海外駐在員として働く私が新たに転職を決意した理由とは?

ビジネスマン 駐在員

私は日本本社から海外駐在員としてインドネシアに5年、現在はタイで勤務している30代半ばの営業職です。もともと海外勤務を志望していて、入社数年後に夢が叶い海外駐在員となりました。

憧れの海外駐在は仕事はもちろん大変ですが、それ以上にやりがいを感じることができ、日本で働くよりも数倍速く成長していることを実感できます。また、収入もアップしました。

しかし、そんな環境の中で新たに転職を目指して求職活動をしています。なぜ転職を決意したのか、理由は大きく3つ「年齢」「業界」「人間関係」です。

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海外駐在員の私が転職を決意した理由1「年齢」

ノート

まず、昔からよく言われている「35歳転職最終列車説」が、30代半ばの私の身に迫ってきたことです。

日本での転職のリミットは35歳で、これを超えると採用枠が一気に少なくなり、相当な技術や実績を持った人でないとなかなか転職口がなくなるとされています。

このような市場環境があることを踏まえ、転職するなら今しかないと思い始めました。

30代半ばから40歳までは最大で5年残されています。この5年のうちに新しい環境で死に物狂いで勉強し経験を積めば、40代では腰を据えてじっくり仕事に向き合うことができると考え、タイミング的にもやはり30代半ばが転職の最後のチャンスだと思いました。

駐在先では転職が盛んなことも後押しに

また、海外駐在生活を始めて新鮮だったのが「ジョブホッピング」という言葉です。現地のスタッフは、常に自分を少しでも評価してくれる会社、有望な市場にアンテナを張っており転職を盛んに行っています。

そんな彼らを見ていて、1つの会社にこだわることなく新しいチャレンジをしてみるのもいいと思いました。

海外駐在員の私が転職を決意した理由2「業界」

次に業界です。

私が勤めている会社で作られている製品の販売先は主に自動車・バイク業界です。ほとんどの製造業がこの業界に携わっていると言っても過言ではありません。

しかし、この業界構造には数年後に大きなパラダイムシフトが起こると言われています。

電気自動車移行により顧客激減の可能性

その要因として、現在主流であるガソリン車から電気自動車へ移行することにあります。電気自動車はすでに日本市場にもありますが、この流れが今後、加速度的に進んでいくと予測されています。

そうすると何が起こるかというと、自動車・バイクに携わっている製造業など企業の多くが淘汰されます。ガソリン車を造るために必要な部品点数は2~3万点ですが、これが電気自動車になるとその10分の1程度になるからです。

これが現実になれば、現在の顧客が劇的に減ってしまいます。それは、私がおそらく40代半ばから50代半ばの働き盛りの時期でしょう。先を見越し、この業界ではなく将来有望な業界に身を置いた方がいいと考えて、転職活動を始めました。

海外駐在員の私が転職を決意した理由3「人間関係」

ミーティング

最後に人間関係です。この問題は誰しも少なからず抱えていると思います。

私の場合は現地駐在員同士の関係は良好で、現地スタッフともうまくやっています。一方、私の直属の上司は本社の役員クラスで立場上、本社の他の役員とも接点が多いです。

このような状況で、現場のことに理解を示さない役員の方たちの言動や行動に対して次第に違和感を覚えるようになり、不信感が高まっていきました。

会社の運営は役員たちの意思決定のもとで行われています。しかし、その役員たちに違和感を持っている状態で仕事をする環境を変えることも1つの選択肢と思い、転職活動を開始しました。

海外駐在員からどこへ転職するのか?志望転職先について

希望は日本国内の会社への転職、職種は海外営業です。

日本で家族とともに暮らしたい

国内での勤務を希望する理由は、家族と一緒に暮らしたいからです。現在いるタイへの赴任は、私の意向が聞き入れられない理不尽な理由によるものでした。単身赴任を命じられ、家族と離れ離れです。

子どもが小さいうちは家族で過ごし子どもの成長を妻と一緒に見ていたい私にとって、理不尽な理由での単身赴任辞令は会社に不信感を持つきっかけになりました。

海外駐在員としての経験を活かしたい

また、職種として海外営業を志望するのは、これまで約6年間東南アジアで培ってきた経験を活かすためです。

日本を勤務拠点としながら定期的に海外出張がある仕事、または一定の経験を積んだ後に海外駐在ができるチャンスがある会社に絞っています。

やはり今が転職すべき時期

日本からの駐在員として海外赴任すると、一般に赴任手当が支給されます。私もそれに該当し、冒頭で述べたように日本で働いていた時より収入は上がりました。よって収入面に対する不満は特にないです。

もちろん、転職先でも今と同じような問題はあるかもしれませんが、総合的に考えると今転職するのがタイミング的にいいと判断し動いています。

まとめ~社会経験を積んだからこその迷いのない転職活動

海外での転職活動には日本国内でのそれに比べていろいろな制約があり、苦労しています。

しかし、社会人経験を10年以上経てからの活動は、大学生の時には分からなかった世間のこと、また自分の強みや弱みを知った上でできるので、志望する企業にも迷うことはありません。

海外にいながらどのように転職活動しているかについては別の記事で紹介します。

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