例するかのようにどんどん上がっていくのです。

まさしく、石川啄木の歌集「一握の砂」にある一首、「働けど働けど猶わが生活(暮らし)楽にならざりぢっと手を見る」の世界です。実際に夜更けに一人、ぢっと手を見たものでした……。

家族を養うため会社に直訴

私には家族があり、後述しますが子どもを学費の高い学校にも通わせないといけません。本社に涙ながらにこの為替レートの変動による給与の落ち込みを話したところ、それはいくらなんでもかわいそうだということになりました。

それ以来、20,000人民元を基準にして、それよりも低い場合は年に2度、補填してもらえることになり、何とか学費も払えるようになりました。

円高にかける給料アップの望み

しかし、このような為替レートのややこしい話があったことが関係しているかどうかはわかりませんが、この9年間、昇給は1度もありません。53歳という年齢を考えると、現地法人の社長にでもならない限り、今後の昇給は望み薄の可能性が大です。

一縷の望みは再び円高の時代を迎えることです。

日本のニュースを見ていると、円高は日本にとって良くないことのような言い方もされますが、私にとっては円高が最高です。円高が進むことを切に望んでいます。日本に住んでいる人でも、海外旅行によく出かける人はそう思っていらっしゃるのではないでしょうか。

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上海駐在の副社長のボーナスは?

今のところ年に2回、夏と冬にボーナスをもらっています。この数年はほぼ毎年同額で、夏は30,000元(約49万円、2018年9月現在1人民元=16.3円〈以下すべて同レートで換算〉)、冬は50,000元(約82万円)です。

海外支社の副社長レベルの仕事をしている人のボーナスがそんなに安いのか!と驚かれる若い人が多いと思いますが、もちろん会社によってはもっともっともらえるのでご安心ください。

私の場合はもう、もらえるだけマシ、という気持ちでありがたく頂戴しています。

上海駐在の副社長の住宅手当は?

鍵

住宅費は全額、会社から大家さんに支払われます。上海の家賃は非常に高額で、今住んでいる3LDKの部屋で月18,000元(約29万円!)です。

家賃29万円などと言うと、どんな高級マンションかと思われるかもしれません。確かに安全な場所に立地し、広くはありますが、建物自体は古ぼけたごく普通のマンションです。

もっと安い家賃のマンションもありますが、あまりに古い設備はガス漏れなどの危険を伴い、セキュリティにも不安があります。社員とその家族の安全にかかる費用であると、会社も考えてくれているのでしょう。

上海駐在の副社長の通勤手当は?

前述の住宅手当に加え、通勤に関しても恵まれています。

通勤には、会社の車が迎えにきてくれます。この運転手さん付きの車を、仕事である店舗視察にも使うことができます。上海は大変広いため、地下鉄やバスなどの公共交通機関を利用すると、通勤にも店舗視察にも時間がかかり効率が悪いのです。

また、上海で外国人が車の運転をすることには、運転への意識の違いから大きな危険が伴います。外国人駐在員には車の運転を禁じている企業が多く、私が勤める会社もその一つです。

社用車の運転を職業としているドライバーは上海にはたくさんおり、外国人から見ると交通無法地帯とも言える上海の道を毎日事故を起こすこともなく走り抜け、外国人駐在員を無事に会社や家まで送り届けてくれるのです。

上海駐在の副社長の税金は?

税金

中国の個人所得税の計算方法には、税金を個人が負担する場合と、会社が負担する場合の2種類があります。

中国の場合、海外からの赴任者の所得税は会社が負担するケースが多いようで、私が勤務する会社も所得税を全額負担してくれます。

適用税率は3%から45%までの累進課税制度となっています。外国人に対する控除額は一律4,800人民元(約78,000円)です。

実際の税額計算例

税金を会社が負担する場合の個人所得税の計算式は次のようになります。

所得税額={((税引き給与-4,800人民元)-速算控除額)÷(1-税率)}×適用税率-速算控除額

私のケースで計算してみましょう。

手取り給与は30万円=約18,000人民元です。この金額での税率は25%、速算控除額は1,005人民元なので、

{((18,000-4,800)-1,005)÷(1-0.25)}×25%-1,005=3,060人民元

3,060人民元(約50,000円)が私の月当たりの所得税になります。

上海駐在の副社長のその他福利厚生は?

健康診断

日本人の医師にキャッシュレスでかかれる海外健康保険

海外健康保険も家族分まで会社で支払ってもらっています。これがあると、日本人医師がいるクリニックでキャッシュレス(現金支払いなし)で診てもらうことができるため、中国では非常に助かります。

この海外健康保険に入っていない日本人の友人が、深夜に頭が割れるように痛くなりました。慌てて中国の救急病院に行ったところ、受付で先に支払いを済ませろと言われ、驚いたそうです。

頭が割れるように痛いのだ、と訴えても全く取り合ってくれず、泣く泣く、頭を抱えながらキャッシャーにお金を払いに行ったそうです。

中国の病院では、重傷患者でも先に支払いを済ませないと治療してくれません。日本人医師がキャッシュレスで診てくれる海外健康保険は、中国駐在員にとってまさに命綱と言っても過言ではないでしょう。

高額な健康診断も会社負担

健康関係のもう一つの福利厚生は、1年に1度の健康診断です。日本人医師のいるクリニックで完全な健康診断を受けると約5,000元(約82,000円)もかかるのですが、会社が負担してくれます。

会社にとっては大きな出費ですが、やはり病気は早期発見、早期治療が大切です。家族のためにも、会社のためにも、年に1度、きちんと健康診断を受けるようにしています。

上海駐在の副社長の貯金は?

貯金箱

贅沢をしたり、予定外の出費などがあったりしない限り、月に少しずつでも貯金はできます。中国の場合、安かろう悪かろうが徹底しているため、食費にはある程度のお金をかけざるを得ません。変なものを摂取し、健康を損ねたりすると元も子もないからです。

学費と帰省の飛行機代は避けられない出費

一人娘をインターナショナルスクールに通わせているのですが、このスクールの学費が何と年間150,000人民元(約245万円!)もかかります。

また、私の妻は台湾人なのですが、彼女と娘が年に1度、夏休みを利用して台湾に帰省します。年末には2人を連れて日本に帰省し、老母に親孝行もしなければなりません。

この学費と飛行機代を捻出するため、私個人のもの、例えば服などはほとんど買いません。本が好きなので、近所の古本屋で時折古本を購入するくらいでしょうか。

私一人が、爪に火を点すようにしてコツコツと貯金をしているのです。今のところ、娘の学費と飛行機代を稼ぐために働いているようなものです。「定年後はどうするのか?」などという恐ろしいことは考えないようにしています。

まとめ~給料よりもまずはチャレンジを

海外駐在においては、一見、給料が安いようでも、所得税や住宅手当、保険などの福利厚生をトータルして考えると、随分と恵まれている場合があります。特に、若い時期なら少々給料が安いように思えても気にせず、まず飛び出してみることも大切です。

海外に送り出す社員を選ぶ会社側も、最初から給料や福利厚生のことばかり聞く社員は敬遠しがちである上、実際に海外に出てみて初めてそのありがたみがわかる福利厚生もあるからです。

海外で仕事能力が高まれば、そのときに給料やボーナスアップを要求してもいいのではないでしょうか。まずはチャレンジ!をおすすめします。

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